現役鉄道マンによる鉄道雑学のブログ

趣味で鉄道好きな人はもちろん、就職・転職等で鉄道業界に興味がある人もどうぞ! 現役鉄道マンが、鉄道の雑学や裏話を語ります。

機関車の重連には「〇〇」が存在する!?

「愛知機関区のEF64は重連で中央西線を走る」

……と書いてどれだけの人が理解できるか不明ですが、このブログを見ている人の半分くらいは「ああ、はいはい」とわかるのではないでしょうか。

こんばんは、現役鉄道マンのKYSです(^^)

本日も貨物列車の雑学いっちゃいます。
今回は、「機関車の重連」についての雑学を書こうと思います。

「じゅうれん? 何それ、知らない」という人にも理解できるよう書きますので、安心してください。


※「重連は知ってるよ」という人は、次の見出しの内容は飛ばしてください。

初心者への解説 「重連」とは何ぞや?


重連とは、簡単に言ってしまえば「機関車2両以上で運転すること」です。

普通、貨物列車は「機関車1両」で運転してますよね。

ところが、たまに「機関車2両」という貨物列車が存在します。
見たことありませんか? あれが重連です。

なぜ機関車を2両連結させているのか、主な理由を二つほど。

理由1 パワー不足を補うため


上り坂が多い路線だったり、貨車が重かったりすると、機関車1両ではパワーが足りなくて引っ張れない、なんて事態がありえます。
そうしたパワー不足を補うために、機関車2両を使って運転することがあります。

冒頭で「愛知機関区のEF64は重連で中央西線を走る」と書きましたが、これはそのパターンです。

理由2 機関車の回送のため


たとえば、A駅からB駅まで機関車を移動(回送)させたいとしましょう。
そのとき、機関車1両だけで運転して移動させるのが普通の発想です。

が、もっと効率のいい方法があります。
それは、「A駅からB駅まで走る貨物列車に連結して移動させる」です。

コバンザメを想像してください。

移動させたい機関車を、コバンザメみたいに他の列車にくっつけて一緒に移動させてしまう。
これが「機関車回送のための重連」です。

同じ形式なのに「相性の悪い組み合わせ」がある!?


基本的な説明が長くなりましたが、ここからが本題。

以下は、「理由1 パワー不足を補うため」の重連の話ですので、それを踏まえて読んでください。

「愛知機関区のEF64は重連で中央西線を走る」と書きましたが、実はEF64には、「機関車同士の相性」があるらしいです。

愛知機関区にはEF64という電気機関車が多数配備されていて、中央西線を走る場合、二車一組(二人一組?)で仕事をすることがあります。
ところが、「コイツとコイツはペアにしたら駄目」という「相性の悪い組み合わせ」が存在するのだとか。
(具体的にどういう不都合があるかまでは知りませんが……)

人間みたいでおもしろいですね。

ただ、運転士経験者なら誰でも知っているのですが、同じ形式の車両でも、車両ごとに「個性」があります。
たとえば、ブレーキの効き具合なんかが微妙に異なるんですね。
“デキる”運転士だと、車両ごとの個性を把握したうえで、運転操作を微妙に変えます。
このように、同じ形式でも車両ごとに個性が異なるので、「相性の悪いペア」があっても不思議ではないと思います。

DD51には相性の良し悪しはないらしい


ちなみに、ちょっと貨物列車に詳しい方なら、同じ愛知機関区にDD51というディーゼル機関車が配備されていることをご存知でしょう。
このDD51も重連での使用が多い代表的な機関車ですが(最近は少ないみたいですけど)、こちらは機関車同士の相性の良し悪しはないそうです。

EF64はダメなのに、なぜDD51は大丈夫なのか?

すみません、私もそこまでは知りません(笑)