今回は、貨物列車の雑学を紹介しましょう(^^)
現在、もっともスタンダードな形の貨物列車はコンテナ列車です。コンテナをいっぱい積んで走る、あれですね。
コンテナにはいろいろな種類があるのですが、その中の一つに「冷凍コンテナ」というものがあります。文字通り、冷凍品(とそれに準じるもの)を運ぶためのコンテナです。
冷凍コンテナ = 動く冷凍庫
冷凍コンテナ。
アイスクリームやファミレスの調理済食品(セントラルキッチンで調理されたやつ)なんかを運んでいるとイメージしてもらえばいいでしょう。また、冷凍コンテナといっても0℃以上の温度に調整することもできるので、野菜や果物を冷蔵して運ぶのにも使います。
早い話、「動く冷凍・冷蔵庫」です。↓の写真みたいなコンテナですが、見たことありませんか?
冷凍設備の電源が故障したら中身が溶ける!
冷凍コンテナの冷凍設備を動かす電気は、搭載のディーゼルエンジンで発電機を回して供給しています。
ところが、これらは機械ですから故障することがあります。冷凍設備が故障でストップしてしまったら……当然、コンテナ内の冷凍品が溶け始めますよね。
昔は「故障検知」のシステムがありませんでした。そのため、終着駅に到着して初めて“全滅”しているのがわかった、という事例もあったそうです。
現在は「故障検知」のシステムが搭載されていて、コンテナ内の状態は、リアルタイムで監視されています。故障したら、遠隔操作で再起動させてリセットすることも可能です。
それでも直らない場合はどうするか? メーカーの作業員を直接派遣して修理します。
というわけで、その故障コンテナを積んだ貨物列車は、修理のために近くの駅へ「臨時停車」です。修理に赴く作業員も大変ですが、急きょ臨時停車の手配をする鉄道会社も大変ですね。まあ、臨時停車まで行うのはかなり稀なんでしょうけど……。