現役鉄道マンのブログ 鉄道雑学や就職情報

鉄道に関する記事が約350! 趣味で鉄道好きな人や、鉄道業界への就職を目指す人は必見!

レア度抜群の「カーボンブラックコンテナ」とは?

貨物列車はさまざまなコンテナを積んでいますが、よく目にする「レア度★」のものから、滅多に見れない「レア度★★★★」まで、いろいろあります。

レア度が高いコンテナの一つに、カーボンブラックコンテナというものがあります。今回の記事では、それを紹介しましょう。

なかなか見れないレアな「カーボンブラックコンテナ」

「カーボンブラックコンテナ? なんだそりゃ?」という人、まずは↓の写真をご覧ください。

f:id:KYS:20211223225658p:plain

カーボンブラックコンテナ

ちょっと貨物列車に詳しい人でも、このコンテナは知らない人が多いのではないでしょうか? なぜなら、コレを積んだ貨物列車が走っている路線は限定的なため、全国的に目にできるコンテナではないからです。具体的にどこを走っているかは、↓の路線図をご覧ください。

f:id:KYS:20190615165717p:plain

カーボンブラックを積んだ列車はここを走る

関東・東北・北海道・四国にお住まいの方は、遠征しない限り、見ることはできないでしょう。しかも、これを積んだ貨物列車は一日数本のみ。狙って見に行かないと、目にすることが難しいレアコンテナといえます。

先ほど示したカーボンブラックコンテナが走る範囲の路線図、厳密には正しくありません。

新潟から岐阜まで運ばれるコンテナについては、岐阜を通り過ぎて、愛知県の名古屋貨物ターミナルまでいったん運ばれます。名古屋で別の列車に載せ替えられて、改めて岐阜貨物ターミナルに向かうのが正確なルート。

岐阜を通り過ぎて名古屋まで行き → 名古屋からブーメランのようにUターンして → 岐阜到着です。つまり、岐阜~名古屋間でもこのコンテナを見ることができます。

なぜわざわざ名古屋までいったん持っていくかの理由は、説明を省略します。長くなるので。

カーボンブラックとは「炭素の微粉末」

さて、カーボンブラックコンテナのレア度をわかっていただいたところで、「そもそもカーボンブラックってなに?」という疑問の説明をしましょう。

カーボンブラックとは炭素の微粉末です。炭素のことを英語でカーボンといいます。「煤=すす」みたいなものといえばよいでしょうか。よくわからない人は、鉛筆やシャーペンの芯を粉々にしたものをイメージしてください。

カーボンブラックは、印刷用インクのもと(黒色顔料)やゴムタイヤの補強材などに使われる素材です。かなり古い時代から人類によって使われていた素材みたいですね。興味がある人は調べてみてください。

このカーボンブラックを積むための専用コンテナが、カーボンブラックコンテナです。滋賀県彦根市に、タイヤメーカー・ブリヂストンの工場があります。そこで使用するために、発送元である北九州と新潟から、カーボンブラックを貨物列車で運ぶのです。

ただし、カーボンブラックを積んだコンテナは、直接彦根で荷下ろしするわけではありません。岐阜県の岐阜貨物ターミナルで降ろされ、あとはトラックでブリヂストンの彦根工場に向かいます。

なお、カーボンブラックは粉末状だと飛散の恐れがあり、輸送時の取扱いが大変なので、粒状に加工された状態で輸送します。

上部の赤塗装は「後付け」で施された

さて、このカーボンブラックコンテナですが……

f:id:KYS:20211223225658p:plain

コンテナ上部が少しだけ白色に塗装されていますよね。実はこれ、「後付け」の塗装なのです。なお、白でなく赤のケースもあるようです。

カーボンブラックコンテナは、当初は黒一色という、名探偵コ○ンに出てくる黒タイツの犯人みたいなコンテナだったのですが、「とある事情」で上部に別色の塗装を施すことになりました。

一体なぜ? ……については、次回の記事で説明します。

続きの記事はこちら カーボンブラックコンテナの「黒一色」は問題があった

関連記事

→ 鉄道の豆知識や雑学 記事一覧のページへ


⇒ トップページへ

本記事の写真提供 Rob-Royさん

本記事内の写真は、『数万人に一人の病気 褐色細胞腫になったときの体験談』を運営するはてなブロガー・Rob-Royさんにいただきました。ありがとうございました(^^)

『数万人に一人の病気 褐色細胞腫になったときの体験談』は、いわゆる闘病記のブログ。入院や手術の知られざる(?)様子が詳しく書かれていて、かなり面白く読めます。なお、ブログ主のRob-Royさんは鉄道好きだそうです。