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祝・藤井二冠誕生! でも△8七同飛成は騒ぎすぎでは?

(注意:今回は鉄道ではなく、私の趣味の将棋ネタです)

2020(令和2)年8月20日。
私は、木村一基王位 vs 藤井聡太棋聖の王位戦第4局を観戦しながら、晩酌しようと目論んでいた。

17時半頃、酒とつまみのセット完了。
さあ、王位戦を見ながらゆっくり飲もうか(^^)
楽しみだなぁー。
そこで妻がスマホを見て一言。

妻「ねえ、もう終わってるけど」


はああああい!?
終わるの早えぇー!!


終局は17時頃。
私がおつまみを作り始めたときには、藤井二冠が誕生していたんですね……。
藤井二冠、おめでとうございます。

封じ手の△8七同飛成 驚きの声が多いようだが……


さて、藤井二冠誕生となった本局、私なりに気になった局面をピックアップして振り返ります。

まず、局面が一気に緊迫したのが、1日目の終わりである↓の局面。
ここで藤井棋聖は次の手を封じました。

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そして2日目の朝。
開封された藤井棋聖の手は、△8七同飛成の強手。

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△8七同飛成、ネットや報道では「まさかの手」「常識外」「人間には指せない」みたいな表現でしたが、んなこたーないと思いますけどね。
この局面、△8七同飛成か△2六飛の二択ですから、△8七同飛成はじゅうぶん考えられる手です。
全プロ棋士に聞いたら、半分以上の棋士は、普通にこの手を選ぶのではないでしょうか。

ぶっちゃけ、私の第一感も△8七同飛成(~△3三角)ですし、他のブログでも同様の予想をしている人はいました。
私のようなアマチュアが第一候補手として考えるくらいですから、そんなに衝撃的な一手ではないはず(笑)

「藤井すげえええ!」感を出すために、マスコミが過剰に煽っている印象を受けました。
つーか、同飛車大学とかどうでもいいダジャレで盛り上がってるし、萎えるわ。

△8七同飛成に代えて△2六飛と逃げるのは、▲2七歩△2四飛▲4六角(↓図)で、藤井棋聖の側が自信なしだと思います。

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木村王位は歩損かつ歩切れではありますが、飛車を取った後にジッと▲8四歩と突き出すような手もあり、うまく陣形を整えていく順があります。
それは藤井棋聖が苦労しそうな展開。

ですので、消去法で考えても、藤井棋聖の△8七同飛成は自然な(というか、やむを得ない)一手だと思います。

個人的には▲7七桂がどうだったか? という感想


藤井棋聖の△8七同飛成は、木村陣を喰い破る好手となるか?
それとも、受けの得意な木村王位が、藤井棋聖の攻めを呼び込んで撃滅するか?

その後、藤井棋聖が歩を駆使した小技で木村陣を乱します。
この手順があってこその△8七飛成の強手でした。
そして藤井棋聖が△8八歩と打った、この局面が大きな岐路だったかなと。

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木村王位は▲7七桂(↓図)と逃げました。

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が、個人的には▲8八同角(↓図)ならどうだったのかな? と思います。

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▲8八同角△6四銀▲5六歩(↓図)のように進むのでしょうか。

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この局面、木村王位としては、余裕があれば▲8四歩や▲8七金など指したい手がいろいろあります。
つまり、藤井棋聖はゆっくりできない。
一例として、△2四角▲4六飛(↓図)。

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藤井棋聖が有利だと思いますが、歩切れなので、一気に決めるのは難しい。
これはこれで、ぎりぎりバランスが保てている局面ではないでしょうか。
個人的には、木村王位はこちらを選んだ方が良かったんじゃないかなあと……。

最後は藤井棋聖得意の展開 木村王位は力が出せなかったか


さて、本譜に戻ります。
藤井棋聖がうまく攻めをつないで迎えた↓の局面。

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すでに藤井棋聖が有利な局面。
木村王位がどう粘るか?

ここから木村王位は▲6五桂と跳ねましたが、藤井棋聖に△5四香と攻防の香車を打たれて、かなり苦しくなりました。
この△5四香、モロに顔面パンチで鼻血ブーの痛打です。
ぐぇあ。

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この局面、藤井棋聖からの△5四香をまともに喰らってはアウト。
▲6五桂に代えて、▲7六角(↓図)と粘るのはどうでしょう。

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これに対しても△5四香などとするのは、▲同角△同歩▲同飛(↓図)。

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藤井棋聖の歩切れがたたって△5三歩とは受けられず、△4二玉とかわすぐらいですが、これは気持ち悪い。
ですので△5四香とはせず、他の手を指すことになるでしょう。
まあ、藤井棋聖の有利は動かないと思いますが……。

本譜は、木村王位が突っ込んでいきましたが、一直線に負けの形になってしまいました。
最後は、藤井棋聖が得意な「薄い玉で斬り合って詰む・詰まない」の展開。
私の印象としては、木村王位は藤井棋聖の土俵に引きずり込まれて、持ち味を出し切れないまま敗れた感じがします。

居飛車党では藤井二冠に対抗できない? 頑張れ振り飛車党


先月(7月)の渡辺明棋聖、今回の木村一基王位、いずれも相居飛車で敗れ、タイトルを獲られてしまいました。
今後、相居飛車で藤井二冠の牙城を崩すのは、かなり難しい気がします。

個人的には、振り飛車党の総裁(?)である久保利明九段に期待したいです。

久保九段、来月から王座戦のタイトルに挑戦します。
タイトル戦に振り飛車党が出てくるのって、久しぶりな気がします。

私は振り飛車好きなので、藤井二冠 vs 久保九段のタイトル戦とか見たいなあ。
久保九段には、ぜひ王座のタイトルを獲っていただき、そして来年、藤井二冠の挑戦を受けてほしい。
そんな妄想が捗る今日この頃です。


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