VVVFインバータ
この用語、知っていますか?
鉄道が趣味という人なら、まず間違いなく聞いたことがあるでしょう。知らない人は、↓の記事で詳しく説明しているのでどうぞ。
VVVFとは、
Variable (ヴァリアブル = 可変的な)
Voltage (ボルテージ = 電圧)
Variable (ヴァリアブル = 可変的な)
Frequency(フリークエンシー = 周波数)
日本語に訳すと、「可変電圧・可変周波数」。ザックリ言えば、「電圧と周波数を自由に変えられますよ」という意味です。
このVVVFインバータは、モーターのように、出力を変化させる必要がある機器に使われています。
CVCFインバータ 電圧と周波数が一定の交流電流を作る
さて、ここからが今日の本題。
先ほど、「VVVFインバータなんて常識だよw」と鼻で笑った人、それでは次の用語は知っていますか?
CVCFインバータ
「なにそれ?」という人がほとんどではないでしょうか。ちょっと鉄道に詳しければVVVFは常識ですが、CVCFという言葉は認知度がガクッと落ちます。ぶっちゃけ、鉄道マンでも知らない人は多いです。
CVCFは、VVVFとは対義的なものでして、
Constant (コンスタント = 不変的な)
Voltage (ボルテージ = 電圧)
Constant (コンスタント = 不変的な)
Frequency(フリークエンシー = 周波数)
「電圧と周波数は変えられません。コンスタント、常に一定ですよ」
これがCVCFインバータです。VVVFとの違いは、出力される交流電流の電圧と周波数が「可変」か「不変」かという点です。
CVCFは出力の変化が必要ない機器に使用する
先ほども述べましたが、VVVFインバータは電圧と周波数を変えられるので、モーターのように出力を変化させる必要がある機器に使われます。
それでは、出力が一定のCVCFインバータは、鉄道車両のどういう箇所に使われているかというと、たとえば「客室内の電灯」。
客室内の電灯は、モーターのように出力を変化させる必要はありません。常に一定の出力でいいわけです。明るくなったり暗くなったりでは困るぞ(笑) そういう機器にはVVVFではなく、CVCFを使います。
VVVFだけではなく、CVCFも覚えて周りに差をつけてください。
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