みなさんは、トヨタ・ロングパス・エクスプレスという貨物列車をご存知でしょうか?
↑の写真の列車がトヨタロングパスエクスプレスです。青いコンテナがバーッと連なっているのが特徴。今回は、この貨物列車にまつわる雑学をお届けしましょう。
【基本説明】トヨタロングパスエクスプレスとは?
トヨタロングパスエクスプレスという列車を知っているか? この記事を読んでいる人の大部分から、「当然知ってるよw」という、鼻で笑う声が聞こえてきそう。ですが、貨物列車に詳しくない人のために、説明しておきます。
一言でいえば、「トヨタ自動車という荷主のための専用列車」です。
岩手県にトヨタの系列会社があり、その工場で車体を組み立てています。トヨタのお膝元である愛知県から、コンテナで自動車部品を岩手県まで運ぶのですが、そのための貨物列車がトヨタロングパスエクスプレスです。
少し細かい話をすると、使用しているコンテナは、この列車(というかトヨタ自動車の部品運搬の用途)専用のものです。愛知発 → 岩手着で部品を運んだあとは、空コンテナを愛知県に返送する必要があるわけ。そのため、岩手発 → 愛知着という列車もあります。
ポイントは、専用(貸切)列車という点。
普通の貨物列車って、いろいろなお客さん(荷主)の荷物が混在してますね。しかし、トヨタロングパスエクスプレスは、原則としてトヨタの自動車部品のみを運んでいます。
あなたは知ってる? 「ロングパス」という言葉の意味
さて、ここからが本題。先ほど、トヨタロングパスエクスプレスなんて知ってるよと、鼻で笑った人に問いたい。
トヨタロングパスエクスプレスの「ロングパス」ってなに?
「えっ? えーと……愛知から岩手まで、長距離を走って部品を運ぶ列車でしょ? サッカーのロングパス的な、そういう意味かな?」
ボーっと生きてんじゃねぇよ!
(`Д´#)
ロングパスの意味を知らないまま、「まじロンパだよねぇ~」と略してみたり、「2050列車を撮影しました!」とブログにアップしている人、反省しましょう(笑)
英単語の頭文字をつなげて「LONGPASS」
Logistics
Of
New
Generation
Part
Active
Service
System
以上の用語の頭文字をつなげたものが、LONGPASS = ロングパスです。これは、トヨタが部品輸送に使っている流通システムの名称なのだとか。それを貨物列車の愛称名に使用しているのですね。
知らなかった人は、声に出して覚えてみましょう。はい復唱!
ロジスティクス・オブ・ニュー・ジェネレーション・パート・アクティヴ・サービス・システム
長ぇ……