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【鉄道会社への就職】「強み」をどうアピールするか?(1)

鉄道会社への就職を目指す学生さん向けの記事です。今回は、強みに関する記事を書きます。

「自分の強みをどうアピールするか?」は、就職活動では避けて通れないですよね。悩んでいる学生さんも多いでしょう。「強みって、どうアピールすればいいんだ?」とか、もう一歩進んで「そもそも俺に強みなんてねぇーよ!」とか(笑)

私も就職活動のときには苦労したので、その気持ちはよくわかります。当ブログが、悩める学生さんの参考になれば幸いです。

なお、本記事は、駅員→車掌→運転士というコースに代表される「運輸系統の現業職」を目指す人向けの内容です。総合職や技術系統の職種を目指す人には、ちょっと違いますのでご注意ください。
(参考にはなると思いますが)

相手の求めるものとマッチしてこその強み

今回の記事は、いわば総論的な内容です。具体的な話は次回以降で。

それではまず、強みをアピールするにあたって、最も大切なことを述べておきます。これは鉄道業界だけでなく、すべての業界に当てはまることです。

強みとは、会社側が求めているものとマッチして初めて意味がある

具体例をひとつ挙げましょう。たとえば、「私は160㎞/hの球を投げることができます!」という人がいるとします。おお~、すごい! プロ野球選手を目指しているのなら、これはとてつもない強みです。ドラフト上位指名は間違いないでしょう。

しかしこれ、鉄道会社への就職においては、何の強みにもなりません。

理由は簡単。鉄道会社では、160㎞/hの球を投げる能力など求められていないからです。求められていないものをアピールしても、何の意味もないですよね。

強みとは、会社側が求めているものとマッチして初めて意味がある。納得していただけたでしょうか。

「会社側が求めるもの」をどうやって情報収集する?

それを踏まえて考えると、「鉄道会社は何を求めているのか?」をまず明確にしなければいけません。つまりは情報収集ですね。それができて初めて、「強みをどうアピールするか?」を考えることができます。

情報収集のためには、以下のような手段があります。

  1. 会社のホームページを見る
  2. 会社説明会に出る
  3. OB・OG訪問
  4. このブログを読む(笑)

「会社のホームページを見る」「会社説明会に出る」はオーソドックスな手段です。この手段で得られる情報は、会社側から発信された“公式情報”ですから、それに寄せて強みを考えるのは王道です。

欠点としては、その会社を受ける学生すべてに等しく配布される情報であり、つまり、他の学生との差別化はできないこと。また、情報の内容が無難すぎて、あまり役に立たないことも多いです。

実際に鉄道会社の採用情報ページを見てみても、「コミュニケーション能力が大切」「いろいろな分野にチャレンジできる人を求めています」……って、そりゃどんな業種・会社でもそうでしょ(笑)

というわけで、これらの手段だけでは、最大公約数的な情報しか手に入らないことは覚悟しておくべきです。

もう少し具体的な、できれば現役社員のナマの声が欲しいところ。そのため、「OB・OG訪問」「このブログを読む(笑)」という方法も併用してください。

鉄道会社が求めているのは「安全を守れる人」

鉄道会社で働くにあたっては、「鉄道の安全を守ること」が最も大切です。したがって、どこの鉄道会社でも「この人は鉄道の安全を守れる人だろうか?」という考え方を中心にして選考を行なっているのは、絶対に間違いありません。

それでは、鉄道の安全を守れる人とは、いったいどのような人なのか?

次回の記事からは、そこを詳しく掘り下げていきます。それがわかれば、「私の○○なところは、鉄道会社が求めるものにマッチしています!」と強みをアピールできるからです。

私が提供できるのは「答え」ではなく「考え方・イメージ」

お断りしておきますが、私は「面接でのこういう質問にはこう答えろ!」とか「志望動機はこう書け!」のような「答え」は書きません。というか、そんなモノ知らないので書けません。

私は採用業務を担当したことはないですし、就職コンサルタントの経験もないからです。そういう経験があれば、「こう書け」「こう答えろ」というアドバイスもできるのですが……。

私がお伝えできるのは、あくまでも「鉄道マンとしての経験からくる考え方」や「具体的な仕事のイメージ」だけです。それらをヒントにして、最終的には就活生のみなさん自身で「答え」を見つけてください。

これはOB・OG訪問でも同じ。大多数のOB・OGは採用業務に携わったことはないはずですから、話を聞いても得られるのは「考え方」や「仕事のイメージ」だけです。結局、その情報をみなさんがどう料理するかが求められます。

……と、少しガッカリさせるようなことを書きましたが、このブログをていねいに読んでいただければ、考え方の厚みが増すことだけはお約束できます。

続きの記事はこちら 「強み」をどうアピールするか?(2)

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