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当ブログに企業から寄稿依頼がきた! 流れや注意点を解説

こんな弱小ブログでも、続けていると、時には事件が起きるものです。

なんと企業から、「ウチのサイトに載せる記事を書いてほしい」と依頼がきました! そのサイトとは、東晶貿易株式会社様が運営する『転職キャリアガイド』。

転職サイトといっても、求人情報を載せたり企業との仲介をしてくれたり、というわけではなく、いわゆる転職エージェントを上手に探すためのサービスを提供するサイトですね。

うーむ、なるほど。転職支援事業が乱立(?)している現代、転職支援そのものではなく、「転職支援サービス同士の比較」という切り口でサービスを創っているのか。ひとつ勉強になりました。

サイトには転職コラムもあり、そこに私の書いた記事が掲載されました。

記事の執筆にあたって、サイト内の記事をいろいろ読みました。まあ私自身は転職する気は1ミリもないですが、各業界の情報や転職事情が載っていて、なかなか面白かったです。よければ、みなさんも訪れてみてください。

さて、今回の記事では、この事件(?)の経緯を書いていきます。外部から仕事の依頼を受けて、私なりに注意したことも併せて記します。

お問い合わせフォームに「記事執筆」の依頼が舞い込んだ!

このブログには「お問い合わせフォーム」が設置してありますが、ときどき思い出したかのようにメールが来ます。まあ大半は「ウチのサービスを利用しませんか?」という営業メール。ようするに、「私がカネを払う」類の内容です。

ところが、その日届いたメールは違いました。

ウチの転職情報サイトに載せる記事を書いていただけませんか? もちろん報酬はお支払いします。

仕事の対価として「私がカネを貰う」。こんな内容は初めて見ました。

このメールを見たときの正直な感想を、まずは書かせてください。

 疑

いや、別にサギとかを疑ったのではなくて。私のような、どこの馬の骨ともわからない弱小ブロガーに仕事を依頼して大丈夫なん? という意味です。(担当者さんゴメンなさい ^^;)

でもまあ、星の数ほどいるブロガーの中から、せっかく私に声を掛けていただいたのですから、前向きに応えたい。しかし、できもしないことを「できます」などと言う(約束する)無責任なことはマズい。

とりあえず、↓のような感じで返信しました。

興味があるので返信させていただきました。詳しい話を教えてください。
ただし、貴サイト「転職キャリアガイド」を拝見しましたが、私自身は転職経験はありません。したがって、転職に関するノウハウ等は書けません。

半分くらいは「私には無理」を匂わせた返信でしたが、意外にも「問題ないです」と回答が届き、いくつか執筆テーマを提案されました。その中のひとつが自分にも書けそうだったので、やってみる方向で心が動きました。

迷い① 「サイトの価値を上げる記事」が私に書ける?

しかし、ここで「自分に書けるのか?」と迷う。

自分のブログならば、ロクでもない記事を書いても、誰にも迷惑はかけません。私が閲覧者からバカにされるだけで済みます。

ところが、外部サイトへの投稿では話が違う。早い話、私がロクでもない記事を書けば、相手サイトの価値を毀損するわけです。馬の骨の私に声を掛けていただいたのに、その結果が「サイトの価値ダウン」では申し訳なさすぎる。

また、個人が趣味で運営しているサイトなら、アクセスが集まらなくても別に問題ありません。しかし、相手は企業サイト。そこに投稿する以上は、アクセスアップにつながる記事でなければいけません。アクセスアップ、つまりSEOを意識して記事を書く必要もあります。

記事を書くときにSEOなんか意識したことないぞ……(^^;)

でもまあ、そこは大丈夫か。というのも、私に依頼をくださった担当者さんはSEOの仕事をされているようなので、必要ならば改善ポイントを指摘してくれるだろう。とりあえず、いつも通りの気持ちで書いてみよう。

そう割り切ることにしました。

迷い② もらった報酬はどう処理する?

もう一つの迷いが、報酬。

まず大前提として確認しなければいけない点は、「報酬を受けて仕事をすることが、会社の禁止事項に抵触しないか?」です。ようするに、会社に副業禁止の規定があった場合、それを犯さないか? ということ。

ウチの会社の就業規則では、「他の会社と雇用関係になること」が禁止されています。ただ、本件はどう考えても雇用関係の成立ではないので、会社が定める禁止事項に抵触する心配はナシ。

悩んだのは、そこではありません。

私はこのブログで鉄道関係の記事を書いていますが、その基となる知識や経験は、会社が私に与えてくれたもの。その「公」である知識・経験を使って、「私」つまりプライベートで稼ぐのは駄目じゃない? という問題です。ちなみに、このブログを収益化していないのも、それが理由です。

そこが心配なら、タダで仕事を引き受ければいいのでは? そう思った人は↓の画像をご覧ください。

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サービス残業を強いられたときに言ってみよう!

このシーン、『らーめん才遊記』という漫画からの一コマ。ラーメンハゲこと芹沢達也氏が部下を諭しているところ。「カネの介在しない仕事は、絶対に無責任なものになる」。まったく同感です。

某寿司漫画からもワンシーン。主人公の寿司屋にて、魚を捌く修行をさせてもらえることになった兄ちゃんが、「練習させてもらうのだからカネは受け取れません」とのたまったところに、主人公が放った一言。

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「タダでもいいので働かせてください」と言われたときの切り返し

ド正論すぎ。

というわけで、報酬を自分の懐に入れるのは気が引けるが、報酬ナシで仕事を引き受けるのもよくない。悩みましたが、いただいた報酬は、2020年7月豪雨で被害を受けた鉄道会社に寄付をすることに決めました。これならバチは当たらんでしょ。

外部から仕事依頼が来たときに確認すべき点とは?

こうして迷いを振り切ったところで、「○○のテーマで執筆をお引き受けいたします。精一杯頑張ります」と返信。正式に依頼をお受けすることにしました。

ここからは、記事を書くときに私が注意した点の説明です。

テーマは決まりましたが、それだけでは記事は書けません。担当者さんに、以下の3つを質問しました。

  1. この記事のターゲットは? どんな人がサイトを多く閲覧しているのか?
  2. 記事を読んだ人に、どういう行動を取ってほしいのか?
  3. 表記ルールやNGワードなどはあるか?

注意点① 記事のターゲットは誰?

会社の仕事でもまったく同じですが、資料(文書)を作るときは、「この資料は誰をターゲットにしたものか?」を意識しなければいけません。

今回投稿するのは、転職関連のサイトです。しかし、一口に転職といっても20代と50代とでは戦略が違いますから、必要な情報も異なります。

私の書く記事は、どのような層の人をターゲットにしたものか? そこを確認しなければ記事は書けません。

注意点② 記事を読んだ人にどう行動してもらいたい?

2点目の確認事項は、「この記事を読んだ人に、どういう行動を取ってほしいのか?」。

記事だけではなく、仕事での資料作りでも意識するべきですが、資料を作る最終目的は「何らかの形で相手を動かすこと」です。別の言い方をすると、「この資料を読んだ人に、どのような状態になってもらいたいか?」。

今回投稿するのは転職情報サイト。当然、転職を考えている人にサイト(サービス)を利用してもらいたいわけですから、「転職はやめた方がいいッスよ」という雰囲気の記事はNGですね。転職で迷っている人の悩みを解決し、背中を押すのが最終目的といえます。

注意点③ 記事の雰囲気や表記ルールは?

3点目。投稿先が外部サイトである以上、そのサイトの規則・雰囲気に「合わせる」ことが必要です。表記ルールやNGワードは、最低限確認するべきでしょう。一例ですが、以下のような感じです。

  • 文体は「です・ます」調のどちらで書く?
  • SEOの観点から、入れられると困る言葉(NGワード)は?
  • サイトの設定上、使用(表示)できない文字はあるのか?

初稿は可能な限り早く提出すべし

こうして記事の方向性を確認したうえで、執筆作業を始めました。

締切日までは比較的余裕がありましたが、この手の原稿は、可能な限り早く提出することが求められます。可能な限り早く。ASAP(As Soon AS Possible)というやつですね。

締切ギリギリに提出すると、依頼者が「思ってたんと違う」となったときに、修正する時間がありません。というわけで、多少粗くてもいいので、記事全体の枠組みや雰囲気を知ってもらうのが優先です。そもそも、初稿が一発合格することは稀(なはず)ですから、修正が入るのは最初から想定済み。

いや、「どうせ直されるから」と手抜き作業をしたわけではないですよ。修正を発生させないつもりの全力投球で書きました。

誤字・脱字は致命的! 相手の信頼を大きく損ねてしまう

さて、この手の依頼で絶対にやってはいけないのが誤字・脱字です。

誤字・脱字は、文章センスうんぬんに関係なく、チェックすれば必ず防げます。つまり、誤字・脱字とは誰でもできることを怠った結果であり、相手の信頼を大きく損ねることになります。

誤字・脱字があった場合、今後、二度と私に仕事の依頼は来ない。そのつもりでチェックしました。

……と偉そうに書いていますが、誤字・脱字があったら担当者さん本当にゴメンなさい。その場合は報酬減額でいいです。いや、マジで(^^;)

完成した原稿を送付 そしていよいよサイトに掲載

こうして入念に原稿をチェックし、担当者さんに送信。メールの送信ボタンを押すときは緊張しました。そういえば、ブログを始めてしばらくは「公開する」ボタンを押すときにドキドキしていたなあ。そんな昔を思い出しました。

さて、送信した原稿。いろいろダメ出しされると思っていましたが、しばらくして担当者さんから、

「これで問題ありません」

マジで? いや、ダメな点がゼロなんてことはないはず。一つの記事にそこまで時間は割けないのか、あるいは依頼案件なので遠慮が働いたのかもしれません。

あとは、記事がサイトに掲載されるのを待つことになりました。12月14日、担当者さんから「掲載しましたよ」のメールが届きます。『転職キャリアガイド』のサイトを覗いて、自分の書いた記事を探します。

(・∀・;)ドキドキ

キタ━━(゚∀゚)━━!!

いやぁ、自分の書いた文章が外部サイトに載るって嬉しいですね。

カネを貰って書く大変さを少しだけ実感

さて今回、勉強になったと思うのは、「自ブログ内で好き放題書く」のと「カネを貰って書く」のは、まったく違うということ。

乱暴に言ってしまえば、自ブログの記事を書くときに意識するのは、「自分」と「読者」の二要素だけです。しかし、外部サイトに載る記事は、そこに「依頼者」という第3要素が加わり、気をつけるべき点が増えます。

うーむ、これがカネを貰って書く大変さということか……。ライターさんの苦労が、ちょっぴり(本当にちょっぴり)だけわかった気がします。

逆に言うと、依頼者やら報酬やらを考えず、ブログでのびのび好きなことを書けるのは、ある意味幸せなことだなあと思った一件でした。

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