2024(令和6)年3月、JR西日本のグループ会社であるジェイアールサービスネット岡山は、お酒の新商品を発売。その名は「新缶線チューハイ」。
新缶線。しんかんせん。言うまでもなく、新幹線とかけている商品名ですね。岡山シャインマスカットと、広島の瀬戸田レモンの果汁を使用した、果物系のチューハイです。
山陽新幹線は、2025年で全線開業50周年を迎えます。「新幹線車内での旅をもっと楽しく」という感じのコンセプトで開発したようです。また、沿線(岡山と広島)の果物を使い、製造も地元業者が行うことで、地域振興的な意味合いもあると思われます。
先日、この缶チューハイを購入して飲んだので、今回はそのレポです。
正直私は果物系の甘いチューハイは好きではないが……
岡山シャインマスカット、瀬戸田レモンの果汁を使用した「新缶線チューハイ」。岡山シャインマスカットは有名なので、説明は不要でしょう。
瀬戸田レモンは「?」となる人がいるかもしれませんね。広島県の瀬戸田は、瀬戸内海に浮かぶ島の町。柑橘類の栽培が盛んで、国産レモンの一大産地です。
ところで私は、甘い果物系チューハイやサワーの類は基本飲みません。妻の方が、たまに飲むんですよ。アルコール分3%の350ml缶チューハイ、果物系のやつを。
で、そいつを半分くらい飲んだところで顔が赤くなり、「あ~もうダメ酔っぱらったぁ~。残ったやつ飲んで~」と私に押し付けてくるのが定石手順。
350ml × 3% × 半分 = 約5ml
小さじ一杯のアルコールでガチ酔いかい! と最初は驚きましたが、やっぱり体質的にそういう人がいるわけです。
そうして残った果物系チューハイが私に回ってくるのですが、正直あまり好きな味ではないです。ジュースみたいにベッタベタの甘さが、どうにも……。クドいんですよ。この甘ったるい酒で、つまみは食べられないぜ。
岡山シャインマスカット味 変に甘くなくて後味スッキリ
というわけで、そもそも私は、果物味の甘い系チューハイには良いイメージを抱いてないですが、「新缶線チューハイ」の味はいかに? お値段一本231円(税込)。350ml缶としては高めの部類。ビールなら、プレミアムモルツが同等の値段か。
家に持ち帰ってから飲みます。まずは岡山シャインマスカット味。なお、アルコール分は3%です。3%とかジュース同然だな。ゴクゴクッ
おっコレは良いのでは
一味抑えた甘さだ
ジュースのように甘さベッタリではなく、控えめのサラリとした甘さが特徴でしょうか。しっかりとマスカットの味や香りがしますが、そこまで露骨に前面に押し出してはこない。そのため、変に口の中に残り続けず、後味スッキリです。
うん。この缶チューハイなら、つまみを食べられる。
炭酸の強さも、ほどほどで良い加減かと。強烈な炭酸をコンセプトにした酒も増えてきましたが、この新缶線チューハイは強すぎず弱すぎず。あまり炭酸を強くすると、飲む人の意識がそっちに向けられてしまって、果物の香りが“潰されて”しまうからかもしれません。
瀬戸田レモン味 甘さ・香りは抑えめだが薄いわけではない
続いて瀬戸田レモン味の缶も開けましょう。
アルコール3%の350ml缶を2本くらいなら全然酔いません。周りからは「すげぇ酒に強い」と言われている私ですが、若い頃に比べると、だいぶ弱くなったと自分では思ってるんですけどね。
うまいっ
これくらいのバランスでエエんや
マスカット缶同様、甘さ・香りとも控えめの演出。ただ、「薄い」わけではなくレモンの爽やかさ自体は感じられるので、ちゃんと果物系チューハイとして楽しめます。
安いストロング系チューハイだと、なんか特有のケミカル臭みたいなものが感じられ、悪い意味で強烈なことがあります。若い頃はそういうのも飲めましたが、オッサンになってくると無理なんだよなぁ。
ごちそうさまでした。シャインマスカット・レモンとも、個人的にはけっこう美味しく飲めましたね。350ml缶のチューハイに260円を出して、もし不味かったら暴れますが(笑)
さて総括。私の感覚では、以下に当てはまる人なら、美味しく飲めるのではないかと思います。
- ストロング系や甘いジュースみたいなチューハイは口に合わないけど、果物系の酒自体は嫌いではない人
- ウイスキーや焼酎などを、炭酸水で割って飲むのが好きな人
うーむ。20代の好みには、あまり刺さらない商品かもしれませんが……。お子様じゃなくて、大人向けですね。