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仙台駅『立ちそば処 杜』 値段が安いわりに味がよくメニューも豊富

仙台といえば牛タンですが、牛タンを使った駅弁を多く手掛けているのが株式会社こばやしです。私がこちらの記事で食レポしている「仙台名物牛たん弁当」も、同社の製造。

その株式会社こばやし、実は駅弁だけでなく、仙台駅構内で立ち食いそば屋も経営していることをご存知でしょうか。それが『立ちそば処 杜』です。

営業時間 平日6:30~22:00 土日祝6:30~20:00

在来線の改札内、外のコンコース、どちらからも入店できます。新幹線改札内からは無理ですね。

メニューはバランスよく揃う そばの他にうどんやカレーもある

『杜』では、そばだけではなく、うどんやカレーライスも食べられます。メニューはスタンダードなものから少し捻ったものまで、バランスよく揃っていると感じます。一例として以下の通り。そばもうどんも値段は一緒です。

  • かけ 380円
  • ざる 440円
  • ちくわ天 480円
  • かきあげ 480円
  • 上かきあげ 540円
  • 肉 640円
  • カレー南蛮 500円
  • カレーライス 510円

(以上、いずれも2023年現在の情報)

これ以外にも、麺・カレーの種類がいろいろあります。その裏返しですが、追加トッピングの選択肢は少ないです。わかめと生卵くらい。イカ天やエビ天といった「鉄板ネタ」が存在しません。また、アルコール類の提供もなし。

遅い時間でもそれなりに客がいた 繁盛している模様

私が選んだのは、季節限定商品の「芋煮そば」600円です。

個人的な事情でアレですが、酒を飲んだ帰り、〆の一杯を求めて入店しました。かけそばでは質素で少し寂しい。かといって、かきあげや肉だと重い。内臓が癒されそうという勝手なイメージで、芋煮をチョイスしました。

あ、そもそも芋煮って知ってます? 山形県の郷土料理です。読んで字のごとく、芋(里芋)と、その他いろいろな具材を煮ます。芋以外に入れる具材は、特に決まっているわけではなく、バリエーションがあるようです。

店外の券売機で食券を購入します。調理場にいる店員さんに食券を渡すと、引き換えで番号札が貰えます。その番号が呼ばれたら、注文の品を取りに行くスタイルです。

私が入店したのは21時台でしたが、他に客が数人いました。私が入ったコンコース側だけでそれなので、改札内側の客も合わせれば、けっこうな繁盛ぶりだと思います。店員さんも4人いたし。

飲酒した後なので、身体が水分を欲しているッ。給水機から紙コップに冷水を注ぎ、ガブ飲みしました(笑)

「芋煮そば」は美味かった バランス重視の味づくり?

さほど待つことなく呼ばれ、「芋煮そば」を受け取りました。それではいただきます。

芋煮の具材は里芋・こんにゃく・焼き麩・豚肉

美味い
身体に沁みるわ

「ここが目立つ・際立つ」という特徴はありません。逆に言うと、奇をてらわずに王道のストレート勝負をしている印象です。

そばは、安っぽさやチープさが全然なく、食感も滑らか。スルスルッと入ります。

汁の濃さがちょうどいいですね。しょっぱすぎず、薄すぎず。頑張らなくても自然に飲めちゃう感じ。変に甘かったり、醤油やダシの香りが目立ち過ぎたりもしていない。

どれかの要素を突出させない、バランス重視タイプのそばですかね。小さく纏まっちゃってる、という意味ではないですよ。どの要素も得点を高め、全体としてのレベルを高めようとしているイメージ。

具も楽しみましょう。芋・こんにゃく・焼き麩、それぞれ違う食感なので、そばを食べている途中に変化を付けるのにはピッタリ。そして、少しだけ入っている肉が、満足感を膨らませてくれます。

そばと芋煮がマッチするの? と思うかもしれませんが、チグハグ感はないです。そばの汁と煮物は味が近いので、親和性が高くても不思議ではありません。

汁まで全部飲み干して、ごちそうさまでした。味が良いわりにけっこう安く、お値打ちではないでしょうか。

それから、立ち食いというと、女性一人では入りにくいイメージがあります。が、この店は乱雑さがなく小綺麗で、広さもじゅうぶん。女性一人でも入店するハードルはそう高くないと、個人的には思います。

飲食スペース。厨房の目の前にカウンターがあり、そこで食べる……というタイプの店ではない

営業情報(2023年現在)

  • JR仙台駅 在来線改札の外・中いずれからも利用可能
  • 営業時間 平日6:30~22:00 土日祝6:30~20:00
  • 定休日 なし

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