今回の記事は、鉄道グルメのレポです。舞台は、京都府の日本海側を走る京都丹後鉄道。

あー、ダメだ(^^;) いまだに京都丹後鉄道っていう呼び方に慣れねぇ。自分の中では、今も北近畿タンゴ鉄道だわ。
──という時代遅れの私の感覚は置いといて……京都丹後鉄道・宮舞線の丹後由良駅に入居しているのが、駅カフェ『アンシャーリー(Anne Shirley)』です。

アンシャーリーは、ローカル線の駅舎を店舗として使用している駅カフェです。「駅構内の一部」ではなく「駅構内すべて」が店舗スペース。ですので、鉄道だけを利用する人も、ホームへ出入りする際は店内を横切る形になります。
店主さんから見れば、駅舎に入ってきた人が客なのか単なる鉄道利用者なのか、識別が難しいんじゃないか……。こっちから店主さんに「○○ください」「注文お願いします」と、しっかり声をかけた方がいいかもしれないです。
営業日ですが、X(旧Twitter)で情報展開されているので、事前に確認してから訪れましょう。開店・閉店時刻はXに記載がなく、店内にも表示がなかったので、よくわかりませんが、カフェなので昼間に行けば開いてるでしょう(笑)
「由良神社エール」は文句なしにオススメできる
ローカル線の駅カフェ・アンシャーリー。メニューは豊富とは言い難いですが、店内飲食だけでなく、テイクアウトできそうなパンや弁当も売られています。一例として、
- 宮津ちくわパン 400円
- みやづピザ 400円
- ジャンボフランクロール 400円
- 丹後由良の恵み弁当 500円
私は店内で飲食。店主さんに声をかけ、ケーキと飲み物を頼みました。ケーキは各種税込500円で、ガトーショコラと迷いましたが、無花果(イチジク)のケーキを。飲み物はジンジャーエール──商品名・由良神社エール(税込550円)を注文。近くにある由良神社から名前を拝借していますね。
しばらく待つと、テーブルにケーキと飲み物が運ばれてきました。

飲み物に葉っぱ(←ハーブと言え)が浮いていて、オサレですね。それではいただきましょう。まずは由良神社エールを一口。
おおお!? 何コレ!?
このジンジャーエール超うめぇ
こういうジンジャーエールは初めて飲んだ。一言でいえば、非常に複雑・立体的な味わいです。弱炭酸タイプで、良い香りと強めの甘さの中にピリッと生姜が利いています。
いやー、これは個人的には大アタリだわ。この由良神社エールに比べると、市販のジンジャーエールは平面・単調・ペラペラに感じてしまう。どういう作り方をしているかはサッパリですが、「これは手が込んでいる」ということだけはわかります。
いかん。良さを伝えられるだけの語彙力がない(^^;) まあとにかく、おススメの一品と申し上げておきます。
無花果のケーキもいただきましょう。これは何か特段すごいという感じではありませんでしたが、普通に美味しかったです。
ケーキに添えられている生の無花果は、「冷蔵庫で冷やす暇がなかった」くらいの採りたてだそうです。が、すみません。私のバカ舌では、採りたての良さがわからなかった(^^;)
ここでまた由良神社エールに戻ってくると、改めて「これうめぇな」と強く感じさせられます。ケーキと飲み物、「甘い×甘い」の組み合わせですが、これは飽きが来ず全然問題ないです。
「お口に合いましたか?」と店主さんから聞かれたので、「ジンジャーエールがすごく美味しかった」と伝えたところ、レシピの生い立ちを教えてくれました。広島のお店から、いわゆる「レシピ交換」で教えてもらったそうです。
騒々しい街中のカフェではなく、自然に囲まれたローカル線の駅舎で過ごすゆったりとした一時。雰囲気も含めて、美味しかったです。ごちそうさまでした。
【周辺観光】ハクレイ酒造で「蔵出原酒」を購入
次の列車まで時間があったので、駅から徒歩数分の『ハクレイ酒造』という酒蔵に行ってきました。日本酒がメインですが、一部リキュールといった酒も取り扱っています。
日本酒はあまり飲まない私ですが、せっかくなので購入。店員さんにいろいろ教えてもらい、「しぼったそのまま 蔵出原酒」という商品を購入。原酒とは、加水(割水)をしていない日本酒のこと。
酒瓶なので旅の荷物となり、持って帰るのが面倒でしたが、購入して大正解でした。店員さんにオススメされた飲み方はロック──加水していない原酒だからこその飲み方とも言えますが、香りや口あたりがすこぶる私好みでした。
ということで、アンシャーリーと合わせて、満足の丹後由良訪問となりました。丹後由良は日本海が目の前で、夏は海水浴もできます。付近に料理旅館もあるようなので、こういうところに家族で来られたら楽しいだろうなぁ。
