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乗務中に眠気が……そのとき運転士はどうする?

春眠暁を覚えず。
そんな言葉もありますが、運転士の天敵といえば「眠気」です。
たとえば、午後に乗務するシーンを想像してみてください。

朝から仕事をしてちょっと疲れてきた。
昼食で腹も膨れた。
そこにポカポカした午後の陽気……

こんなトリプルコンボに襲われたら、誰だって眠くなりますよね。
つい最近も、某鉄道会社で運転士が眠気に襲われ、ブレーキ操作が遅れてオーバーランという事件がありました。

デスクワークなら少しくらい昼寝をしてもかまわないでしょうが、それが許されない運転士はどうするのかっ!?

 

運転中の眠気を振り払う方法とは?


まず、私が運転士をしていたときの眠気対策を紹介します。


気合いじゃあああー!
気合いで眠気を吹き飛ばす!


マジです。
冗談を言っているのではありません。
少なくとも私はそうでした。
いや、たぶんほとんどの運転士はそうだと思います。

そもそも眠気とは生理現象です。
「こうすれば解消できる」なんて都合のいい方法は、存在しないと思った方がいいでしょう。
そのあたりは鉄道業に限らず、みなさん身をもって経験しているのではないでしょうか。

午後からのデスクワークで眠くなったとき、眠気を振り払う「決定版」をお持ちの方は、ぜひ教えていただきたい。
それを私が社内で展開すれば、絶対に社長賞を取れます(笑)

「眠くならないためにはどうするか?」が大切


身も蓋もないですが、結局、「眠気を払うのは難しい」というのが私の結論。
というわけで、「眠くなったときにどうするか?」ではなく、「そもそも眠気を引き起こさないためにはどうするか?」を考えるべきです。

勤務時間が不規則な運転士時代、私は次の二つの工夫(というほどのものではないですが)をしていました。

① 休憩時間に仮眠する
② 就寝時刻の調整

①休憩時間に仮眠 少しの仮眠でも眠気は飛んでいく


まずは「① 休憩時間に仮眠」です。

運転士の休憩時間とは、「担当列車を降りてから次の担当列車に乗るまでの時間」ですが、この休憩時間はバラバラです。
20分しかないこともあれば、1時間以上の場合もあります。

そういうわけで、私は長時間休憩のときは昼寝をするようにしていました。
仮眠室があれば使わせてもらいます。
15分でも眠れれば、かなり頭はスッキリします。
これだけでも、乗務中に眠気を感じる確率は相当に下がります。

仮眠の効果については、鉄道会社側もちゃんと認識していて、乗務員用の仮眠設備を新設したり、睡眠に関する調査・研究をしている会社もあります。

②就寝時刻の調整 「逆算」して寝る時刻を決める


家にいるときは「② 就寝時刻の調整」という工夫もしました。
簡単に言えば、寝る時刻を“逆算”して決めるのです。

たとえば、終電の運転を担当する日は、24~25時まで起きていなければなりません。
そんな日に、もし朝6時に起きてしまったら、22時くらいには眠くて仕方なくなります。

そうならないよう、昼過ぎの出勤の場合は、昼近くまで寝ていました。
こうすれば、24~25時まで眠くならずに仕事ができます。

「そんな昼近くまで寝てられない」と思うかもしれませんが、前日(厳密には当日)に夜中の2~3時まで夜更かしすれば、昼近くまで眠れるものです。

こんな感じで睡眠調整をするので、睡眠パターンがなかなか定まりません。
けっこう大変です。
でも、列車の安全を守る運転士として、これくらいは必要だろうと思っていました。

まあ、私が運転士をしていたのは20代の頃で若かったため、そういう不規則な睡眠パターンでも身体が耐えられました。
オッサンになった現在でも同じことができるかというと、ちょっとあやしい。

また、独身だったので生活パターンをすべて自分で決められた、という面もあります。
結婚して子どもができれば、昼近くまで寝ているとか夜更かしとかは、なかなか難しい。

いや、私くらいの歳(+既婚者・子持ち)で運転士をやっている人はゴマンといますが、そういう人たちは素直にスゴいと思いますね。

眠気に困っているなら何か工夫や対策を考える


① 休憩時間に仮眠する
② 就寝時刻の調整

ここで紹介したのは一例ですが、眠気に困っているなら、とにかく何らかの工夫を考える必要があるでしょう。
眠気は生理現象なので、気合い(笑)だけでは限界がありますからね。

今回はここまで。
次回の記事も、睡眠ネタを書きます。


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