もうすぐ4月ですね。
新しく社会人になって、鉄道での通勤を始める人もいれば、転勤・異動などで通勤ルートが変わる人もいるでしょう。
都会における通勤の必須アイテムといえば、ICカード。改札機のリーダーにタッチするだけで通過できる便利なアイテム。私も通勤で使っています。
ICカードのトラブルは大きく分けて二つ
しかしこのICカード、便利といえども道具ですから、トラブルが発生することも当然あります。4月から新しくICカードを使い始める人もいるでしょう。今回の記事では、ICカードのトラブルを避けるためのコツを書きますね。
現場経験上、ICカードのトラブルは以下の二つが多いです。
- 券売機などにカードが詰まる
- データの整合性が取れていない
トラブル1 券売機などにカードが詰まる
駅の券売機などで、ICカードにあらかじめカネを入れておく。列車を利用するたびに運賃が引き落とされる。ICカードの残額が少なくなってきたらチャージする……。
ICカードの利用法は色々ありますが、これが一番オーソドックスな使い方ですよね。
ICカードにチャージをするときは、ICカードを券売機などの機械に入れるわけですが、このとき、機械の中で詰まってしまうことがあります。詰まったら、駅係員に取り出してもらわなければなりません。
無人駅はトラブル発生時に困る
ところが、最近は駅の無人化が進んでいます。駅員を配置した「拠点駅」が、隣接するいくつかの「無人駅」を管轄する。無人駅で何かトラブルがあったら、拠点駅から駅員を向かわせる。
都会ではこんなことは少ないですが、ちょっと田舎路線に行くと、こういう形が増えています。
もし無人駅でICカード詰まりのトラブルが起きてしまうと、拠点駅から駅員を呼ばなければなりません。当然、その間は足止めを喰ってしまいます。が、それはイヤですよね。
カード詰まりの原因の多くは「シール」
そもそも、なぜICカードが機械の中で詰まってしまうのか?
もちろん、単なる機械の不良ということもありますが、多いのは「ICカードにシールを貼っていた」です。おそらく、シールのちょっとした凸凹や、端のめくれの部分が機械内で引っ掛かって詰まりの原因になると推測できます。
シール無しなら絶対大丈夫なわけではありませんが、経験上、シールを貼ると詰まる確率が上がるのは間違いないです。というわけで、シールは貼らないようにしましょう。
トラブル2 データの整合性が取れていない
ICカードを改札機にタッチしたら「ピー!」「ピンポーン!」「ガシャン!」 ← ゲートが閉まる
イラッ
こんな経験ありませんか?
もちろん、単純に残額不足などが原因のこともありますが、多いのは「データの整合性が取れていない」ケースです。「データの整合性が取れていない」とはどういう意味でしょうか?
乗っていないのに降りることはできない
たとえば、乗車駅で改札機にタッチしたが、データの処理がされなかったとします。ICカードの改札機へのタッチが甘いと起こりえます。
このとき、ICカード内の情報は「まだ乗車していない」状態。
そのまま降車駅で改札機にタッチすると、エラーと識別されて「ピー!」「ピンポーン!」「ガシャン!」。
このとき改札機が言いたいのは、
「あなたはまだ乗車していない状態だ。なのになぜ降車しようとしているのか。乗車もせずに降車っておかしいでしょ?」
こういうことです。
逆のパターン、降車駅で改札機へのタッチが甘かった場合も、同様のトラブルになります。
この場合は、ICカード内の情報が「乗車したまま」で改札外に出てしまうことになります。この状態で、次にどこかの駅で入場しようとすると、当然エラーになります。
「まだ降車していないのに、次の乗車が始まったらおかしいでしょ?」
こういうわけです。
「かざす」のではなく「接触」させること
ですから、ICカードはきちんと改札機にタッチしましょう。心得としては、「かざす」のではなく「接触させる」。
多くの方がご存知ですが、改札機にはディスプレイがついていて、ICカードをタッチすれば、カード内の情報が表示されます。(ICカードの残額とか、運賃をいくら引き落としたかとか)
それがちゃんと表示されていれば、ICカードのタッチは正常に行われたということ。
改札機を通過するときに、ディスプレイ表示を確認するクセをつけておけば、この手のトラブルはまず起きません。
トラブルを避けるための心得 まとめ
長くなりましたが、まとめると、
- カード詰まりを防ぐためにシールを貼らない
- 読み取り不良を防ぐためにタッチはしっかりと
ICカードは便利ですが、トラブルになると面倒です。参考にしてください。