現役鉄道マンのブログ 鉄道雑学や就職情報

趣味で鉄道好きな人はもちろん、就職・転職等で鉄道業界に興味がある人もどうぞ! 現役鉄道マンが、鉄道の雑学や裏話を語ります。

鉄道会社への就職 鉄道にはいろいろな仕事がある

こんにちは、現役鉄道マンのKYSです(^^)

もう就職活動の時期ですね。
会社説明会は3月から解禁、6月からは面接や試験も始まります。

私も鉄道会社に勤めてそれなりに長いです。
「鉄道会社に就職したい人、これは知っておいた方がいい」とか「こういう人材が望まれている」などに関して、ある程度自分なりの考え方を持っています。

そこで、今日からしばらくは、「鉄道業界に就職したい人」へ向けての記事を書きますね。

 

学生の方だけではなく、就活を迎える子どもを持つ親御さん、「将来は運転士になりたい!」という子どもを持つ親御さんの参考にもなるかと。

ここを見ている人がいるかどうかわかりませんが……(^^;)

※注意:このブログ内の記事はあくまで私個人の考えです。
    特定の会社の採用方針等を示すものではありません。

駅員・車掌・運転士はあくまで全体の一部


今日は超基本的なことを書きます。

鉄道会社というと、みなさんはどんな仕事内容を思い浮かべますか?

おそらく、駅員・車掌・運転士といったところでしょう。

しかし、鉄道会社の仕事はそれだけではありません。 

・鉄道設備を管理する土木・電気関係の業務
・車両のメンテナンスを担当する検修(検査修繕の略語)
・駅の信号を制御する信号扱い業務
・列車の運行管理を担当する指令業務


それに会社組織ですから、人事・経理・広報・営業などの仕事も当然あります。
こうしてみると、駅員・車掌・運転士の仕事は、あくまでも全体の一部にすぎないことがわかると思います。

総合職=マネジメント 現業職=現場

 

さて、それを理解していただいたところで次の話。

鉄道会社には、大きく分けて二つの“採用系統”があります。

「総合職採用」「現業職採用」です。

「総合職」とは、簡単に言えば、マネジメントを担当する社員
さっきの例なら、人事・経理・広報・営業などの仕事です。
(もちろん、この他にもいろいろ仕事はあります)

もっとザックリ言うならば、「本社での事務系統の仕事」。

ただし、総合職でもある程度は鉄道の現場を知る必要があるので、採用後の一定期間は、駅などに配属されることが普通です。

対して「現業職」とは、現場で鉄道業務に従事する社員
(会社によってはプロフェッショナル職という呼び方も)
駅員・車掌・運転士は、こちらに該当します。
土木や電気、検修や指令といった業務も、こちらの区分ですね。

自分の希望する職種に就けるとは限らない

 
まあ、このあたりの情報は、ちょっとでも鉄道業界への就職について調べたり、実際にエントリーしている人なら知っている話です。

ただ、一つだけ言っておきたいことがあります。

上の文章で紹介したように、鉄道会社にはいろいろな業務があります。
だから状況によっては、自分の希望しない職種が長く続いたり、希望職種に就いても割とすぐ異動になることもある、ということです。

たとえば、「自分は運転士になりたい!」と考えて鉄道会社に入社する人は多いでしょう。
しかし、人事の状況など、会社側の都合も関係してくるので、運転士になれるかどうかはわかりません。

運転士になれたとしても、定年まで運転の業務を続けられることはありません。
実際、長い鉄道員人生の中では、運転士以外の業務をすることの方が多いはずです。

ようするに私が言いたいのは、

「鉄道会社に入ってずーっと○○の仕事がしたい!」

という“こだわり”が強すぎると、それ以外の職種に異動したときに辛いよ、ということです。

理想と現実のギャップがあることを覚悟で

 

もっとも、この手の「理想と現実は違う」的な話は、鉄道会社に限らないのですが……。

ただ、鉄道会社に入りたい人の中には、特に運転士への憧れの気持ちが強い人がいます。
それ自体はまったくかまわないのですが、「運転士以外の仕事をする期間の方が長い」ことを知らないと、入社してからギャップに苦しむことになりかねません。
実際、私の周りにもそういう同僚がいます。

「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、ぜひ覚えておいてください。

次回は、鉄道会社を目指す人なら誰でも気になる、「視力などの身体要件」について書きますね。