現役鉄道マンのブログ 鉄道雑学や就職情報

趣味で鉄道好きな人はもちろん、就職・転職等で鉄道業界に興味がある人もどうぞ! 現役鉄道マンが、鉄道の雑学や裏話を語ります。

運転士になるまで(7) 教習所の寮ってどんな感じ?

こんばんは、現役鉄道マンのKYSです。
運転士になるまでシリーズの続きです。

ウチの鉄道会社では、学科講習は約3ヶ月間の泊まり込みで行われています。
ということで、教習所には宿泊するための「寮」があります。
今回の記事では、寮の設備はどのような感じなのか、それについて書きます。

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4.実車試験

※注意
ここで書くのは、あくまでもウチの会社の話です。
すべての鉄道会社が同じわけではありませんので、その点はご了承ください。

 

下宿生のアパートのような部屋


寮の建物構造としては、ビジネスホテルを想像してもらうのがわかりやすいと思います。
各階に長い廊下があって、左右にドアが連なっており、各部屋に入ることができる。

ただし、ホテルほど綺麗な設備ではないですね。
ホテルなら床がじゅうたんになっていたりしますが、そんな豪華なものではなく、寮の床は木でしたから。
説明するのは難しいのですが、学校の校舎のような雰囲気です。

寮の部屋は二人一組で使用します。
広さは……ビジネスホテルの二人用の部屋くらい、と書けば想像しやすいでしょうか。
特に狭いと感じたことはありませんでした。

部屋の内装は、下宿生の安アパートみたいな感じ。
部屋の中に、ベッド、机、いす、ロッカーといった最低限の設備が備え付けられています。
ベッドは二段ベッドでした。
ちなみに、私は下段のベッドを使わせてもらいました。

机はじゅうぶんな広さがあり、テキストやノートを広げて勉強するにも困りません。
電気スタンドも備え付けられています。

入り口ドアの横にはロッカーがあり、制服やスーツはそこに入れます。
寮では私服で過ごしてOK。
毎日の講習が終わって寮に戻ると、制服から私服に着替えて、制服はロッカーにかけておくのです。

各部屋の設備としては、こんなところでしょうか。
写真や絵などで伝えることができないので、イメージが難しいとは思いますが……。

テレビ・トイレ・風呂は各部屋にはない


「部屋にテレビってないの?」

テレビは各部屋には置いてありません。
寮の各階には、談話室のような共同スペースがあり、テレビはそこに一つ置かれているだけです。
テレビを見たい人は、その共同スペースに行くしかありません。

他にも人がいた場合は、自分の見たい番組を見ることができるとは限りませんが……。
後輩ならともかく、先輩を押しのけて「すみません、他の番組を見たいんで、ちょっとチャンネル変えていいですか?」なんて言えませんしね。
「今週はどうしても見たい番組がある」という場合、私は自分の家のテレビで予約録画していました。
そして、土日に家に戻ったときに見るというわけ。

部屋にテレビがあったら、ついつい見てしまって勉強の妨げになりますし、夜更かしして睡眠不足にもなりかねない。
ですので、部屋にテレビはないのが正解だと思います。

「トイレや風呂は? 部屋には付いてないの?」

ありません。トイレ・風呂、それから洗面所は共同です。
トイレ・風呂・洗面所が共同なのは生理的に耐えられない人には、寮生活は辛いと思います。
まあ、そんな人は新入社員研修のときにすでにどうするんだって話になりますが。

共同風呂はビジネスホテルの温泉みたいな感じ


共同風呂は、銭湯と表現するとちょっと古臭いですかね。
最近のビジネスホテルについているような温泉、あれをイメージしてください。

ちなみに、経費削減のためなのか、風呂場にはシャンプー・リンスの類は置かれておらず、あるのは石鹸だけ。
そのため、みんな自分でマイシャンプー・マイリンスを持参します。
まあ、シャンプーやリンスは人それぞれ好みなどがありますからね、寮の方で用意するのもどうかなとは思いますけど。

また、ホテルならばタオルも部屋に備え付けのものがありますが、寮ではそんなものはありません。
自分でタオルを用意し、それを洗濯して使いまわすことになります。

洗濯機は台数が少ないので順番待ちが大変


洗濯は、洗濯機と乾燥機が脱衣所の隣に設けられていました。
街中にあるコインランドリーを想像してもらえればいいです。
もっとも、会社の寮ですから、洗濯機と乾燥機の使用にカネは取られません。

一つ難点があって、洗濯機と乾燥機の台数はあまり多くないので、順番待ちがけっこう大変なのです。

洗濯機や乾燥機って、作動中は『あと何分』の表示が出ますよね。
それを見て、たとえば「この洗濯機はあと15分で空く」となったら、15分後に自分の洗濯物を持っていきます。
ところが、止まった洗濯機の中には、まだ前の人の洗濯物が入ったまま。
おい! 洗濯したやつ、早く取り出しに来い! みたいな(笑)

一応ちょっとしたコツがあって、風呂のピークタイムである夜だと、洗濯機・乾燥機はどうしても混みます。
しかし、早朝なら比較的すいているので、「どうしても洗濯が必要」という場合は、早起きすれば大丈夫でした。

ちなみに、やはり経費削減のためなのか、洗濯用洗剤も寮の側では用意してくれず、自分で用意する必要がありました。

共同スペースや喫煙室もある


先ほど少し触れましたが、「共同スペース」もあります。
各階に談話室があり、テレビや飲み物の自動販売機、冷蔵庫まであります。

思い出しますなぁ、何人かで集まってテレビを見ているときに、突然「じゃんけんで負けた人がみんなに飲み物を奢りね!」と誰かが言い出して、じゃんけん大会が始まったのを。
私は一度も奢る側になったことはなかったですが。

あとは喫煙室もちゃんとあります。
各部屋にはベランダがあるのですが、そこでの喫煙は禁止。
朝の始業前や、昼休みにみんなが寮に戻ってきたときなどは、喫煙室はいっぱいです。
狭い部屋であんなに密集してまでタバコを吸いたいのかよ、と私のような非喫煙者は思うのでした。

ウチの会社は男女ともに設備は同じ


最後に、女性向けの情報を書いておきます。

ウチの会社の寮では、男性も女性も同じ建物内で過ごしていました。
というのも、昔は鉄道会社の現場には女性はいませんでしたから、昔から引き続き使用されている寮だと、「女性寮」という建物自体がないのです。
ですので、同じ建物内に「男性階」「女性階」を設けることで男女別を実現させています。
たとえば、1階~3階は男性用で、4階が女性用、という具合。

もちろんですが、女性階は男子禁制。
そのため、女性社員に用があるとき(たとえばクラスの仕事とかで)は、電話なりメールなりで呼び出す必要があります。
男同士なら、気軽に部屋を行き来できるのですが……。

男女で同じ建物を使用していたので、当然ながら設備レベルは基本的に同じ(のはず)です。
さすがに風呂だけは女性用のものがありましたが。

他の鉄道会社はどうなんでしょうね。
女性専用の建物があるとか、女性用の部屋は男性よりも設備が整っているとか。
そのあたりはちょっとわかりません。
気になる人は、OB訪問で聞いてみるといいでしょう。

今回の記事は以上です。