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鉄道とは「人と人との距離を縮める仕事」 だから安全が求められる

みなさん、ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか? 私のような鉄道マンには大型連休は存在しませんが、2連休くらいなら間に挟まっているので、そこで楽しんでいます。

ゴールデンウィーク前半、ウチの両親や姉・弟の家族が、私の住む街に来てくれました。

みんな、まったく別々の場所に住んでいて、お互いの距離が遠い。新幹線やら飛行機やらを使わないと、行き来が難しいです。

さらに、私が鉄道現業という、不定休の仕事をしているものですから、スケジュールがなかなか合わなかったりで……。全員が一堂に会するのは、2~3年に一度あるかどうかですが、今回は上手く休みが合いました。

リッチなご飯を食べに行ったり、テーマパークで遊んだり。ウチの娘も、従兄弟と仲良く元気に遊びまわっていて、そんな様子をじいちゃん・ばあちゃん(私の両親)がニコニコと眺めている。

こういう機会が持てることは、本当に嬉しいですね。

「人を運ぶこと」は「人同士の距離を縮めること」に他ならない

と、こんなふうに遠くに離れている人同士が会えるのは、鉄道や飛行機、バスといった交通機関が存在しているからです。公共交通機関という移動手段のおかげで、物理的な距離を克服して、お互いが顔を合わせることができる。

もし鉄道や飛行機、バス等が存在しなかったら、遠くに住む両親や、姉・弟の家族とは会えません。みんなで集まって楽しい時間を過ごすことは、できない。

遠くに離れている人と会う、というシチュエーションを引き合いに出しましたが、日常生活でも同じです。

たとえば私は、自宅から会社までの通勤で鉄道を使いますが、もしそういった交通機関がなく、会社まで歩いて行けと言われたら、さすがに無理。鉄道という移動手段がちゃんとあるから、私は仕事が終わったあとに帰宅して家族と会うことができ、楽しい時間を過ごせるのです。

このように考えると、鉄道を含めた公共交通機関の仕事とは、単に「人を運ぶこと」に留まるものではなく、「人と人との距離を縮めること」に本質があると言えます。

ですから、新人鉄道マンや、これから鉄道業界を目指す学生さんには、鉄道を「人間同士の距離を縮めることに貢献できる業種」と捉えて取り組んでほしいですね。

「安全」でなければ人と人との距離は縮められない

そして、鉄道の仕事が「人と人との距離を縮めること」であれば、やはり求められるものは安全です。

事故が起き、もし人命が失われるようなことがあれば、「人と人との距離を縮める」のまったく逆をやってしまうことになります。だから、鉄道を含めた公共交通機関は、安全第一でなければいけないのです。

私がここで書いたことは、特に深掘りした内容ではないし、難しい考察でもありません。言われれば当たり前のことです。が、ここまで意識したうえでエントリーシートを書いたり、面接に臨んだりしている就活生は、そう多くないのではないでしょうか。何かの参考になれば幸いです。

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