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『淡路屋』の駅弁「神戸のステーキ弁当」 冷めている状態では不味い

『淡路屋』といえば、関西を代表する駅弁製造業者です。駅構内にとどまらず、百貨店や高速道路のサービスエリアなど、かなり広い範囲で弁当販売を手掛けています(→公式ホームページ)。

大手業者だけあって、駅弁のラインナップも豊富。幕の内系があれば中華系もあり、有名な「ひっぱりだこ飯」のように一捻り加えた弁当もある。そして、豪華の象徴ともいえる牛肉系弁当も複数取り扱っています。

その牛肉系弁当の中でも、お客さんの目を最も引くと思われるのが、今回紹介する「神戸のステーキ弁当」です。

西明石駅の売店で購入

昔と違って、ステーキは気軽に食べられる時代になりましたが、それでも「ステーキ」という単語には一定のプレミアム感があります。どの弁当を選ぶか散々迷った末に、ステーキという響きが決定打となって、これを買う人は少なくないと思います。私のように。

白く固まった脂に硬い食感 冷めたステーキが美味いはずなかった

「神戸のステーキ弁当」のお値段は税込1,250円です(2023年現在)。ネーミングからは神戸ビーフ(神戸牛)を連想させますが、まあ神戸ビーフは使っていないでしょう。

もし神戸ビーフだったら1,250円は安すぎます。それに、神戸ビーフを使っているならば、神戸ビーフ(神戸牛)という文言を商品名に入れた方が販促上絶対に有利。神戸ビーフという文言が入っていない = 使っていないと考えて間違いありません。俺は騙されないぞ。

しかし、神戸ビーフではないとはいえ、ステーキというメニューに心躍ることは変わりません。期待を膨らませながらオープン。

けっこう肉が入っているのが嬉しいですね。もし肉の量をケチっていたら、味わうまでもなく見た目の段階でゲンナリしますが、この弁当にケチくさい雰囲気は一切なし。

付け合わせは、ブロッコリー・とうもろこし・揚げたポテト・人参・ピクルス。いかにも「僕たち! 私たち! ステーキのお供です!」感が出ており、場を盛り上げます。

いざ実食、いただきます。まずは当然、ステーキから。

( ^ω^)モグモグ

( ^ω^)……!

( ; ^ω^)……

こ、これはアカンぞ~
(# `ω´)

なぜ実際に食すまで、こんな簡単なことに気付かなかったのか。俺は阿呆だ。

冷めたステーキが美味いはずなかった

冷えて白く固まった脂が肉にまとわりついており、口に入れた瞬間に早くもマイナスポイント。肉も冷めているので硬く、お~美味いなぁという感想がまったく出てきません。

付け合わせも残念。揚げたポテトはモソモソ。ブロッコリーや人参も、ステーキほど「アカン!」という感想はないものの、美味しくはない。

肉も付け合わせもベストでないのは明らかです。

いや、駅弁にベストの状態を求めるのも変な話ではあります。が、駅弁は温かくない状態で食すのが前提ともいえますから、そのへんの事情は織り込んだうえで商品開発や調理をしてもらいたいなぁ、というのが本音です。

もういいや、ぶっちゃける。冷めた状態では不味い。

真夏だったら、持ち歩いているうちに良い感じに温かくなって、美味しく食べられるかもしれません。しかし、それに期待するようでは変でしょう。冬だったら悲惨なのは間違いなし。

そもそも論ですが、駅弁でステーキを提供するという構想自体が若干無理筋なのかもしれません。店の看板を傷付けるリスクを冒してまで、無理に販売を維持する必要はないのでは、と思います。

温めて食べるならば買うのはアリかもしれないが……

ところで、ステーキを食べた後に、付け合わせのピクルスを食べると……

ハンバーガーだ

牛肉 + ピクルス。脳が勝手にハンバーガーの味を口内に再生しやがる。ケチャップやバンズの味まで想像できてしまう。それを打ち消すため、ステーキの下に敷かれている米を食します。むっ、このピラフ的なのは冷めていても美味い。

しかし、次の一口では冷めたステーキという現実に引き戻される。わびしい気持ちになりながら、それでも完食しました。ごちそうさまでした。

うーん、この弁当、やはり冷めたままだと条件が悪すぎます。デパートやスーパーの駅弁大会で購入し、家に持ち帰って温めて食べるならアリかなと思います。冷めたまま食べるのが前提で買うのは、まったくオススメできません。1,250円は、もっと有意義なことに使うべきでしょう。

普通に看板商品「ひっぱりだこ飯」を選べばよかったなぁ……と後悔。冒頭でも書きましたが、ステーキというと、やはりある種の特別感があるだけに、ダメだったときの落差が余計に目立ちます。

商品名も不適切だと思う 「淡路屋のステーキ弁当」にすべきでは

ここまで批判したついでに書きますが、「神戸のステーキ弁当」という商品名もいかがなものかと。

淡路屋の本拠地が神戸なので、「神戸のステーキ弁当」と称しているのでしょう。しかし、下手をすると「神戸ビーフを使った弁当」と勘違いされかねません。その場合、「神戸ビーフって、この程度なの!?」と思われ、神戸ビーフの評判にまで影響が及ぶ可能性があります。

商品名は「淡路屋のステーキ弁当」でいいのではないでしょうか。

鉄道グルメ関連の記事で、不味いと書いたのは初めてです。ただ、このブログは営利目的で運営しているのではなく、特定の個人や団体とも利害関係は一切ありません。完全に私の趣味です。だからこそ正直・本音をモットーとしており、提灯記事やヨイショとは無縁のスタンスを貫いています。そのため、こういう内容になる場合もあります。

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