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小倉駅ホームの「かしわうどん」 麺・かしわ・ネギの一体感が素晴らしい

小倉駅の在来線改札内には、立ち食い店が複数あります。まず、ホーム同士をつなぐ橋上連絡通路には『玄海うどん』というお店が。

ホームに降りてみましょう。かつては、豚骨ラーメンを提供する『ぷらっとラーメン』という店が存在しました。数年前に食べたことがあります。が、残念ながら現在は閉店。コロナ禍の影響を受けたのかも。

少し寂しくなった在来線ホームですが、『北九州駅弁当株式会社』が運営する立ち食いうどん・そば店は元気に営業しています。

公式ホームページによると、店名は『ぷらっとぴっと』。だが、実店舗には店名表記がない

この在来線ホームの立ち食いうどんは有名です。具体的には「かしわうどん」が名物。「かしわ」とは鶏肉のことで、それを甘辛く煮たものをトッピングしたのが、かしわうどん。九州北部ご当地グルメの一つで、それを九州の玄関口ともいえる小倉駅で手軽に食べられます。

先日、ここで「かしわうどん」を食べてきたので、今回の記事は食レポをします。

麺・かしわ・ネギが三位一体の味わい! これが「かしわうどん」だ!

『北九州駅弁当株式会社』の立ち食い店。在来線1・2番ホームと、7・8番ホームで営業する2店舗があり、私が訪れたのは後者です。橋上通路から階段を下りていくと、早くも良い香りが漂ってきた。あ~食欲をそそられる。券売機で食券を購入しましょう。

2024年現在の値段

メニューは基本「かしわうどん」「かしわそば」の二択です。あとはトッピングや御飯もの、酒類といったプラスアルファ。もちろん王道の「かしわうどん」450円をチョイス。

客は、私を含めて8人。立ち食いカウンターは満席です。これだけ人数がいると、店員さんも注文を捌く・食器の後片付けをするのが大変な模様。空いているときなら、たぶん1分かそこらで提供されるんでしょうが、私の注文したうどんは4分ほどかかって到着。

かしわとネギがたっぷり載っていますね。2枚の蒲鉾がピンクの彩りを添えています。では、いただきましょう。

まず、うどんだけをすすってみます。ズルズル。うむ、スーパーで1玉30円くらいで売っているような、柔らかい麺だ。続いて、かしわだけを食べてみます。ややコリコリとした食感で、甘辛く味付けされた鶏肉ですね。それ以上でもそれ以下でもない。

……などと書くと、まるで平凡であるかのような印象を与えてしまうかもしれません。しかし、本題はここから。かしわ&ネギを、うどんに絡めて一緒に口の中に入れてみましょう。するとあら不思議。

めっちゃ美味い!!

うどん・かしわ、それぞれ単独で食べると「ふーむ」くらいにしか思わないです。が、ネギも含めて三位一体となったときの味と食感が素晴らしい。

  • 柔らかいうどんのツルツル感
  • かしわの甘辛さとコリコリ感
  • ネギの風味とシャキシャキ感

これら三つの要素が見事に融合しています。ここに汁の塩気と甘さが加わると、もう箸が止まらない。ボクは終点までノンストップで行ってしまいそうだあぁぁ!!(笑)

というわけで、うどん・かしわ・ネギを絡めて食べるのが正しい食べ方だと断言しておきます。かしわとネギはたっぷり載っており、途中で無くなる心配は不要です。遠慮せず絡めて食べましょう。私もガンガン攻め続け、あっという間に完食してしまいました。いやー、美味かった。ごちそうさまでした。

「かしわうどん」の美味しさを私なりに分析

それにしても、うどん・かしわ・ネギという、言っちゃアレですが平凡な食材だけで、なぜこれほど美味いのか? 私なりに「かしわうどん」の分析をしてみます。

まず、うどん。柔らかい麺でコシなど皆無ですが、それがいい。讃岐うどんのような抜群のコシがある麺だと、かしわのコリコリ感と“被って”しまい、逆に美味しくないと思います。麺がヤワいからこそ、かしわの存在感が引き立つのですね。

「うどん = コシがないと駄目」などと思い込んでいる人に、ここのうどんを叩きつけてやりたい。

ネギの効果も素晴らしい。麺類におけるネギは、目的もなく「慣習だから」みたいな雰囲気でトッピングされている例が少なくないと思います。それは意味がないどころか、時として逆に味のバランスを破壊することになりかねない。

しかし、この「かしわうどん」においては、間違いなくネギは不可欠な存在です。うどんとかしわを絡めただけでは単調さが若干残るかもしれませんが、ネギの風味とシャキシャキ感が加わることで、味や食感に膨らみをもたらしています。

薬味とは、こういう使い方をするのが正しいんだという、手本ではないでしょうか。

薬味といえば、卓上には一味唐辛子が置かれており、これを使うのもいいでしょう。汁やかしわが甘い系統の味付けなので、後半に入ると「甘さが目立ってダレてきた」と感じる人が一定数いるかもしれません。そのタイミングで一味を投入すれば、ピリ辛要素で引き締めを図ることができるので、再加速できると思います。

うどんやそばを食べるときに、条件反射的に一味(や七味)を振りかける人がいますが、そんな無造作にやるんじゃなくて、もっと戦略的に振りかけていかないと。

すみません、ちょっと大袈裟でした(^^;)

うどん・かしわ・ネギ、どれも高級ではない食材ですが、それらの組み合わせで「美味い!」を作り出している。見事な三体融合です。海馬のブルーアイズ三体融合なんか目じゃないぜ。さすがは有名店と思わされる味でした。小倉駅に立ち寄った際には、また食べたいです。

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