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五井駅改札内で総菜を販売する『やり田』 絶品の「あさりめし」を購入

駅構内で弁当などを販売する場合、キチンと店舗(建物)を構えるのが一般的です。ところが、千葉県の五井駅では、おもしろい販売形態を見ることができます。写真をご覧ください。

改札内の通路に会議用テーブルを置き、番重(箱みたいなやつ)に入った弁当や総菜を売る。終わったら机を撤去すれば、元通りの通路になると。

路上で弁当販売しているのを見たことありませんか? あんな感じの売り方を駅構内でやっている点が珍しいです。

かなり昔から『やり田』は五井駅で弁当等を販売している

五井駅の改札内で弁当や総菜を販売しているのは、地元・市原市の仕出し業者『やり田』です。五井駅はJRと小湊鉄道の共用駅ですが、どちらの利用者でも買えます。

再掲。ホーム同士を連絡するための橋上通路で販売を行う

写真から、ノスタルジーやレトロという印象を受けたかもしれませんが、その通り。私の記憶が正しければ、五井駅での販売は相当昔からやっているはずです。10年20年じゃないですよ。現在オッサンの私が子どもだった頃、この駅を通ったときに見た記憶があるので。

それが令和の現代でも続いていますから、なんとも偉大ですね。

ちなみに『やり田』、この御時世に自社ホームページの一つも設置していない模様。検索しても出てこないので……。しかし、そこもまたレトロを感じさせちゃうポイントです。

「あさりめし」はモチモチの食感 味付けの塩梅もマル

私が五井駅に到着したのは11時半ごろ。どうやら午前中で営業終了するらしく、あまり商品が残っていませんでした。メンチカツ、切り干し大根の煮物といった総菜が少し。ご飯物は「あさりめし」300円くらいしかなかったため、それを購入。

プラスチックのパックに入っているのが、またチープさを演出して周囲の雰囲気にマッチします。それでは、いただきましょう。

これはうまいっ!

家で作る炊き込みご飯や混ぜご飯とは一線を画した味。まず、モチモチとした食感が非常にいいです。これは炊き加減によるもの? それとも餅米配合? シロウトの私にはわかりません(^^;) とにかく食感がマル。冷めているにもかかわらず。

味付けも私好み。濃すぎず薄すぎず絶妙な塩梅。この私が食レポで「絶妙」などと書くことは、めったにありません(笑)

ご飯の上に載っているのは紅生姜……ではなく、桜大根(漬物)だそうです。視覚・食感・味という三つの要素で良いアクセントになっています。

紅生姜や大根の漬物が添えられている弁当等は多いですが、生姜・大根が有効に働いてるケースって、そう多くないと思うんですよ。しかし、この「あさりごはん」には必要不可欠なパートナーだと思いました。

量もそれなりです。さすがにこれだけでは腹一杯になりませんが、少なすぎて物足りないと感じることもなかったです。小腹を満たすにもよし、他の総菜と組み合わせてもよし。そういう量かと。

ごちそうさまでした。目を引くような派手さはなく、地味な商品ではあります。しかし、中にキッチリと「仕事」が詰め込まれていると感じました。

五井駅はJR内房線に属し、小湊鉄道の始発駅でもある。このローカル線の車内で「あさりめし」を食べたら、より美味さが増すだろう

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