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【鉄道会社への就職】視力も大切だが……聴力にも気をつけよう

今回の記事では、運転士を目指す人なら誰でも気になる視力などの身体要件について書きますね。

エントリーシートや面接、SPIなどと違って、身体要件はテクニック等でカバーすることができません。キチンとした知識を持って、普段から気を付けていただきたいと思います。

2012年に視力の基準は0.7に緩和された

「目が悪いと、運転士になることができない」

これは一般的にもよく知られている話です。2021年現在、省令で定められている運転士の視力の基準は次の通り。

左右の眼はそれぞれ0.7以上 かつ 両眼で1.0以上

「あれ? 視力は左右それぞれ1.0以上必要じゃなかったっけ?」

それは昔の話。
実は、2012年に基準が緩和されて、0.7以上でOKになりました。一応、基準緩和の理由・背景を簡単に書いておくと、

  • 信号機のLED化が進んで視認しやすくなったため
  • 高齢者でも運転士として勤務できるようにするため
  • スマホやパソコンにより日本人全体の視力が低下したため

これら諸々の理由から、「本当に1.0という視力が必要なのか?」と議論になり、見直しが行われました。まあ、改正後の現行基準も“ぬるい”わけではありません。必要な視力をキープしようと思えば、それなりに注意や対策が必要です。

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ヘッドホンやイヤホンの使用はほどほどに

「運転士は視力が肝心」なことは一般的に知られていますが、もちろんそれ以外にも必要な身体要件はあります。意外と見落としがちなのが聴力です。

業界の集まりで聞いたのですが、高齢の運転士は、視力ではなく聴力で基準に引っ掛かる人の方が多いそうです。

昔に比べると、ヘッドホンやイヤホンなどで音楽を聴く人が増えています。これ、あまりやりすぎると難聴になる可能性があるらしいですね。よほど極端な使い方をしなければ大丈夫なんでしょうけれども……。

ただ、「視力と違って、聴力の矯正は難しい」ということは頭に入れておくべきでしょう。

視力は眼鏡やコンタクトレンズで割と簡単に矯正できますし、いわゆる「視力回復本」もたくさん出版されています。しかし、聴力ではそういう話は聞かないですよね。というわけで、運転士を目指す人は、ヘッドホンやイヤホンの使用は控えることをオススメします。

次回も、身体要件の話を続けます。取り上げるテーマは、高血圧・高血糖です。

続きの記事はこちら 高血圧・高血糖だと運転士になれない!?

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