現役鉄道マンのブログ 鉄道雑学や就職情報

趣味で鉄道好きな人はもちろん、就職・転職等で鉄道業界に興味がある人もどうぞ! 現役鉄道マンが、鉄道の雑学や裏話を語ります。

ダイヤが乱れると女性乗務員の運用が大変

こんばんは、現役鉄道マンのKYSです(^^)

ここしばらく就職活動ネタが続いていますが、今日はそこから少し離れて、女性乗務員にまつわる雑学をお伝えします。

 

女性用設備が100%設置済とは限らない


駅員や乗務員には泊まり勤務があるので、鉄道会社はそのための設備を整えなくてはなりません。
これは、先日の記事に書いた通りです。

乗務員は、担当する仕事によって、宿泊する場所が異なります。
ある人はA駅に泊まり、別の人はB駅に泊まり、また別の人はC車庫に泊まる……という具合です。

そして、ここがポイントなのですが、乗務員が宿泊する箇所すべてに女性用設備があるとは限りません。
A駅にはあるけれど、B駅とC車庫にはない、ということが普通にあります。

先日の記事でも触れたように、設備の新設にはカネやスペースが必要なので、女性用設備の整備率が100%の会社は少ないはずです。
ようするに、女性用設備の整備率は「0%か100%か」ではなく、その間であることが一般的なんですね。

勤務表作成に制約がある


そうなると、女性乗務員には「勤務上の制約」が生じます。

先ほどの例でいえば、A駅に泊まる仕事はOKだけど、B駅やC車庫に泊まる仕事はさせられないのです。

ですので、勤務表を作る(=シフトの割り振り)ときには、そこに注意する必要があります。

ダイヤが乱れると「宿泊不可」の駅へ飛ばされることも


といっても、平常時であれば、こうした制約はさほど問題になりません。
大変なのは、異常時です。

人身事故や自然災害などでダイヤが乱れると、列車の運休や行先変更が生じます。
すると、それに伴って、「どの列車にどの乗務員を乗せるか」という計画(=これを『乗務員運用』といいます)が狂ってしまうんですね。

そのせいで、A駅に泊まるはずだった女性乗務員が、B駅やC車庫に“飛ばされる”ことがあります。

こうなると大変。
そのままB駅やC車庫に泊まるわけにはいかないので、なんとかしてA駅に移動しなければなりません。

B駅やC車庫から、A駅に向かう列車があれば、それに便乗してもらえばOK。
ただ、そう都合よくいかないことも多いです。
社用車で迎えに行ったり、タクシーを手配することもあります。

女性用設備の整備率は年々上がっているでしょうから、こうしたケースは減ってきているはずですが、昔はこうした苦労も多かったわけですね。