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荷物を載せていない「空」の貨物列車は運転の勝手が違う

年末年始ですので、それにまつわる貨物列車の雑学をひとつ。

年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの大型連休には、大部分の貨物列車が運休になる。
鉄道ファンならば知っている人も多いでしょう。
「知らない」という人は↓の記事をご覧ください。

なぜGWや年末年始は貨物列車が運休なのか?

その他、大型連休の前後には、貨車の回送のためにコンテナ(荷物)をほとんど載せない「空」に近い状態で運転する貨物列車もあります。
JR貨物の運転士経験者によると、この「空」列車、運転の勝手がかなり違うそうです。

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荷物なし・貨車だけの「空」列車 牽引はEF210桃太郎……ってオイ!

 

 

「空」列車は軽いのでブレーキがよく効く


勝手が違う部分その1。
「空」列車は軽いので、ブレーキがめちゃくちゃ効く。

そもそも、貨物列車のブレーキには、「単弁」「自弁」という2種類があることをご存知でしょうか?

貨物列車は「機関車+貨車」という構成です。
「機関車のみ」がブレーキを掛ける単弁。
「機関車+貨車の編成全体」に効かす(=つまり貨車もブレーキを掛ける)自弁。
貨物列車は、この2種類のブレーキを備えています。

貨車をくっつけて引っ張るときは、当然ですが、自弁つまり編成全体に効かすブレーキを使います。
重い荷物を載せた貨車が後ろから惰性で押してくるので、機関車のブレーキ力だけでは、当然止まれませんよね。

しかし、荷物なしの「空」列車だと編成全体が軽いので、単弁つまり機関車の単独ブレーキだけで止まれてしまうくらいなのだそうです。

軽い「空」列車は下り坂で勢いがつかない


勝手が違う部分その2。
「空」列車は軽いので、下り坂で勢いがつかない。

貨物列車は、普段は重い荷物を後ろにくっつけていますから、下り坂の惰行でよく転がっていきます。
しかし、「空」列車は後方から押されないため、なかなか勢いがつかないそうです。

勢いがつかないままチンタラ走っていたら遅延してしまうので、加速(自動車でいえばアクセルを踏む)しますよね。
しかし、加速の加減を間違えると、今度は下り坂の勢いがつきすぎてブレーキを使う羽目になる。
下手な運転士だと、そういうことがあるそうです。

……ということからもわかるように、貨物列車の運転は“職人芸”に頼るところが多々あります。
いろいろな鉄道会社で自動運転の研究が進んでおり、「将来は運転士の仕事はなくなる」と言われていますが、貨物列車の自動運転化は最後でしょうね。
「俺は自分の手で列車を運転し続けたいんじゃあ」という人は、JR貨物で運転士を目指すのも一つの手かもしれません。


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