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当ブログの記事がパクられた!? サーバー会社に連絡して対応を求めたが

初めてですよ…
この私をここまでコケにしたブロガーさんは…

ゆ…ゆるさん…

絶対に許さんぞパクリブロガー!!!!!
ネット上から抹消してくれる!!!!!
一記事たりとも残さんぞ覚悟しろ!!!!!

私のブログ記事と内容が酷似 これはパクリでは?

先日、インターネットを回遊していたら、同業者のブログを発見しました。

ひすまる@運転士の鉄道と投資のいろんな話
ttps://www.motorman-hysmal.com/
(先頭のhは抜いています)

同業者のブログって気になるよね。ウチのブログとは違った切り口で、鉄道現場の話を書いていたりするのかな? そう思って読んでみたところ、

このブログの鉄道記事、ウチの記事にめっちゃ似てない?

かつて自分が書いたような内容が出てくるので、既視感がすごい。つーかアレだ。

これ、パクリじゃね?

いやぁ……さすがにこれは偶然ではないだろ。いくらなんでも記事の内容・情報・構成が似すぎ。これで盗用じゃなかったらすごい。

相手ブログの、いわゆる「ウェブ魚拓」を取得しておきました。比較のために、私のブログの魚拓と併せて載せておきます。まあ、全部読むなんてヒマな方はいらっしゃらないと思いますが。

【例1】

相手のブログ記事
https://megalodon.jp/2021-0625-1404-34/https://www.motorman-hysmal.com:443/mania-shushoku/

私のブログ記事
https://megalodon.jp/2021-0625-2345-27/https://blog.kys-honpo.com:443/entry/2019/03/23/syuukatsu-4

【例2】

相手のブログ記事
https://megalodon.jp/2021-0625-1401-38/https://www.motorman-hysmal.com:443/oedosen-corona/

私のブログ記事
https://megalodon.jp/2021-0625-2342-31/https://blog.kys-honpo.com:443/entry/oedo-line-corona-genbin

たぶん↑の魚拓は誰も読まないと思うので(笑) 記事内容の比較表も載せておきます。画像サイズが大きいので注意。

f:id:KYS:20210727002849p:plain

f:id:KYS:20210727002919p:plain

私の感覚ですが、10人中9人は「これは盗用だろ」と感じるレベルかと思います。なお、この他にも、私のブログ記事と内容が酷似しているものを複数発見しました。

私に実害はないがパクリは許せない!

さて、どうする。
このまま放置しておいてよいものか。

通常、パクリ記事を放置しておくデメリットとして考えられるのは、「アクセス数の減少」です。

広告収入を得ているブログだと、アクセス数が重要ですよね。しかし、パクリ記事が他のブログに出てくると、そちらにも閲覧者が流れてしまい、自ブログのアクセス数が減少する。それすなわち、広告収入減少につながる。

ただ、私は当ブログで広告収入を得ていないので、アクセス数が減っても問題なし。ですので、ぶっちゃけ放置しておいても実害はありません。

しかしまあ、腹は立つ。
人が一生懸命書いたものをパクるなんて、実害うんぬんに関係なく道義的に許せない。

相手ブログに内容説明を求めたが返答はなかった

……と、一通り憤慨したところで、冷静に戻ってどうするかを考える。とりあえず、相手ブログの「お問い合わせフォーム」から質問を送りました。

ひすまるさん、初めまして。
突然のメール失礼いたします。
私、『現役鉄道マンのブログ』というブログを運営する者です。

(私のブログのURLを記載)

貴ブログを拝見させていただきましたが、私のブログの記事と、構成・表現・情報が非常によく似た記事がいくつか見受けられます。これだけ構成・表現・情報が似通った記事が偶然できるとは、ちょっと考えにくいのですが……。

これは、私の記事を参考にして執筆されたということでしょうか?

いきなり「おいテメェ人の記事をパクってんじゃねぇぞ」とケンカ腰でいくのもアレなので、まずは紳士的対応で。質問を送る目的は「ケンカ」ではなく「説明を求める」ですから、相手の態度を硬化させるような文章は御法度。

ないとは思いますが、たまたま記事が似通ってしまった可能性もゼロではありません。それならそれで、説明というか釈明をしてくれればいいわけで。

また、仮にパクリ行為だったとしても、「すみませんでした」と返事をくれて、当該記事を書き直すなり消去するなりしてくれれば、それ以上咎めるつもりはありません。先ほど書いたように、私に実害もないし。

しかし、ひすまる氏からは何日経っても返事はナシ。無視ぶっちぎり。

ふふふ…
まったく人をイライラさせるのがうまいやつだ…(ピク…

というわけで次の手。
レンタルサーバー会社に連絡して、著作物等の送信を防止する措置の申出をしました。

レンタルサーバー会社に対応を求める!

レンタルサーバー会社に連絡して、「著作物等の送信を防止する措置の申出」を行う。できるだけ噛み砕いて説明すると、以下のようになります。

自分でブログやホームページを運営している人なら理解できると思いますが、どこかの会社の「レンタルサーバーサービス」を使っていますよね。

レンタルサーバー会社は、申込者(ブログを開設したい人とか)がカネを払うと、サーバーの一部を貸してくれます。ブロガーは、借りたサーバーにブログのデータを載せる。インターネット閲覧者は、そのサーバーにアクセスすることでブログを閲覧できる。

つまり、ブログとはデータを作っただけでは未完成で、そのデータをどこかのサーバーに載せないと、インターネット上に出てこないのですね。

もっと簡単に言えば、サーバー会社のサーバー内にブログのデータが存在し、我々はそれを見ているわけ。

で、今回の件ですが、私としては、私の記事をパクっている相手ブログに消えてほしいわけです。そこでサーバー会社に対して、「お宅のサービスを使っている人が、私のブログをパクって困っている。コイツ抹消してくれない?」と依頼するのが「著作物等の送信を防止する措置の申出」です。

ブログのデータというものはサーバー内に存在していますから、もしサーバー会社がそこにあるデータを消したら、それはブログの消滅 = インターネットからの抹消を意味します。

私の依頼に対し、サーバー会社が「確かにマズいですね。サーバー内のデータを消しましょう」となれば、相手ブログはインターネット上から抹消され、私にとっては万々歳というわけ。

「著作物等の送信を防止する措置の申出」は極めて面倒

……と説明すると簡単に感じるかもしれませんが、実際は極めてメンドクサイ話になります。「ブログ記事がパクられました。何とかしてください」くらいのちょろっとした通報では、サーバー会社は動いてくれません。

これは当たり前の話で、ちょろっとした通報くらいでサーバー上のデータがバンバン消されるようでは、逆に困ります。

たとえば、みなさんのサイトやブログが、“商売敵”から「コイツ目障りだから消してやる」と狙われたとします。その商売敵がサーバー会社にでっちあげの通報をし、それでサイトやブログが簡単に消されたら、たまりませんよね。

ですので、サーバー会社に通報する際は、相手がイケナイことをしている根拠・証拠をしっかり示さなければいけません。サーバー会社としても、しっかりした根拠がないと、サーバー内のデータは消せないのです。

というわけで、証拠書類を作成して、相手ブログが利用しているレンタルサーバー会社に郵送しました。

そのあたりの方法や手続きについては、以下のブログを参照しました。非常にわかりやすく書いてあり、助かりました。ありがとうございました。

もう一度相手にメール 今度は強く出たところ……

書類を送った後は、とりあえず待つしかありません。その間、相手ブログの動向をチェック。私の質問に対して返信はせずとも、もしかしたら「やべぇな」と感じてブログ記事を修正したりするのではないか?

しかし、そうした動きは一切ありませんでした。

──サーバー会社に書類を送ってから5週間が経ちました。まだサーバー会社から返答はありません。コロナ禍でテレワークとかになって、業務処理スピードが落ちているのかも。そして、相手ブログも何もなかったかのように健在。Twitter上では「ファ◯マのクリスピーチキンうまいっ!!」とかノンキに呟いてやがる。

f:id:KYS:20210825151329p:plain

よくそんなツイートができますね…
「クリスピーチキンうまいっ!!」などと…
…くっくっく…

いちいち癇にさわるヤロ──だ!!!!!

つーか、もしかして何かの手違いで、最初に送った私の質問が相手ブログに届かなかったのか? もう一度「お問い合わせフォーム」から質問を送ってみました。

  • 私としては、盗用という認識でいる
  • いわゆるウェブ魚拓で証拠は押さえてある(URLを添付)
  • あなたの利用しているサーバー会社に対応を依頼してある
  • Googleアドセンスを利用しているようだが、もしGoogleに通報した場合、広告配信停止措置を喰らう可能性も

「こっちの質問にシカトぶっこいてっけど、何が起こるかわかんねぇぞ。覚悟はできてんだろうな? あ?」という主旨。二回目なので強く出ました。すると、これにビビったのか今度はすぐに返信が。以下のような内容でした。

  • 確かに私のブログを参考にした
  • 当方の認識が甘く、似通った記事を書いてしまった
  • ご指摘のURLの記事は削除した。ご迷惑をお掛けし、申し訳ない

あっさり白旗(笑) 最初からそうしてくれれば、「著作物等の送信を防止する措置の申出」なんてクソめんどくさいことをしなくて済んだのに……

ていうか、そちらも現役の鉄道マンですよね? 私のブログなんか参照しなくても、鉄道に関する記事ならいくらでも書けるだろうに……。「バレさえしなければ楽をするためにズルをしてもいい」というスタンス、安全が求められる鉄道マンには向いてないと思いますよ?

回答書が到着 サーバー会社の結論は?

……という感じで拍子抜けの決着から数日後、ついにサーバー会社から「回答書」が届きました。封筒にはA4用紙一枚が入っていましたが、そこには以下のように書かれていました。

調べたところ、権利を侵害しているものと明確に判断することはできませんでした。したがって、「著作物等の送信を防止する措置」はとれません。

ようするに私の申出は却下、相手ブログにお咎めなし、ということ。

ふ…
ふっふっふっ………

権利を侵害していると明確に判断できない…か
なるほど、いくら待っても相手ブログが消されないわけだ…

ち…ちくしょ──………!!!
ちくしょおおお~~~っ!!!!!

し…信じられん…こんなことが…!!
あ…あるはずがないと思っていた悪夢が……!!
オ…オレは……オレは著作権者だぞ~~!!…

いや、相手が記事を消してくれたので、もういいっちゃいいんですが。

しかし、このラインがセーフだというなら、世の中パクり放題ではないか。ちょっと文章を変えさえすれば、記事の構成や情報がまるまる同じでも問題ないのか?

追加の質問を送信 サーバー会社からの回答待ち状態

却下されたのは仕方ないですが、これで引き下がるのは癪なので、サーバー会社宛てに↓のような質問を送信しました。

回答書を受領しました。お忙しいところ対応していただき、ありがとうございました。

一点だけ確認したいことがあります。

貴社の「会員利用規約」では、「著作権を侵害する行為、又はそのおそれがある行為」を禁じています。今回の相手方の行為は、「著作権侵害のおそれがある行為」レベルにすら達しないというのが、貴社としての認識でよろしいですか?

「著作物等の送信を防止する措置の申出」は、いわゆるプロバイダ責任制限法という法律に基づいた請求です。そちらの方では攻めが頓挫したので、今度は“攻め方”を変えて、サーバー会社が会員に対して守るべき事項を定めた「会員利用規約」の面から突っ込んでみたわけ。

もし今回のひすまる氏の行為について、サーバー会社側が「著作権侵害とまでは言い切れないけど、著作権侵害のおそれがある行為」だと認識していれば、私としては「それは会員規約で禁じられている行為じゃん。じゃあそれを放置しているのはサーバー会社としてマズいんじゃないの?」と言うことができます。

まあ、自分で質問を送っといて言うのもなんですが、サーバー会社からすれば答えにくい、嫌らしい内容だと思います。

というのも、ようするに私の質問は、「今回のひすまる氏の行為は『著作権侵害のおそれ』がある行為だと思う?」という内容ですが、「Yes」と答えてしまうと、「じゃあなんで対応しないんだ」と私に反論されます。したがって、「Yes」の回答がされることはないはずです。

よってサーバー会社としては、「今回の件は『著作権侵害のおそれ』があるレベルにも達していません」と答えるしかありません。

ですが、それだと、「これくらいならパクリだと紛らわしい行為をしても大丈夫っスよ」という容認のスタンスを、“会社として”明示することになります。はたして、サーバー会社にそれができるかどうか?

そして、この質問に対しては、2週間経ったところでサーバー会社から「後日回答いたします」との返信が届きました。この記事を公開した2021年8月20日の時点では、まだ「回答待ち」の状態です。

というわけで、中途半端なところで記事が終わって申し訳ないですが、残りは後日追記します。

【後日追記】サーバー会社からの回答は意味不明だった

後日、サーバー会社からの回答が届きました。復習ですが、私が送った内容を簡潔に書くと、

今回のひすまる氏の行為は、貴社独自の「会員利用規約」に抵触するのか、しないのか? 会社側として、そのへんの認識はどうなの?

これに対するサーバー会社の回答が↓こちら。

送信防止措置を講じるべきか否かについては、プロバイダ責任制限法及び同法ガイドラインに則り判断しており、大変恐れ入りますが、判断過程の詳細をご説明差し上げることは致しかねます。

うーん、意味がわからん。送信防止措置(根拠:プロバイダ責任制限法)を講じるか否かについて、判断過程の詳細を説明してほしい、なんて誰も要求してないけど……。あくまで、貴社の会員利用規約と照らし合わせて問題ないの? という質問なんですが。

会員利用規約に抵触するか否かについて、個々の事例ごとに判断を回答していたら、キリがなく業務に差し支えるので答えられません。必要なら、あとは裁判とかでよろしく。

こういう回答なら、わかりますけどね。仮にも大企業・GMOインターネット株式会社の法務部が、政治家のすり替え答弁みたいなことしかできないのは、ちょっと……。

ていうか、

「送信防止措置を講じるか否かは、プロバイダ責任制限法&ガイドラインに基づき判断しており」→「判断過程の詳細は説明できない」

ここの文章のつながりが意味不明です。ガイドライン内に、「申立者に対して判断過程の説明をする必要はない」みたいな文言があればわかりますが、実際に確認したところ、そんなものはありませんでした。

といってもサーバー会社側も、ひすまる氏の悪行に巻き込まれた、いわば被害者と言えなくもない。また、対応の結果に納得がいくかどうかは別にして、形式的には落ち度のない対応をしていただきました。私に実害もありませんし、これ以上ゴネても得るものはないでしょう。

というわけでサーバー会社には、回答内容について了承した旨 + お礼を返信しておきました。不完全燃焼感はありますが、本件は以上です。

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