以前に投稿した「現役鉄道マンがカッコいいプラレール作りに挑戦・第1弾」は、なかなか好評でした。今回の記事は、二匹目のドジョウを狙って、プラレールのレイアウトを紹介する第2弾です。
平面配線だけでカッコよさを目指す
余計な前置きなどは挟まず、早速レイアウトを晒します。
どーん!
最近のプラレールは、おもしろい機能を搭載した駅なんかがありますが、そういうのは一切ナシ。そんな高級なモノはないので(^^;) 平面配線だけでカッコイイ感を出せるよう、頑張ってみました。
さて、今回のレイアウト、私なりにこだわった点がいくつかあります。それを解説していきましょう。
こだわり① 複線化でたくさんの列車を同時投入可能
こだわりポイント①は、複線にしたこと。
山手線みたいに、内回り・外回りの複線になっているのがおわかりでしょうか?
プラレールは列車1本だけでなく、2~3本同時に走らせると賑やかでおもしろいもの。しかし数本同時に走らせると、往々にして、前の列車に追いついてぶつかる事態が発生します。列車によって、電池の残量が異なったり、モーターが劣化していたりで、スピードが違うためです。
その点、内回り・外回りで線路を分けておけば、違うスピードの列車を同時投入可能。また、「すれ違い」という子どもが喜ぶ場面も実現できます。
こだわり② 中線で待避を可能に
こだわりポイント②は、中線(っぽいの)をつけたこと。「中線? なんじゃそりゃ?」という人は↓図をご覧ください。
現実の鉄道で、こういう配線を見たことあるはずです。この中線は、ようは待避に使うのですが、上下双方向から入れるのが特徴。場合によっては、「下りから入って折り返し上り方面へ進出する」ことも可能です。
で、今回のレイアウト。
赤線で囲んだ部分が中線。内回り・外回り双方から進入が可能になっています。後ろに追いつかれそうになった列車は、ここに待避させればOKです。
もっとも、専門的な目線だと、この配線は“欠陥中線”でして……。パーツの制約の都合で、こういう形にしかできませんでした。現実の鉄道でこんな配線にしたら、現場から顰蹙を買うこと間違いなし。設備屋失格です(^^;)
こだわり③ 内側の空きスペースに車庫を配置
こだわりポイント③は、内側に車庫を配置したこと。
円形のレイアウトを組むと、円の内側が空きスペースになります。そこを有効活用すべく、車庫をもってきました。これにより、レイアウト全体のサイズをコンパクトにすることに成功。
ちなみに、現実の鉄道でもコンパクトという概念は大事です。
というのも、土地には莫大な取得・維持コストが掛かるので、無駄(非効率的)な配線は、コスト増の原因になるからです。必要な機能をいかに小さいスペースに収めるかが、腕の見せ所といえます。
「良いもの」を見ているとセンスが磨かれる?
……という感じで、こだわりをふんだんに詰め込んでみましたが、実際に遊ぶ子どもたちにはどうでもいいですね。鉄道マンの自己満足ということで(^^;)
甥っ子・姪っ子・ウチの娘、一生懸命遊んでくれました(^^) アレだな、カッコイイものを作れば、女の子でも喜んでプラレールで遊ぶんですな。
最近は、甥っ子やウチの娘が、自分でレールを組み立てるようになりました。完成形を見ると、けっこう様になっているんですよ。甥っ子なんかは、高架区間や車庫までつけて。
小学生未満だと、無計画にレールをつなげていって破綻することが多いと思うのですが、そういうことがない。普段から私の作ったレイアウトを見ているので、知らず知らずのうちにセンスが磨かれているのかも(ドヤアッ
【おまけ】貨物列車の到着シーン
おまけコーナー。
内側に作った車庫を貨物ターミナルに見立てて、貨物列車の到着シーンを演出してみます。
①貨物列車、貨物ターミナルに進入します。牽引するのはEF66-0番台。
②貨物列車が着発線(画像右上)に到着。左下に待機しているのは「入換用機関車」です。貨物ターミナル内の貨車の移動や連結・解放に従事します。
③待機していた入換用機関車が貨車と連結。ここまで貨車を牽いてきたEF66は、貨車と切り離してお役御免。
④入換用機関車に牽かれて、貨車は荷役線(荷物を積み降ろしする作業線)へ入る。
⑤貨車は荷役線で作業。EF66は、留置線に入って休憩です。
おしまい