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鉄道会社は社員教育にプラレールを使用する

先日、「東海道新幹線の車両故障 「渡り板」で乗客を救済」という記事を投稿しましたが、これを書きながら思い出した雑学があります。その雑学とは、ズバリ↓の通り。

鉄道会社は、社員教育(訓練)にプラレールを使用することがある

実設の難しい訓練にプラレールを使う

鉄道会社は、社員教育の一環として異常時の対応訓練を行います。たとえば、「車両故障で列車が立ち往生。他の列車を連結させて救援する」とか「信号機故障が発生。必要な手続きを経て運転再開させる」という具合です。

この手の訓練は、本物の車両や線路を使用する“実設訓練”が難しいので、プラレールを使ってシミュレーションすることがあります。

プラレールを使うといっても、遊びモードではなくガチです。現実と同じ配線でレイアウトを組み、現実の列車ダイヤにのっとって車両を置いていく。運転士役・駅員役・指令員役は、本物のマニュアルを使用して必要な手続きを行なっていく。

タカラトミーさんの玩具は、鉄道マンの能力向上、ひいては鉄道の安全にも一役買っているのですね(^^)

そのため、鉄道会社には、タカラトミーさんの営業マンがプラレール売り込みのためにたびたび訪れており──

……って、それはウソです

空想だけよりも“モノ”を使ったほうが効果的

プラレールを使って訓練するなど、一見バカバカしく思えるかもしれませんが、それなりに効果はあると私は感じます。

というのも、頭の中だけで考えるのって、やっぱり限界があります。実際に目の前に“モノ”があった方が、具体的な課題を抽出できたり、思いもよらないアイデアがひらめいたりするものです。

このあたりの感覚は、たとえば将棋や囲碁に置き換えると、わかりやすいかもしれません。

将棋や囲碁って、頭の中だけで読み進めるよりも、実際に盤と駒(石)を使って検討した方がいろいろな手が見えますし、読み抜けなどのミスも起きにくいはず。
(もっとも、実際の対局では頭の中だけで考えるしかありませんが……)

将棋や囲碁の経験者は、↓のような経験が何度もあるはずです。

頭の中で読み進めているうちは「いける!」と思っていたのに、いざ実際に駒を動かした途端、読んでいるときには思いつかなかった相手の反撃筋が見えてしまう。「あっ、その切り返しをウッカリしてた!」と思ったときには手遅れ(笑)

こうした例からも、頭の中だけで空想するのではなく、プラレールのような“モノ”を使う訓練の有効性は理解していただけると思います。

全体を俯瞰できればアイデアの幅も広がる

で、肝心の話が最後になって申し訳ない。新幹線で「渡り板」を架けて乗客を救出するアイデア、これもプラレール訓練から生まれた賜物だと聞いたことがあります。

確かに、現場で本物の車両を眺めていても、列車を横付けして「渡り板」で橋を架けて……というアイデアは出てこなさそう。全体を俯瞰できるプラレールだからこそ、生まれたアイデアかもしれません。

物事を大きく見るって大切です。
特に鉄道は、実際の“モノ”が巨大ですから、全体を俯瞰することが難しい。だからこそ、現実の縮小版をプラレールで作るという手法が有効なのでしょう。


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