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これも乗務員の仕事の一つ? 蜘蛛や虫を車両から追い出すこと

年末年始の5~6日程度、通勤客が激減するため、多くの鉄道会社では土休日ダイヤを施行します。俗に「年末年始ダイヤ」と呼ばれるものです。

一般的に、土休日ダイヤでは使用する車両数が少ないです。それが5~6日続きますから、車両基地に眠ったままで「人の手が入らない」車両も出てきます。

そういう車両、正月が明けて使い始めるときに注意があって

 蜘蛛

車内に蜘蛛が巣を張ったり蛾が侵入してきたり……

どういうことかというと、これは年末年始だけに限った話ではありませんが、ちょっと車両を使わなかったりすると、車内に蜘蛛が巣を張ることがあります。吊り革よりも上の部分に巣を作るため、見落としやすいので注意です。蜘蛛の巣が張ったみっともない車両に、お客さんは乗せられませんから、確実に除去せねば。

こんなところに網を張ったって、獲物なんかゲットできないだろうに……(笑)

蜘蛛だけではなく、車内に虫がいることは珍しくないです。

朝、営業に使用する車両を立ち上げて点検するのは乗務員の役目ですが、車内に蛾が鎮座していることがあります。前日の営業運転時にドアから入ってきて、終電後にそのまま車内に閉じ込められ朝を迎えてしまったようです。

私の場合は、近くのドアを手動で開けて(=ドア付近にある非常用コックを使って開け)ハイハイ降りてくださいと手で追い出していましたが、人によってはこの作業がダメなんですね。

最近の若いモンは……などと言うようでアレですが、私の知る限り、若い社員はけっこうな確率で虫が触れないです(男女問わず)。

乗務員が虫耐性ゼロでは困ることも

乗務員をしていると、蜘蛛や虫と対峙+退治しなければいけない場面は出てくるので、虫耐性ゼロでは大変です。

これが駅とかなら社員が何人もいるので、虫耐性を持つ誰かが退治を買って出てくれます。しかし、乗務員だと1人(ワンマン列車)か2人(運転士+車掌)なので、自分で何とかしなければいけない。

まあ、酔っ払い客に比べれば虫なんてカワイイもんですけどね。

ここまで読んでおわかりと思いますが、私、虫の類は基本平気です。虫だらけの環境のド田舎出身でして……。店でクワガタやカブトムシが売られているのを見ると、「こんなもんタダで手に入るのに」なんて無粋なことを考える人間です。

子どもの頃は、蝶やトンボ、バッタを素手で捕まえたり、蟻の巣を破壊して遊んでいました。家の庭にキャタピートランセルが普通にいましたし、ゴキボールもよく出ていました。

残念ながら、蜘蛛はちょっと苦手です。小さい蜘蛛は大丈夫ですが、大きいやつはどうも。子どもの頃、大人の手のひらを広げたくらいのバカでかい蜘蛛が家に出てきたことがあって、あれ以来苦手意識が芽生えてしまいました。←ハッキリ言うぜ、お前弱いだろ!

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