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ホームドアの内部に侵入する小さな生き物たち

全国でどんどん普及が進むホームドア。今回は、このホームドアにまつわる雑学を紹介しましょう。

ホームドアには「障害物検知センサー」がついている

ホームドアには、扉が開閉する機構だけでなく、障害物検知センサーが設置されているのはご存知でしょうか? ↓の図をご覧ください。

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図の赤矢印で示した部分、ホームドアと車両の間には隙間があります。もし何かの手違いや見落としがあって、この隙間に人が取り残されたまま列車が動き出したら、危険極まりないですよね。

そのため、もし人などの障害物があった場合に感知できるよう、この部分にはセンサーが張られています。赤外線センサーみたいなものを想像してもらえればいいです。

蜘蛛の巣が赤外線センサーに引っ掛かる

で、ここからが本題でして……

センサーの赤外線を発信する部分があるのですが、ここに蜘蛛が巣を作ることがあるらしいです。蜘蛛ってどこにでも巣を作りますが、そんなところにも巣を作るんですね。

ひどい場合は、蜘蛛の巣+それに引っ掛かったゴミなどでセンサーが遮られてしまい、「障害物あり!」と検知されることも。

さらには、ちょっとした隙間からホームドアの装置の内部に入り込み、点検時に開けてみたら、中が蜘蛛の巣でビッシリ……なんてこともあるのだとか。

ちなみに私、ゴキブリは全然平気なんですが、蜘蛛は苦手で……。私の実家はド田舎にあって虫もたくさんいるので、蟲的なものは基本大丈夫なんですが、子どものころ、大人の手のひらを広げたくらいのバカでかい蜘蛛が家に出たことがあり、それ以来苦手意識が払拭できません(^^;)

ホームドア内部にはネズミが侵入することも

話が逸れましたが、実は蜘蛛以外にも、わずかな隙間からホームドアの内部に侵入する生物がいます。

ネズミです。やはり点検のときにホームドアの内部を開けてみたら、中にネズミの巣があった……なんて話を聞いたことがあります。ネズミって、1~2㎝くらいの隙間があれば中に入れるらしいですね。ホームドアが開閉する可動部分、ああいうところの隙間から中に侵入するのかもしれません。

私、ホームドア内部の構造はよく知らないのですが、ネズミが配線やパーツをかじったりして、故障の原因にならないのだろうか。というか、可動部分に巻き込まれてミ○チになったり……ゲフンゲフン

全国にホームドアがどんどん増えていますから、ネズミのせいで痛い目を見る鉄道会社が出るかもしれません。

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