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よく病欠する人、鉄道会社ではとても嫌がられる!?

就職活動中の学生さんに向けた、「鉄道マンに向かない人とはどういう人か?」というテーマの記事です。あくまで私見ですが、以下に当てはまる人は鉄道マンに向いていません。

  1. 遅刻グセのある人
  2. 声の小さい人
  3. よく体調を崩す人

今回の記事では、よく体調を崩す人について解説します。

シフトに穴があいたら「穴埋め要員」が絶対に必要

ここでは、乗務員を例にとって説明しましょう。

乗務員という仕事の特徴は、「一日に必要な人数が厳密に決まっていること」です。

乗務員はシフト制であり、どの列車を受け持つかの割り振りが、厳密に定められています。つまり、一日に必要な人数が一人でも欠けたら、列車の運行が成立しません。

「本当は一日に100人必要だけど、今日は頑張って99人でまわそう」なんてことは無理です。

事務系のデスクワークだったら、今日休んだ人の分を他の人でカバーすることも可能ですが、乗務員ではそんなことは不可能。穴があいたら、必ず穴埋め要員を手配しなければなりません。

勤務変更手配は大変 一つの穴を埋めるのにも四苦八苦

しかし、この穴埋めが容易ではありません。

たとえば、乗務員から「風邪をひいて熱があるので、明日の泊まり勤務は無理です」と前日の夜に連絡があったとしましょう。

穴埋めは、基本的に休日の人にお願いします。泊まり勤務だと二日分の仕事になるので、穴埋めしたい二日間が連続で休日になっている乗務員を探します。しかし、二日連続で休日になっている乗務員は、そこまで多くありません。

泊まり1日目
泊まり2日目
休日
日勤
休日

こういう感じに休日が飛び飛びになっていることも多く、休日が一日しか続いていない人には頼めないわけです。仮に二日連続で休日になっている人を見つけたとしても、

泊まり1日目
泊まり2日目
休日
休日
泊まり1日目
泊まり2日目

真ん中二日の休日を泊まり勤務に充ててしまったら、泊まり勤務三連続の過酷労働になってしまいます。単純に休みの人を使えばいいわけではなく、その前後の勤務にも気を配る必要があります。

結局、二日連続休みの人を探すのはあきらめて、もう一度勤務を大きく組み直すこともあります。つまり、関係乗務員みんなの予定が狂ったりします。私も、勤務変更のあおりで、楽しみにしていたイベントを潰された経験があります。

また、「こう組み替えれば大丈夫そうだ」と勤務変更の構想ができても、それが実現するとは限りません。

勤務変更のお願いをするために、休日中の乗務員に連絡をしても、電話に出てくれないことはザラ。特に深夜や早朝だと、なかなかつかまりません。ぶっちゃけ、職場からの電話なんてロクでもない内容に決まっていますから、中には居留守を使う人もいるはずです。

インフルエンザでも出ようものなら悲惨

「欠勤一つの穴くらい簡単にふさげるだろう」と思うかもしれませんが、そうではないことが理解してもらえたでしょうか。

そもそも、人手がギリギリの会社では、勤務作成の担当者が毎月ヒーヒー言いながら苦労してシフトを割り振りしています。そこに「風邪ひきました」で穴をあけられたら、管理者側はたまりません。

このように、穴が一つ空いただけでも大変ですから、インフルエンザでも出ようものなら悲惨です。冬シーズンになる前には、インフルエンザの予防接種をする乗務員が多いですが、それでもやはりかかってしまう人が出ます。

インフルエンザって、普通は一週間くらい出勤停止ですよね。一つの欠勤の穴を埋めるだけでも大変なのに、一週間分の勤務変更手配……。

実際にウチでもありましたが、担当者は「インフルエンザとかふざけんなよぉー! 勘弁してくれよぉー!」と怒り狂いながら勤務変更の手配をしていました(笑)

ちなみに私は、入社してから病気で勤務に穴をあけたことは一度もないです。もちろん、風邪をひいたことはありますが、軽い咳や鼻水でおさまっていて、熱を出して寝込んだことはありません。

「なんか風邪っぽい」と感じたら、すぐに風邪の芽を摘み取りにかかります。お腹いっぱい食って、薬を飲んで、早く寝る。これに尽きます。

一年に二回も病欠すれば「ダメな奴認定」される

ここまで見てきたように、急な病欠は周囲へ多大な迷惑をまき散らすので、管理者や同僚にはものすごく嫌がられます。

一年に二回も病欠すれば、「コイツは体調管理もロクにできない。使えない」と管理者側から“ダメ認定”されてしまいます。もちろん、本人の前では口に出しませんが……。

体調不良で寝込むことが多い人は、鉄道会社はやめたほうが無難でしょうね。本人と会社、双方が不幸になります。

逆に言えば、穴埋めを引き受けてくれる人は重宝されます。もし、この記事を読んだ人が鉄道マンになって、勤務の穴埋めを頼まれることがあったら、そのときは快く引き受けてあげてください。労せずして好感度を上げる大チャンスです(笑)

補足ですが、穴埋め要員には、職場の近くに住んでいる人が呼ばれやすいです。私、結婚前は職場の近くに住んでいたので、何かあったときは真っ先に電話がかかってくる便利屋扱いされていました。結婚後に引っ越したので、今は他の人が“指名”されていますが。

これから鉄道会社に就職する人、職場に近い場所に住むと、ヘルプ要員としてよく呼び出されることを覚えておいてください。それが嫌なら、遠くに住むことです。

葬式休みや生理休暇は? → 嫌がられない

ところで、体調不良以外の欠勤についてはどうでしょうか? たとえば葬式なんかも、突発的な休暇が必要になりますよね。が、葬式についてはさすがに「困ったときはお互い様」なので、嫌がられることはないですね。

ただ、一つ言っておくと、病気で亡くなる場合は、数日前から「そろそろ危ない」となるはずです。

ですので、「そろそろ危ないので、数日中に休みが必要かも」という旨は、あらかじめ伝えておいたほうがいいです。そうすれば、勤務変更のための要員を探しておくことができるので。

デリケートな話題ですが、女性乗務員の生理休暇についてはどうでしょうか? これ、あまり表には出ませんが、女性乗務員がいる会社では絶対に避けて通れない問題です。

これも勤務変更の手配は大変ですが、仕方のない話ですし、生理休暇を認めないわけにはいきません。それに、突然の病欠とは違って生理休暇の発生はある程度想定済みなので、病欠ほど嫌がられることはないです。もちろん“ダメ認定”なんてされないので、女性の方は安心してください。

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