近年の夏の暑さは異常ですね。
鉄道会社でも、昼間に線路巡回をする社員(保線の部署etc)なんかは、夏の暑さに苦労しています。最近流行りのファン付き作業着を使ったりしていますが、まあ気休め程度のものらしいです。
さて、今回の記事では、夏の裏話をひとつ紹介しましょう。
屋外で作業するのが暑いのは当然ですが、実は室内で仕事をするにもかかわらず暑い思いをする社員もいます。特急列車の運転士です。
前面窓がワイドな特急車両
ある程度の規模以上の鉄道会社だと、さまざまな形式の車両を保有しています。スタンダードな通勤型車両に、デザインにこだわった特急型車両。
特急型車両にもいろいろあって、たとえば前面の展望をよくするために、運転席前面の窓を大きくしている車両がありますよね。↓の写真のような車両をイメージしてください。
ここで雑学をひとつ。
実はこの手の特急型車両、運転室が暑くなりやすいので運転士は大変なのです。
前面窓が広いと太陽光がたくさん差して運転室は暑い
今度は↓の通勤型車両を見てください。
特急型車両とは、どういうところが違うでしょうか?
特急型と通勤型、写真を比べれば一目瞭然ですが、特急型車両の方が前面ガラスの面積が広く、角度(傾斜)もついています。そのため、特急型車両の運転室は太陽光が入りやすく、通勤型車両よりも暑くなるわけです。
実際は運転室内には冷房があるので、暑くて熱中症になったりはしませんが、通勤型車両よりも太陽光をギラギラ浴びて暑いのは事実です。特急列車の運転士というと、おしゃれで花形なイメージがありますが、夏にはそういう苦労もあります。
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本記事の写真提供 marunkunさん
本記事内の写真は、はてなブロガー・marunkunさんが運営する『マルーンの部屋』から拝借しました。写真使用の許可をいただき、ありがとうございました(^^)
『マルーンの部屋』は、東海・近畿地方を中心とした鉄道 & バスのブログ。「考察系・図鑑」といった雰囲気で、そういうのが好きな人はオススメです。また、写真撮影では面白い構図が出てきたりします(例:非常通報灯がメインで車両は脇役)。