電車でGO!!
鉄道好きなら、誰でも一度は憧れる列車の運転。鉄道ファンにとっては、夢を実現させてくれる運転シミュレーターです。
ではコレ、鉄道ファンなど「外」の人間ではなくて、本物の鉄道マンすなわち「中」の人間がやるとどうなるのか? 以前の記事では、阪神本線の運転に挑戦したときのことを書きました。
今回は、アーケード版『電車でGO!!』に現役鉄道マンが挑戦する記事の第2弾です。
今回は名古屋鉄道(本線)に挑戦!
前回は阪神電鉄(本線)に挑戦しましたが、今回の舞台は名古屋鉄道(名鉄名古屋本線)。愛知・岐阜を走る大手私鉄ですね。
なぜ名鉄かというと、ゲーム内で選べる私鉄が阪神と名鉄の二つなので、両方制覇すればキリがよいことが一つ。
それからもう一つ。このブログを覗いてくださるはてなブロガーさんって、わりと東海地方の人が多くないですか? よくコメントをくださるエストッペルさんやnoririn3103さん。記事内の鉄道写真のボリュームがいつも圧倒的なナゲーさん。また、私のブログに大量の鉄道写真を提供してくださったマルーンさん。
東京や大阪の路線をやるよりも、楽しく記事を読んでもらえるかもしれないと思い、名鉄を選んだ次第です。
なにげに読むのが難しい名鉄の駅名
今回私が運転する区間は、山王 → 名鉄名古屋 → 栄生の2区間。
ところでみなさんは、これらの駅名を正しく読めるでしょうか?
名鉄名古屋は読めるとして、まず山王。これを「やまおー」と読む人はアレだ、『SLAM DUNK』を読んでいた世代でしょうね。正解は「さんのう」だピョン。
栄生に至っては、もう初見では絶対に読めない。さかき? えいなま? ちなみに正解は「さこう」です。
【1区間目】山王 → 名鉄名古屋
相変わらずキレイな映像だなぁ。
1区間目、山王 → 名鉄名古屋。残距離と時間から考えれば、60㎞/hくらいで運転すればいいと思う。ていうか、前方の信号が黄色(注意現示)になっているから、あまりスピードは出せないし。
山王から発車後はひたすらストレート区間。しばらく走ると、下り坂になってトンネルに入っていきます。前方に明かりが見えてきました。おー、これが名鉄名古屋駅の地下ホームか。
名鉄名古屋駅付近は、昼間でも列車本数が異常に多い(2~3分おき)にもかかわらず、上下線それぞれ一本ずつ(!)のホームで列車をさばいているのです。これは同業者から見てもビックリなこと。
停止位置が近づいてきたので、ブレーキを掛けるが……あかん、早すぎた。手前で停まりそうになり、ブレーキをいったん全解除。そして再びブレーキを入れるが……今度は行き過ぎそうになったので、慌てて強いブレーキ。停止位置自体にはキッチリ停められたものの、まるで見習運転士のような下手なブレーキをやらかす。くそぅ、10年前ならこんな醜態は……(笑)
前回の阪神本線の記事でも書きましたが、「体感」が伴わないシミュレーター画面でのブレーキは、やはり難しいです。
【2区間目】名鉄名古屋 → 栄生
私のブレーキ操作を見ていた妻が尋ねてくる。
妻「ブレーキって、そのハンドルでやってるの?」
私「そうだよ」
私のような鉄道マンからすれば、当たり前のことですが、
妻「じゃあ、その足の踏むところ(ペダル)は何?」
私「これは汽笛。プァーンって鳴らすやつ」
妻「そうなんだ。車みたいに足で踏んでブレーキするのかと思ってた」
あ~なるほど、確かに鉄道車両のことを知らない人からすれば、そう思っても不思議ではないわな。名鉄名古屋駅を発車すると、
妻「汽笛鳴らして」
私「いいよ」
プァ~ン
プァ~ン
プァァァ~~~ン
減点される
orz
はい、画面に表示されました。「不要な汽笛吹鳴」を行なったため、マイナスポイント。確かに汽笛とは景気づけではなくて、業務上必要だから鳴らすものです。逆に言うと、特に必要ない場面で鳴らすのはNG。それはそうですが……
ゲームなんだから、別にいいじゃろうが(怒)
減点に憤る私、さらに失態を重ねる。前方に黄色の信号(注意現示)が出ていて65㎞/hの制限があったのですが、普通に見落として、
運転士にあるまじき、まさかの速度オーバー
くっそう、そんな位置に信号機があったとは……。つーか、画面にいろいろ余計な情報が表示されていて、信号機が見えにくいぞ。到着時刻まであと何秒とか、現在の速度とか、そんなもん手元の計器類や時刻表、時計を見ればわかるから表示せんでいいわっ(←逆ギレ)
列車はトンネルから出て、再び地上区間へ。栄生駅が接近。さっきはブレーキが早すぎたので我慢。停止位置に近づいてから、一気に強ブレーキで減速させます。
今度はまあまあ上手くいき、50㎝ほど手前だったがスムーズに停車。まあ初見なら許容範囲でしょう。ただし、途中で速度オーバーしていたこともあってか、到着は10秒以上早かったです。うーん、微妙な結果。
やはり現役鉄道マンでも初見では難しい
前回、阪神本線を運転したときの経験を踏まえての名鉄挑戦だったわけですが、満足とは言い難い結果となりました。適切な速度やブレーキ開始位置の情報がない状態では、行き当たりばったりの運転になってしまい、やはり難しいですね。
もう一度やれば相当イケたと思いますが、2区間運転だと1プレイで300円取られるので、1日で連続挑戦はちょっとできないです。300円あればビールが2本買えるなぁと思ったりすると、余計に(笑)
後日、さらに挑戦してきました。↓関連記事からどうぞ。