鉄道会社の採用試験(乗務員コース)では、必ず行われるクレペリン検査。
採用試験時が人生初クレペリンという人がほとんどでしょうから、「計算が遅いけど大丈夫?」「必勝法はないの?」などの疑問を持つ人がいるかもしれませんね。今回の記事では、そんなみなさんの疑問にQ&A方式で答えます。
「そもそもクレペリンってなに?」という人は、こちらの記事をご覧ください。詳しく説明してあります。
Q1.鉛筆とシャーペン、どっちを使えばいい?
これは鉛筆一択です。というか、試験要綱で「シャーペンは使用不可」と指定される場合もあります。鉛筆を持っていけば間違いありません。
仮にシャーペンOKの場合でも、使うのはオススメできません。シャーペンはいちいち芯をノックして出す必要があるので、時間をロスするからです。
鉛筆は、削ったものを4本は用意しましょう。前半用・後半用・予備×2です。予備というのは、途中で芯が折れたとか、手を滑らせて鉛筆を下に落としたとか、そういう場合のバックアップです。
また、試験前に芯が折れるようなトラブルに備えて、小さな鉛筆削りを持参することを推奨します。実際に使うか否かは別として、「持っている」という安心感が、不安の除去につながります。他には、鉛筆の先にキャップをかぶせておく対策もよいでしょう。
Q2.計算が不得意で遅いのですが、大丈夫?
大丈夫です。私、クレペリンに関する論文を読んだことがありますが、「作業量の不足で不合格になる人はほぼいない」そうです。
クレペリンは一行1分ですが、なんぼ計算が不得意でも、1分間に20個しか足し算できない、なんてことはないですよね。不安なら、事前に「100マス計算」などでトレーニングしておけばよいでしょう。
Q3.急いで書くので字が汚くなっちゃうけど大丈夫?
大丈夫です。きれいに書く必要はありません。私も毎回ミミズが這ったみたいな字で書いていますが、ちゃんと合格しています。
「字がきれいか汚いか」ではなく、大事なのは「判読できるかどうか?」です。たとえば、以下のような紛らわしい書き方はやめましょう。
これは4? それとも9?
これは7? それとも9?
5と6のどっち?
このような誤解を招く書き方をすると、採点者は「わからないから✕」とするかもしれません。くっつけるべき部分はくっつけ、離すべき部分は離しましょう。
Q4.計算結果を間違えて書いてしまった。消しゴムで消すべき?
消しゴムで消さなくていいです。そんなことをしたら時間を大幅にロスして、その行だけ作業量が不自然に減ります。そのせいで試験結果が歪になり、不合格になったら目も当てられない。
間違った数字は✕か/で消しておき、そばに正しい数字を書けばOKです。
というわけで、試験が始まったら消しゴムの出番はありません。消しゴムの出番は、試験前に用紙に名前などを書くときだけです。
Q5.間違った箇所は訂正しておかなければいけない?
先ほどは「間違いは✕か/で消せばOK」と書きました。が、時間のロスを防ぐために、トータルで数箇所程度の間違いなら、そのまま放置で問題ありません。実際、私もそうしています。
クレペリンというのは、採点時にすべての計算結果を見るわけではありません。全受検者の全数字を確認していたら、恐ろしい手間がかかりますよね。ポイントを絞って数字をチェックするようです。
ですので、そもそも間違いが露見する可能性は低い。仮に間違いを見つけられたとしても、それで不合格になるわけではありません。クレペリンに関する論文を読んでも、「作業の正確性(=計算間違い)が原因で不合格になる人はほぼいない」そうです。
「ちょっとくらい間違えてもいいや」という割り切りも必要ですよ。完璧主義にこだわって作業のリズムを崩す方が怖いです。
Q6.間違えて一行飛ばしてしまった。どうすればいい?
これは試験前に試験官から説明があるはずですが、飛ばしてしまった行は、そのまま放置で空けておけばいいです。下へ下へと進めばよく、くれぐれも上に戻ったりしないように。「あっしまった」と動揺するかもしれませんが、割り切って淡々と試験を続けてください。
「失敗しないこと」ではなく、「失敗した後に動揺せずリカバリーすること」。これが鉄道マンに必要な要素です。それを試されていると考えてください。
Q7.いつもクレペリンで落とされます。対策や必勝法はないですか?
そもそも論ですが、クレペリンが原因で落ちたのかどうかはわかりません。
というのも、お祈りメール等で「あなたはクレペリンがダメで落ちました」と通知されることは、通常ないからです。もしかしたら、エントリーシートや面接が不出来で落とされているのかもしれません。
それはともかく、本当にクレペリンが原因で落ちているとしたら、正直打つ手なしです。クレペリンは適性検査であって、入試のように学力を測定する試験ではありません。テクニックを駆使して成績を上げられる類のものではないのです。
もしかしたら対策や必勝法があるかもしれませんが、少なくとも私は知りません。仮にあっても、それを実行できるかどうかは、また別の話ですし。
Q8.本当に必勝法はありませんか? 隠してませんか?
隠していません(^^;)
「建前ではなく本音」がこのブログの方針ですが、知らないものは知りません。
Q9.でも本当は知ってますよね? 教えてください
ツンツン( ´・∀・)σ)`ω゚)
だから知らねえって言ってるだろうがあああ!
(^ω^ #)ビキビキ