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運転士になるまで(22) クラス全員合格なるか? 学科試験当日

こんばんは、現役鉄道マンのKYSです。
運転士になるまでシリーズの続きです。

3ヶ月間におよぶ学科講習、卒業のための「学科試験」の話を続けます。

1.学科講習
2.学科試験←今ここ
3.実車講習
4.実車試験

 

試験問題は意外と簡単だった


学科試験は二日間にわたって行われます。
いよいよ迎えた試験初日。
朝の時間も、みんな1分を惜しんで最後の勉強に励みます。
普通にやれば受かるとはわかっていても、やっぱりドキドキします。

そして……いよいよ最初の科目の試験が始まりました。

あれー、なんか楽勝な感じだぞ

あくまで個人的な感想ですが、中間テストよりも明らかに簡単です。
もちろん、勉強を積み重ねて実力がついたおかげですが、しかし、それを差し引いても中間テストより難易度が低い気がする。

前回の記事でも書きましたが、中間テストは気を引き締めるために「落とすための試験」にしてあるのでしょう。
対して、卒業テストである学科試験は、落ちる人がほとんどいないという事実からしても、「落とすための試験」ではないと思われます。
こうした違いが、試験の難易度の差になっているのかもしれません。

合否は即日発表される


試験の結果は即日発表です。
科目ごとに、平均点や最高点、不合格者がいる場合は、その者の名前が講師の口から知らされます。
不合格者として名前を呼ばれなければ合格、というわけです。

午後にテストが行われた科目でも、夕方には結果が知らされます。
講師陣が、総力を挙げて採点作業をしているはずです。

なお、学科試験では答案用紙の返却はありません。
知らされるのは合否だけで、自分が何点だったのか、どこを間違えたのかはわからないままです。

対して、中間テストでは答案用紙が返却されます。
各人にどこを間違えたのか確認させ、復習ひいては学力向上につなげるためです。

100点を取ってはいけない!?


ところで、学科試験の数日前、ある教科を担当していた講師がこんなことを言いました。

「おまえらー、(学科試験では)100点取るんじゃないぞー」

この言葉、半分は冗談で半分は本気です。
というのは、もし100点を取る人が出たら、「試験問題のレベルが低すぎたんじゃない?」という話にならないとも限りません。
(もっと穿った見方をすれば、「試験問題が漏洩した?」という話にも)

試験問題を作るのは、国土交通省ではなく教習所(講師)です。
問題の難易度は自由に調整できるはずですが、やはり国家資格試験であり、そして運転士という大切な職種の試験ですから、ある程度の難しさは必要でしょう。
このように、100点を取られると困る「大人の事情」があるわけです。

ところが、ある科目の試験結果発表で、

「えー平均点は〇点。最高点は……100点」

おい誰だ(笑)

先ほど説明したように、答案用紙は返却されませんから、100点の“犯人”は謎のままでした。
(もちろん、講師の側は知っていますが)

不合格でも一度だけ再チャンスがある


まあ100点なんてのは現実そうそうない(はずの)話で、みんなが興味あるのは「合格ラインを超えられたか否か」だけです。

合格点に満たなかった場合は、一度だけ再チャンスが与えられ、追試が行われます。
この追試で合格できれば、それでOK。
一発勝負ならぬ二発勝負というわけです。

追試で落ちると、完全に終了です。
「学科試験に落ちた」とは、この追試にも落ちた状態のことを指します。
学科講習を修了できなかったことになり、元の職場に戻されてしまいます。
二度と運転士になるチャンスはありません。
そして、いずれは他職に飛ばされます。

私のクラスでも、3人だか4人だか忘れましたが、追試になってしまった人がいました。
追試は、学科試験の二日間が終わった翌日に行われます。

ただ、実際はこの追試でほとんどの人が合格します。
「アレもコレも勉強しなきゃ」という状況から解放され、不合格になった科目だけを集中して勉強すればいいので、そう難しいことではありません。

合格者たちは車両基地で車両講習


ところで、不合格者が追試を受けている間、合格者たちは何をしているのでしょうか?

車両基地に行って車両講習をします。
ただ、ガチな感じの講習ではなくて、時間つぶし的な雰囲気が強いです。
(車両基地での講習についてはこちらの記事を参照)

実際、追試組が心配で、講習に打ち込むどころではなかったですね。
3ヶ月間、同じ釜の飯を食ってきた仲間ですから、なんとか受かってほしい。

そして、昼休みが終わった後に、教習所から「全員合格した」との知らせが届き、歓喜の声が上がりました。
追試組も車両基地にやってきて、学科試験合格を喜びあいました。

ただし、こちらの記事で書いたように、この時点ではインフルエンザが原因で2人が欠けていました。
インフルエンサーの2人も無事に合格し、正真正銘の全員合格となったのは、数日後の話です。

今回の記事はここまで。
学科講習・学科試験の記事は、次回で最後です。


前後の記事はこちら
運転士になるまで(21) 卒業への最後の壁 学科試験
運転士になるまで(23) 学科講習 最後の一日

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