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米原駅の駅弁「おかかごはん」 おかかが主役で地味だが隠れた逸品

世の中には、「よくコレを主役に持ってきたなぁ」と着眼点に感心する商品があります。米原駅で販売されている駅弁「井筒屋のおかかごはん」もその一つです。

おかかを前面に打ち出す発想、なかなか浮かばないと思います。家庭ではお馴染みのおかかごはんですが、逆に言うと、わざわざカネを出しておかかごはんという商品を買うか? との疑問が当然あるはずだからです。

有り体に言えば、おかかがメインとか地味じゃね?

いや、別におかかという食品をバカにしているわけじゃないですよ。おかかの元になるカツオ節は、作るのに手間がかかります。魚体から頭やエラなど切り落とす部分が多いので、いわゆる歩留まり率も悪い。さらに、製造工程で乾燥させて水分を飛ばすので、縮んで量が減ってしまうのもネック。

製造にそれだけの苦労が伴うカツオ節、ダシという分野では文句なしの主役級で、日本の食文化を担う大事な食品です。

が、ダイレクトに食べて楽しむ食品としてメインを張れるとは言い難いのも、また事実だと思います。それをあえて主役に持ってくるところに、面白さを感じます。

おかかにはカツオ節ではなくマグロ節を使用

おかかを弁当の主演に起用するという大胆なことをしているのは『井筒屋』。滋賀県の米原を拠点にする製造業者です。

先ほど私に地味とディスられた「おかかごはん」、その実力を見せつけ、私を返り討ちにしてみよ。オープン!

お品書き ・おかかごはん ・ねぎぬた
・さつまいも  ・だし巻き玉子
・鶏のくわ焼き ・焼きタラコ
・枝豆  ・黒豆
・梅干し ・赤かぶの漬物

主役のおかかごはん。使われているおかかは、市販の削り節とは違い、細くて短い形です(粉状までにはなっていない)。そんなおかかが、惜しみなくごはんの上に「のっている」──ではなく「盛られて層になっている」と表現すべきでしょう。

おかかに味も付いており、これだけでメシが進む。美味い! ごはんの量を増やしてくれ!

おかかが細かいので、ごはんとの絡みが良いです。家で作って食べるやつとは違います。

それにしてもこのおかか、普段食べているものと何か微妙に違くね? と思ったら、カツオ節ではなくマグロ節でした。カツオ節より香りが穏やかと言いますか、上品なんですよ。

おかずも食べましょう。鶏のくわ焼きは、焦げ目が美味しい。この弁当に唯一入っている肉です。

だし巻き玉子は、とても柔らかくてフワフワ。こういう柔らかいものを弁当に入れるのは難しいと思うのですが、さすが。

そして、ねぎぬた。これが美味い。味のベクトルが他とは違うので、いいアクセントになってくれます。名脇役です。

全体の味付けは若干濃いかも バランスなら「湖北のおはなし」が上か

というわけで、ごはんもおかずも美味しい駅弁です。地味ですが、隠れた逸品だと思います。

強いて不満を言うなら、全体的に味が濃くなっているところでしょうか。

おかかごはんもおかずも、それぞれ単品として食べると美味しいのですが、弁当として組み合わせると濃くなってしまい、ややバランスを損ねている感じがしました。

うーん、表現が難しい(^^;) ごはんとおかずの両方が“押して”くるので、どちらかは“引いた”方が良いとでも言いますか。ごはんが白飯であれば、ちょうどバランスが取れるかなと思います。

ごはんが白飯であれば──

はい、あります。

この弁当を販売している業者・井筒屋には、「湖北のおはなし」というエース級駅弁が存在します。そして、そちらにも鶏のくわ焼き・だし巻き・ねぎぬた・赤かぶの漬け物・梅干しが入っています。

ようは、「おかかごはん」と「湖北のおはなし」で一部のおかずが共通なのですね。

「湖北のおはなし」は、ごはんがおこわなので白飯に近く、おかずとのバランスという点では「おかかごはん」より上と感じます。対して「おかかごはん」の特徴は、ごはん自体が主役であり、その味わいがしっかりしているところ。

おかずが一部共通で似ている二つの駅弁、それぞれ長所があります。そのときの気分で、適切な方を選択してほしいですね。

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