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「仙台名物牛たん弁当」 加熱式と七味&漬物のおかげで牛タンが美味しい

Q.仙台名物といえば?
A.牛タン

仙台駅では、牛タンを使った弁当が何種類も売られています。構内の駅弁屋「祭」で売られているのはもちろん、牛タン弁当に特化した店も存在するくらいです。

弁当ごとに、牛タンの味付けや肉の厚みが違います。その中から自分の好みに合った“アタリ”を見つけるのは難しいかもしれません。

しかし、王道──これを買っておけば間違いないと言えるものは存在します。それが今回紹介する「仙台名物牛たん弁当」です。

細かいですが、パッケージには「仙台」ではなく「仙臺」と書かれていますね。ただ、この駅弁を販売する株式会社こばやしのホームページでは「仙台」の表記です。

厚切り・塩味・加熱式が特徴の「仙台名物牛たん弁当」

「仙台名物牛たん弁当」、お値段は税込1,780円(2023年現在)。牛タン駅弁としては、高めの部類に入ると思います。特徴は以下の三点です。

  • タンは厚切りタイプ
  • 味付けは塩ダレ
  • 加熱式

牛タンといえば、ゴムみたいに硬いようでいてキッチリ噛み切れる食感が魅力。それを堪能するには、ペラいよりも厚い方が良いと思います。

味付けは塩ダレ。食感だけでなく、独特な香りも牛タンの特徴。ストレートに塩系統で食すのが個人的には好きです。

そして、一部の駅弁でみられる、ヒモを引き抜くと加熱されてアツアツを食べられるタイプです。弁当容器の底に水と生石灰が入っていて、これらによる化学反応で発熱します。容器の高さの半分以上は、水と生石灰のスペースです。

発熱の仕組みを知りたい方は↓をご覧ください。

この加熱式弁当は、飛行機内への持ち込み禁止品に指定されています。購入時に店員さんから口頭で伝えられますし、パッケージにも表記があります。仙台空港から飛行機に乗る人、もし買っちゃったら搭乗手続き前に食べてください。

ヒモを抜いたら一瞬で熱くなるので注意!

まずはヒモを引き抜いて温めましょう。5~6分待つそうです。実は私、この手の加熱式弁当を買うのは初めて。使い捨てカイロみたいにジワジワ温か

 あっちぃ!!

一瞬で高温になるのな。化学の知識が足りないからこうなる。厚紙のパッケージ包装からの上でも、ハッキリした熱さを感じるくらい熱いです。取扱い時は注意してください。

容器の底では、ボコボコ煮えている感触。シュウゥゥゥと音を出しながら、うっすら水蒸気も出てきました。アポトキシン4869を飲まされた工藤新一が、身体からシュウゥゥゥと白い煙を出しながら「身体が熱い!! 骨が溶けてるみてーだ」というシーンを思い出しました。

「間違いない美味さ」を感じさせる牛タン

数分後、加熱が沈黙した感じなので、包装を剥がしてフタを開けます。

ホカホカの湯気とともに、牛タンの香りが広がりました。食欲と期待がそそられますね。冷たい状態では香りがしぼんでいるので、こうはいかない。では、いただきます。

うん、これは間違いない!

厚切り・塩味・ホカホカ。これで不味いはずがない。もちろん弁当というハンデはあるので、店で食べる牛タンには敵いませんが、じゅうぶん美味いです。

こういう厚切りタイプは、冷たいままではアカンだろうなぁ。加熱式グッジョブです。

肉を噛みしめたときの香りと旨味が、メシを頬張る強力な推進力に変化するっ。牛タンといえば麦飯ですが、この弁当のメシにも、麦が入っています。

七味と漬物が効果的なアクセントになり肉を引き立てる

そして、添えられている小袋の七味と、きゅうり・人参・大根の漬物。彼らが肉を上手く引き立てていますね。

この弁当は、米 + 肉だけで構成された「シンプル・直球系」の内容。悪く言えば単調になりがちなので、最後までいかに飽きさせないかが勝負ですが、七味の刺激と、漬物のポリポリ感がアクセントに効果抜群。

大きな変化を与えてくれるわけではないものの、七味と漬物のおかげで、牛タンを最後の一切れまで美味しく食べられます。

大げさかもしれませんが、もし七味と漬物が入っていなかったら、この弁当の価値は半減すると思いますね。

ごちそうさまでした。先ほど「牛タン駅弁としては高めの部類」と書きましたが、値段に見合ったコスパはじゅうぶん発揮してくれます。どの牛タン弁当を買うか迷ったときは、これを買えば後悔する可能性は低いでしょう。

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