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【鉄道会社への就職】重責に潰されないために「鈍感力」が必要

今回の記事では、鉄道会社で働くにあたってのメンタル的な話を書きます。一言でいえば、「ほどほどに鈍感な方がいいよ」という話です。就職活動をしている学生さんも、参考にしてください。

真面目過ぎると厳しい指導で潰れてしまう

当たり前の話ですが、鉄道の現場では厳しい指導が行われます。鉄道の安全という、大切なものを守るためです。

もちろん、その厳しい指導に対しては、キチンと向き合わなければなりません。が、あまり真面目に受け止めすぎるのも考えものです。なぜなら、精神的に潰れてしまうからです。

そういう意味では、多少の鈍感さがあった方が、精神衛生上よろしいと思います。

私などは、子どもの頃から学校や習い事で怒鳴られながら育ってきた人間なので、そこそこ「怒鳴られ耐性」があります。子どもの頃は「いやだなぁ」と思うことも多かったですが、今では厳しく指導してくれた先生やコーチに感謝しています(笑)

失敗したときも、もちろん反省はしますが、必要以上には引きずらないタイプです。これを鈍感と呼んでいいのかは、微妙ですが。

パニックを防ぐための「鈍感力」が必要

また、列車に乗務していると、大なり小なりトラブルに遭遇することが必ずあります。そういうときも、ある種の鈍感さがあった方がいいです。

たとえば私も、運転中に車両トラブルが発生して列車を止めたことがあります。車内のお客さんは「なんだなんだ?」という目でこちらを見ますし、早く処置して運転を再開させないと、後続列車まで遅延させてしまうので、プレッシャーがハンパないです。

そういうときに、プレッシャーをまともに受け止める人間だと、「ヤバいヤバいどうしよう」でパニックになりかねません。実際、トラブったときに頭が真っ白になって固まる乗務員もいます。

そうではなく、「はぁ~まったくしょうがねぇなあ。どれどれ」くらいの気持ちで対応できる。これが私の言う鈍感力です。人の話を聞かないとか、ボケーっとして目の前の異変を見逃すとか、そういう意味ではないので勘違いしないでくださいね(^^;)

鉄道会社の格言 異常時にはタバコを吸え!?

先輩から教わった格言として、「トラブルに遭遇したら、タバコを一本吸ってから動き出せ」というものがあります。もちろん、言葉通り本当にタバコを吸えというわけではなくて(笑)

「焦りそうなときこそ一呼吸入れろ」
「慌てた状態のまま手を付けるな」

こういうことを言いたいわけです。私のいう「鈍感力」と同じような意味ですね。

こういう時代だからこそ鈍感力が必要

最近の採用試験では、グループディスカッションが行われることも多いですが、そういう場で遠慮せず意見を出していくにも、ある程度の「鈍感力」は必要と思います。悪い言い方をすれば、「あえて空気を読まない」です。

仕事のプレッシャーや○○ハラスメントで潰れてしまったり、周りの目を気にしすぎて自分の意見を出せなかったりする人が多い世の中です。ある程度鈍感な方が生きやすいと思うのですが、どうでしょうか?

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