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運転士の熱中症はなぜ起こる? どう防ぐ?

今日も暑いですね~(^^;)
この時季、たまに聞くニュースが、「運転士が熱中症になったため、列車に運休・遅れが発生した」というもの。

今回の記事では、運転士の熱中症について書きます。

 

室内で仕事をする運転士がなぜ熱中症になるのか?


「列車の運転士が熱中症になった」というニュースを見たときに、こう思った人はいませんか?

「運転士って、乗務中は運転室の中にいるし、休憩中は屋内にいるんでしょ? なんで熱中症になるの?」

基本的には確かにその通りですが、運転士も外の暑い空気に晒されることがあります。

たとえば、次の列車に乗務するために、交代場所まで移動するとき。
運が悪いと、数分歩かなければならないこともあります。
そして、その交代場所で列車を待っているとき。

それから、運転前の点検をするとき。
「出区点検」「出庫点検」と呼ばれる作業で、ようするに「車両を立ち上げるための始業点検」です。
車庫などから列車を出す担当運転士は、この点検を行うのですが、車両の足回り点検もあるため、そのときは外に出ます。

乗務中にも外に出ることがあります。
異常事態が発生したときです。
たとえば、踏切の非常ボタンが押されて列車を止めた場合は、現場の踏切まで行って確認しなければなりません。

……という感じで、運転士も室外に出ることがあるのです。

そして、運転士は不規則な勤務体系ですから、体調管理も大変です。
特に夏は暑さもあいまって、体力が落ちやすい。
泊まり勤務だと、仮眠時間も短いので睡眠不足になりがちです。

万全じゃない体調で外で動いたら、短時間でも熱中症になってしまうことは、じゅうぶんありえます。

交代運転士の到着までは列車は動かない


乗務中の運転士が熱中症になってしまった場合、当然その列車は動かせません。
交代運転士の到着を待って運転再開となります。

交代運転士の派遣にどれくらい時間がかかるかですが、これはケースバイケースとしか言いようがありません。

たまたま運転士の詰め所がある駅で列車が止まったなら好都合ですが、普通はないでしょうね。
現実的な送り込み方法は、後続列車に乗せるか、車で運ぶかです。

線路が複数ある駅ならば、後続列車を駅に入れることが可能なので、後続列車で送り込むこともできます。
待避線がない一線だけの駅だと、後ろから列車で接近するのは無理なため、車で運ぶしかありません。

水分摂取を「許可制」にしていた某鉄道会社


熱中症予防には水分摂取が大切です。
ですから、乗務中にもペットボトル等を持ち歩き、適宜水分を補給しながら乗務をする。
これが最も有効な対策でしょう。

ウチの会社でも、乗務中のペットボトル持ち歩き、水分摂取はOKです。
特に誰の許可がいるわけではなく、運転士本人の裁量に任されています。
ただし、「なるべくお客様から見えないように飲むこと」という注意書きが付きますが。

この「乗務中の水分摂取」ですが、某大手鉄道会社では、数年前まで許可制になっていました。
乗務中に水を飲みたくなったら、指令に連絡を入れて許可を貰ってから飲むというもの。
しかも、事後に報告書まで提出させられるというオマケ付き。

水を飲むだけで報告書提出とか、そんなメンドクサイ手続きは誰でも嫌ですから、あまり飲む人はいなかったそうです。

おそらく、みなさんは「たかが水分摂取で許可制とか、なにその意味不明なシステム」と思うでしょうが、私も同感ですね。
許可や報告の必要性がよく分かりません。

いや、たぶんクレームを気にした制度だということはわかります。
しかし、運転士だって人間ですから、水分摂取は当然必要です。
水を飲んだくらいでクレームを入れる方も入れる方ですが、それに反応する方もする方ですね。

運転士から「水を飲んでいいですか?」と聞かれたら、指令員だって「はい」としか答えようがないでしょう。
まさか「ダメ」とは言わないでしょうし。
「はい」としか返答しないのなら、許可制の意味はありません。
というか、そんな不毛なやり取りにいちいち付き合うほど、指令員はヒマじゃない。

それから報告書、仮にクレームが入ったとして、そのときにいったいどう活用するんだ? という感じです。

数年前、この会社で乗務中の乗務員が熱中症になったとき、この許可制が槍玉にあげられたため、現在は廃止となりました。
まあ当然ですね。


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