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JR東日本がワクチン接種 or 陰性証明で利用できる列車やツアーを販売

今回は、コロナ関係の記事です。いわゆるワクチンパスポートや陰性証明の活用が議論されていますが、ついに鉄道業界でも動きがありました。

2021(令和3)年10月15日、JR東日本は、新型コロナワクチン接種済またはPCR検査陰性者を対象とした列車・ツアー商品を発売すると発表した。

このニュースを読んだときの正直な感想を、まずは書かせてください。

 えぇー
 何だコレ?

なぜワクチン接種 or 陰性証明が「安心・安全の旅」になるのか?

コロナワクチン接種済またはPCR検査陰性者のみが利用できる列車・ツアー商品を販売。JR東日本が発表したこの企画ですが、資料内には以下のように書かれていました。

「安心・安全」の旅に是非お出かけください。
お客さまに「安心・安全」な旅をお楽しみいただくために、ご参加いただくお客さまと同行添乗員及びバス乗務員が「ワクチン2回接種済」または「PCR検査陰性」を確認した上でご参加いただけるツアーを用意しました。

よくわからないのですが、ツアー参加者をワクチン接種済 or 陰性証明者に限定することが、なぜ安心・安全の旅になるのか?

そもそも「安心・安全」という文言が具体的に何を指しているか不明ですが、まあ普通に考えて、「旅行中にコロナに罹る心配がないこと」だとしましょう。しかし、そうなると次のようなツッコミを入れたくなります。

  1. ワクチン接種済の人間ばかりを集めれば、旅行をしても安全なのか?
  2. 陰性証明には意味があるのか?

ワクチン接種済でも感染の可能性はある

まず、「ワクチン接種済の人間ばかりを集めれば、旅行をしても安全なのか?」について。

これは論じるまでもないですね。ブレイクスルー感染、と言えば理解できるでしょう。つまり、ワクチン接種済でも感染することは普通にあるわけで、「コロナに罹る心配がない」とは言えません。

ツアー列車やバスに乗って移動しているときは、周りの人間すべてがワクチン接種済 or 陰性証明者だから安心・安全かもしれません。が、それは車内だけの話。

ツアーで訪れる先(=観光施設や飲食店・旅館など)では、コロナウイルスを保有している人がいるかもしれません。こちらがワクチン接種済でも、感染する可能性はあります。

行く先々すべてを貸し切りにし、ツアー客の周囲に誰ひとり寄せ付けないようにすれば大丈夫かもしれませんが、そんな隔離病棟みたいなことは不可能です。列車やバスの中という、極めて限られた部分だけ切り取って「安心・安全」とのたまっても無意味だと思うのですが、どうでしょうか?

陰性証明は「リアルタイムでの陰性」を証明するものではない

もう一つ、陰性証明の活用にもツッコミを入れさせてください。

そもそも論ですが、陰性証明って何の役に立つんだ? という気がします。

なぜなら、陰性証明は、早い話が「リアルタイムでの陰性を証明するもの」ではないからです。PCR検査を受けた時点での陰性を証明するもので、ツアー参加日までに感染する可能性は普通にあります。ツアー当日の陰性を証明するものではありませんから、そんなものを持ち出して何になるのか?

ツアー開始時に検査をして、陰性の結果だった人だけ参加できます、なら理解できます。しかし資料によると、「出発8日前以降のPCR検査で陰性」ならOKとなっていますから、これはもう何と言ったらよいのか……。

「ワクチンを接種しましょう」という宣伝・アピールが目的

  1. ワクチン接種済でもブレイクスルー感染がある
  2. 陰性証明は無意味

以上の二点を指摘しましたが、この程度のことはJR東日本だって理解しているはずです。つまり、「ツアー参加者内でクラスターを起こさないよう安心して旅をしてもらおう」と本気で考えているわけではないのでしょう。

では本企画の目的は何なのかというと、「ワクチンを打つといいことがあるよ。接種してね」という、ただの宣伝にすぎないと思います。というか、JR東日本の資料にも、「こうした取り組みの推進がワクチン接種促進の一助となり……」とハッキリ書かれていましたし。

しかし、このタイミングでワクチン接種推奨の企画を打ち出して、JR東日本は“貧乏クジ”を引くことにならないか心配です。というのは同じく10月15日、以下のニュースがあったからです。

モデルナ製ワクチンは、若い男性には心筋炎などの症状が出る割合が高いとして、厚生労働省は注意喚起することを決めた。

ワクチン接種に水を差すようなニュースですが、今後も、ワクチン接種に関する不利益な情報が出てくる可能性は否めません。そうなった場合、「ワクチン推奨企画なんて、しょうもないものを打ち出しやがって」とJR東日本が批判される可能性だってあります。今回の企画が、会社としての汚点にならなければいいのですが。

手段と目的 何のためにワクチンを接種したのか?

JR東日本の話は、これで終わりです。最後に、コロナワクチン接種について個人的に思うところを書かせてください。

そもそも論ですが、ワクチン接種とは、何を目的とした政策だったのでしょうか?

ワクチン接種の目的は、「コロナ前の日常生活を取り戻すため」のはずです。その目的を達成するための手段が、ワクチン接種だったと。

ということは、日本人の多くがワクチン接種を終えたいま、「もう自粛はいいでしょう」と以前の生活に戻っていなければならない。

しかし、実際はどうか? 専門家は相変わらず、「ワクチンを接種しても油断するな」「今後も感染対策を」「第6波が~」といった論調です。中には、「感染対策を文化として定着させて……」と述べている専門家もいました。

当ブログでは汚い言葉を使わないよう、私は心掛けてきました。しかし、あえて言わせてください。

 感染対策が文化?
 バッカじゃねぇの

これでは結局、何のためにワクチンを打ったんだという話になります。

最近、「接種済みシールをマスクに貼る」「ワクチン打ちましたと記したマスクを発売」という記事を読みました。いやいや、ワクチンを打ったならマスク外す方向に持っていこうよ、と私などは思うのですが。

「コロナ前の日常を取り戻す」という目的を達成できなかったなら、「ワクチン接種」という手段は失敗です。より正確に言えば、ワクチン自体がダメなのではなく、ワクチン接種が進んだときに方針転換しなかったのがマズかったと。

というか、ワクチンを接種した人は、「こんなのやってらんねぇ」と怒っていないのでしょうか? 副反応、つまり自分が苦しい思いをするのを覚悟してまでワクチンを打ったのに、「感染対策は続けてね」「3回目の接種が必要ですよ」と。

実際、私の周りには「もう絶対打たない」と言っている人もいます。個人的には、3回目接種を受ける人数は、1~2回目に比べて大幅に減ると予想しています。

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