注意! 今回の記事は「ネタ」です。おふざけで書いているので、真に受けないでください(笑)
貨物列車の機関車は、砂ではなくシナモンパウダーを線路に撒けばいいのではないか?
「なに意味不明なこと言ってんだオメー」と思った方、とりあえず読んでください。
ウチの娘は、『おさるのジョージ』が大好きです。毎週土曜日の朝、NHK教育で放送していますね。
私も仕事が休みなら一緒に視るのですが、先日、実に興味深い話がありました。ストーリーを簡単に説明すると、ジョージの家の花畑に毎日シカがやってきて、花をムシャムシャ食い荒らしている。シカを寄せ付けない方法はないか? というものです。
おお! なんて鉄道会社向けのストーリーなんだ! というのも、シカの獣害(=線路内に侵入してきたシカと列車が衝突する)に悩んでいる鉄道会社は少なくありません。シカを追っ払う良い方法があるのなら、ぜひ教えていただきたい!
○○を花畑にまいてシカを追い払った!
それではジョージ、どうやってシカを追い払ったのか?
先ほど説明しましたが、シカが花畑にやって来るのは、咲いている花を食べるためでした。そこでジョージ、考えます。花より美味しいものを置いておけば、シカはそちらを食べる = 花は食べられないのではないか?
ジョージは、自分の好物・シナモンパウダー入りオートミールを花畑のそばに置いておきました。しかし、結果は失敗。シカはオートミールを食べてくれませんでした。
ジョージはいろいろな案を試します。案山子を設置する、スピーカーを設置して一晩中大きな音を出すetc……。しかし、ことごとく失敗。
視覚や聴覚に訴えかける方法はダメと結論したジョージ。次に思いついたのは、嗅覚すなわち「匂い」でシカを追い払う方法。シカがシナモンパウダー入りオートミールを食べなかったことから、シカはシナモンの香りが嫌いなのではないか……と仮説を立て、花畑にシナモンパウダーを振りかけました。
花畑にシナモンパウダーを振りかける是非については置いといて(笑) 過去の結果から仮説を立て、実験してみる。うーむ、なんて科学的な行動なんだ。私などよりよっぽど賢いのでは……。
翌朝、シカの獣害はありませんでした。実験成功です!
砂の代わりにシナモンパウダーをまく(笑)
さて、この事例を鉄道に応用するにはどうすればよいか?
そもそも、シカが線路に侵入するのは、シカにとっての日常通路になっていることもあるでしょうが、レールを舐めて鉄分を補給するためという研究もあります。ということは、レールにシナモンパウダーを振りかければシカは来ないのではないか。
┗┻(・(仝)・)┻┛ < ペロッ こ、これは…シナモン!!! おえっ
しかし、わざわざ職員が線路を巡回してシナモンパウダーを振りまくのは大変ですね。そこで活用したいのが砂まき。
たとえばJR貨物の機関車は、レールに砂をまく機能を持っています。レール上に砂をまくことで、レールと車輪間の摩擦力をアップさせ、踏ん張りをきかせて重い貨車をスムーズに牽けるようにするためです。具体的にはレールが雨で濡れているとか、上り坂とか、そういう場面が使いどころです。
詳しく知りたい方はこちら 青函トンネルは砂まみれだった? 機関車の「砂」にまつわる雑学
砂の代わりにシナモンパウダーを装備した機関車(笑)が、シカのよく出る場所でザアッとひとまき。これでバッチリではないか。
理想を言えば、“一石二鳥”を狙いたいところです。たとえば岐阜県の関ヶ原付近は、きつい上り坂で貨物列車の難所として知られています。ようは砂まきの使いどころなのですが、関ヶ原はシカが頻繁に出る場所でもあります。
ここでシナモンパウダーをまけば、貨物列車の運転を助け、さらにシカも寄せ付けない! 単なる砂は「まいたら終わり」ですが、まいた後にも追加効果がある砂、夢の廃物再利用です。
「シカの忌避剤入り砂」が登場! ……すればいいなぁ
すみません、おふざけが過ぎました(笑) ていうか現実でも、シカはシナモンパウダーの香りが苦手だったりするのだろうか。
まあシナモンパウダーをまくのは冗談としても、もしかしたら将来、「シカの忌避剤入り砂」みたいなのが本当に開発されるかもしれない……ってさすがにないな。いや、技術的には可能でしょうが、コストがなぁ。
JR貨物はシカの被害にけっこう悩まされているようですが(関ヶ原以外にも兵庫県の上郡付近とか)、コストをかけるだけのメリットが明らかに見込めない限り、そういうのはやらないでしょうね。
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