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台風襲来前夜 鉄道マンの仮眠室争奪戦

台風14号が列島を通り過ぎていきましたが、みなさん大丈夫でしたか? 私のところもゴチャゴチャしましたが、そこまで大きな混乱もなく済みました。

さて、今回の記事では、台風が来たときの鉄道現場の裏話を一つ紹介しましょう。

出勤できない事態を防ぐために「前泊」する人もいる

台風が襲来するタイミングは、朝・昼・夜とあります。夜中から翌朝にかけて台風が来るぞーとなったとき、鉄道マンが心配するのが、「明日はちゃんと出勤できるか?」です。台風で交通機関が止まって出勤できないことは、じゅうぶんありえます。

鉄道の現場はシフト制です。たとえば乗務員だと、「どの列車に誰が乗るか?」が厳密に割り当てられています。出勤できない人がいる場合、必要な乗務員数が足りなくなり、列車を動かせないなんて事態もありえます。

また、私は指令の仕事をしていますが、24時間サイクルで交代します。もし交代者が出てこなかったら、前日からの勤務者が残って仕事を続けるしかありません。

このように、出勤できずにシフトに穴をあけるとヤバいので、前夜のうちに職場に行って一泊する人もいます。こうしておけば翌朝出勤できないという事態は発生せず、安心です。これを前泊と呼びます。

ちなみにこれは、「業務指示として」前泊させるものではありません。あくまで「社員が自主的に出てきた」というものです。
(少なくとも私の職場はそう)

前泊のために使える仮眠室はそう多くない

前泊には、泊まるための部屋が必要です。鉄道現場の施設には仮眠室があるので、それを使うわけですが、ここで問題になるのが「仮眠室の数には限りがある」です。

当日の勤務者が仮眠で使うので、余っている仮眠室はそう多くありません。数に限りがあるため、翌日の勤務者全員を前泊させることは難しい。

というわけで仮眠室争奪戦になることもあり、そのへんは調整が必要になります。前泊は、職場から遠い人を優先しますね。近い人は、交通機関が止まっても、まあ自力でなんとか来てくれと(笑)

仮眠室の割り当てをどう決めるかも、管理者の仕事の一つです。明朝出勤してくる人に電話して、「あーもしもし。明日の朝ヤバそうだけどさぁ、今日のうちに出てくる? それとも前泊なしでいい?」と聞きます。また、前泊したい本人から、「今日の夜は仮眠室あいてます?」と連絡が入ることも。

仮眠室使用は乗務員が優先 管理職は自腹を切ることも

乗務員の所属基地だと、仮眠室使用は乗務員を優先します。乗務員に穴があく(数が足りなくなる)と、列車を動かせないからです。管理職なんかは、前泊したければ、職場近くのホテルを自分で探して泊まったりします。

こうした場合のホテル代ですが、「前日のうちに出てこい」と会社から指示されたのであれば、それは業務指示になるので、費用は会社持ちというのが筋です。が、先ほども書いたように、あくまで「社員が自主的に出てきた」という格好なので、自腹になるという……。

まあ、そういうときのために管理職手当が支給されてると思い、私は納得しています。ハイ。

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