現役鉄道マンのブログ 鉄道雑学や就職情報

記事のクオリティには自信あり! 鉄道関係の記事が約380。趣味で鉄道好きな人や、鉄道業界への就職を目指す人は必見!

「お手軽近江牛すき焼き弁当」 小腹を満たすにはピッタリ

松阪・神戸・近江

これだけで「あーハイハイ」と理解できる人は、けっこう多いはず。和牛三大ブランドですね。

私、いずれの地方も訪れたことがありますが、「○○牛を食わせるお店」はたくさんあります。ただ、値段が値段だけに、やはり気軽には入店できないというのが現実。

しかし、駅弁なら比較的リーズナブルな値段で○○牛を食すことができます。私が食したお手軽近江牛すき焼き弁当も、その手の駅弁です。

「お手軽近江牛すき焼き弁当」基本情報

製造は滋賀県草津市の仕出し・弁当業者『南洋軒』。ひゃ、130年以上の歴史を持つ業者です。日清戦争の頃に誕生したのかぁ(→公式ホームページ )。

お手軽近江牛すき焼き弁当、私は草津駅の売店で購入しました。理由は不明ですが、南洋軒のホームページには載っていない商品です。お値段は650円也。

ディスプレイには数種類の駅弁が並んでいましたが、多くの弁当に「要予約」の札が……。廃棄を減らすための工夫ですが、こういう仕組みはあまり好きではないです。「選ぶのに迷っちゃうけど、それがまた楽しい」が失われるので……。

予約なしで買えるのは、近江牛系統の弁当と助六くらい。お手軽近江牛すき焼き弁当も、その一つでした。

肉は少ないけど柔らかくて美味しい

では、フタを開けてみませう。

錦糸玉子の黄色とネギの緑色が、いい彩りになって弁当を美味そうに見せていますね。いざ実食。いただきま~す。

おお、すき焼き美味い

駅弁はその特性上、温かい状態で食せることは稀。ですから、冷めた状態でも美味しいことが求められますが、それは豚肉・牛肉系の弁当だとなかなか大変。というのも、植物系油脂(サラダ油とか)は冷めても固まりませんが、動物系油脂は冷えるとロウのような食感になって、食えたものではなくなるからです。

自作弁当に入っている肉に、冷えて白くなった脂がまとわりついていた経験は私もあります。

それが心配でしたが、お手軽近江牛すき焼き弁当は、肉がそういう状態に陥ることもなく、冷めても柔らかく美味しい状態でした。すき焼きの味付けも、私好み。

ただし、650円という値段なので近江牛が少ないのは仕方ない。指2本でつまんだ量くらい? 商品名通り「すき焼き弁当」であって、「牛肉弁当」ではないことは承知のうえで買うべきでしょう。

すき焼きの下に敷かれているご飯は、白飯ではなく茶色ご飯。また、すき焼きのネギが好きな私としては、青ネギが入っているのが嬉しい。味は満足の駅弁でした。

少量なので「一回の食事」ではなく「小腹を満たす」目的で

ただ、この駅弁、サイズが小さいという特徴があります。

写真だとよくわからないでしょうが、大人の男性が両手の中指をくっつけてマルを作ったくらいの大きさしかありません。「一回の食事」としては量が少なく、男性にはとても物足りない。難しい表現をすれば、食事満足度は低いです。

かといって、もう一コ他の弁当を買い足すと、今度は食べ過ぎになる。バランスが難しいです。

逆に言うと、「小腹を満たす」という目的にはピッタリでしょう。昼食を摂り損ねて14時くらいになってしまった、今からガッツリ食べると夕食に差し支える、でも何か腹に入れたい……みたいなシチュエーションとか。

鉄道旅をしていると、昼を食べ損ねることがままあるので、このサイズでピッタリという人が一定数いるかもしれません。

また、邪道かもしれませんが、お酒の〆として食べるのには味・量ともにちょうど良いと思います。

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JR西日本岡山支社お膝元のラーメン店『あまいからい』

2022(令和4)年1月、JR西日本から「中国地方の支社を再編・集約する」との発表がありました。具体的に言うと、広島・岡山・米子の三支社の機能を統合した中国統括本部(in広島)を設立するそうです。

そして、その実行は今年10月。まもなく岡山支社では、総務や広報、人事といった職種が廃され、約190人いた社員が一気に約20人まで減るとのこと(→ニュース記事・外部リンク)。

JR西日本岡山支社

岡山支社の建物からゴソッと人が減る。これで地味にダメージを喰らうのが、近隣の飲食店ではないでしょうか。岡山支社のすぐ横、お膝元といってよい位置にあるラーメン店『あまいからい』も、ひょっとすると影響を受けるかもしれません。

岡山に来たら必ず立ち寄るラーメン店『あまいからい』

実は私、岡山に友人がいるため、たまに遊びに行っています。また、プロ将棋棋士の菅井竜也八段が岡山県出身であることにちなみ、毎年お盆の時期に菅井杯という将棋大会が開かれますが、それに参加するために岡山へ行くこともあります。

岡山は私にとって、いわば第4~5くらいの故郷なのです。

あまいからいは、その岡山の友人に教えてもらった店で、創業から数十年の老舗ラーメン店。昔から岡山に行ったときは、必ず立ち寄っています。岡山駅から徒歩2~3分なので、サクッと行けるのが嬉しい。

スープに潜む甘み・味変のピリ辛ダレ 味わいはノスタルジー

ところで、この記事は「鉄道グルメ」カテゴリーに分類されていますが、市中のラーメン屋が、なぜ鉄道グルメなのか?

鉄道会社のすぐそばにある店だから、鉄道グルメでいいだろう

という強引な解釈で話を進めます。

あまいからい、最先端のラーメンが味わえる店か? と問われると、答えは「否」でしょう。私が初めて食べたのは、もう20年は前だと思いますが、おそらく味は変わっていないかと……。

あれこれ創作的なことに挑戦するのではなく、昔からの味を堅持し続けることで、客を集めているスタイルだと思います。

ラーメン(メニュー名は中華そば)はオーソドックスなタイプです。見た目や量、味で何か奇をてらっているわけではない。具もネギ・チャーシュー・モヤシ・メンマと標準モード。

チャーシューがいっぱい載っているが、これはチャーシュー麺などではなく、ノーマル中華そば

では何がこの店の特徴かというと、まずはスープの中に微妙に感じる甘さ。これ、何の甘さだ? 芹沢達也だったら即座に見破るのでしょうが、あいにく素人バカ舌の私ではわからない。この甘さがスープに複雑さをもたらしてるんだよね~くらいしか言えません(^^;)

もう一つの特徴が、卓上に置いてあるピリ辛ダレ。適当に食べ進めたところで入れると、これが良い刺激となって味覚がリフレッシュされ、最後まで飽きずに食べることができます。これがまた辛いだけの単調なタレにあらず。味変にはピッタリです。

総括すると、「インパクト抜群のガツンとくる美味さ」ではなく、「しみじみとした美味さ」のラーメンといえるでしょう。

先述したように、おそらく昔から味は変わっていません。行くたびにノスタルジーを感じちゃいます。メニュー名がラーメンではなく「中華そば」、チャーハンではなく「やきめし」なのもノスタルジーポイント。

ラーメン店では珍しい? メニューに「おでん」が

また、この店の面白い点としては、メニューに「おでん」があること。餃子や唐揚げはラーメン屋の標準装備ですが、おでんは珍しい。味は可もなく不可もなくですが、プラス一品として肉類や油モノ以外を食べたいときに重宝するでしょう。

お酒も提供しており、「飲みの2軒目」として活用できます。で、おつまみが餃子やチャーシューでは重いという場合には、癒される味・おでんをチョイスすればOK。そのまま〆で中華そばを食べれば完結!

このように、美味しくて使い勝手も良い店だと思います。それだけに、岡山支社縮小の影響を受けなければいいのですが……。

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南海電鉄の駅そば店・南海そば 昔を思い出す懐かしい味

駅の立ち食いそば・うどん(駅そば)というと、JR線のイメージが強いですが、私鉄にも駅そばは存在します。しかも外部のチェーン店を駅構内に誘致しているのではなく、鉄道会社自身が経営しているケースが。

その一つが『南海そば』です。

南海という名前の通り、経営している南海エフディサービス株式会社は南海電鉄のグループ会社。駅そば以外にも、居酒屋やサンマルクカフェ(FC加盟)を展開。南海グループの駅ナカ事業のうち、「店での飲食」を担っている会社ですな。

先日、その南海そば(天王寺店)に立ち寄ったので、食レポをするのが今回の記事です。

「美味い、安い、早い」の南海そば その実力は?

公式ホームページでは「美味い、安い、早い」を謳っている南海そば。

まずは①安いを検証。南海そばでは、かけそば250円也。同じく私鉄系駅そば『えきめんや』が350円、市中チェーン『ゆで太郎』が380円。もちろん、同じかけそばと言っても店ごとに中身は違うので、一概には比べられないですが、南海そばが安価なのは間違いない。

私のチョイスはたぬきそば320円。たぬきをプラスしても320円の安さ。食券を買い、カウンターで店員さんに渡します。

たぬきそば到着。超速い。正確に計測していませんが、食券を渡してから1分は経っていないと思ふ。たまたま混んでいないタイミングだったこともあるでしょうが、②早いも看板に偽りなし。

私のあとに、お客さんがドンドン入ってきました。提供が素早いこともあり、客の回転が速い。客単価ではなく徹底して客数重視というのが、素人目にもハッキリ見えます。人通りが極めて多い場所だからこそ可能な方法で、この戦略を中途半端な立地でやろうものなら、まったく損益分岐点に届かず酷い目に遭うのは間違いないでしょう。

【大阪雑学】たぬきときつねの違いに注意

話が逸れました。たぬきそばの写真です↓

おい、コレ間違ってるぞ! 油揚げが載っているのは「きつね」じゃろうが。店員のミスか?

そう思った人──

 素人乙

大阪ではこれを「たぬきそば」と呼びます。食券を買うときに間違えないよう注意しないと、揚げ玉入りが食べたかったのに、油揚げを食う羽目になります。ちなみに、うどんに油揚げが載ったのは、大阪でも「きつねうどん」です。

 わけがわからないよ

「たぬきそば」は存在するが「たぬきうどん」はなく、「きつねうどん」になっている

麺はチープな昔味・汁はいかにも関西風

蘊蓄は置いといて、いざ実食。いただきます。

麺は太め。茹で置きのためか、ふにゃっとした柔らか食感。そばの香りもほとんど感じず、表面がザラつかないタイプ。ひやむぎが頭に浮かびました。

こんなふうに書くと、凡庸・マズそう・③美味いは看板に偽りアリか、と思うかもしれませんが……

俺にはこれがうまいっ!!
チョーうまいっ!!
一体どういうことなのか自分でも分からない!?

昔の駅そばって、こんな感じだったよなぁ……と思い出させてくれる懐かしいチープな味です。これはこれで美味しい。今でこそ、立ち食いでも「こだわりの店」が増えてきたのでしょうけど、南海そばは、ある種のチープさが逆に売りになっているのかも、と思ってしまいました。

まあそのへんは麺に関しての話。いかにも関西風の汁には、チープさは感じられません。関東の濃い味とは、明らかに一線を画した汁。濃い味じゃないから、全部飲んじゃっても罪悪感ないわ~みたいな。「つける」ではなくて「飲ませる」を意識した汁なのだろうか。

若干、麺と汁のバランスが悪いような気もしましたが、この値段で提供してもらえるのですから、文句を言ってはバチが当たるというもの。ごちそうさまでした。

バカ舌しか持たず、食文化の知識も浅い私では、この程度の食レポが限界です(^^;) 料理漫画だったら、的外れな批判をするモブキャラと同じくらいのレベルかと。なにせ、『らあめん清流房』の濃口らあめんを、「ニンニクを揚げた牛脂のコッテリ感と、鮎の煮干しの風味がマッチして絶妙」とか言っちゃうもんで。

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「金目鯛炙り寿司」 魚の繊細な旨味を味わえる駅弁

妻「えぇ~、金目鯛ってタイじゃないの?」

違いますぜ。金目鯛はキンメダイ科の魚。対して、真鯛や黒鯛・連子鯛はタイ科。住んでいる水深も違うし、もう完全に別の魚。金目鯛は、いわゆる「あやかり鯛」というやつです。

とはいえ、名前に「鯛」の文字が入っていると、高級感が増すのも事実。今回紹介する駅弁・金目鯛炙り寿司も、商品名を聞いただけで購買意欲がそそられる一品です。

皮を炙った香ばしい金目鯛の寿司

金目鯛炙り寿司、私は小田原駅で買いましたが、近隣の他の駅でも売っていたと思います。金目鯛といえば伊豆半島が有名ですから、一種のご当地駅弁と分類できます。

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これが金目鯛炙り寿司の全貌だッ

皮を炙った金目鯛の切り身が、握り寿司の形になっています。端っこにある紫のやつは、口直し用の紫蘇巻きです。醤油とワサビ、ガリも付いています。

公式ホームページによると、2021年7月現在、お値段は1250円(税込)。

「魚は新鮮なほど美味い」とは限らない

ちょっと話が逸れますが、私、一つ気になっていることがあるんですよ。

魚って、死んだ直後は身(筋肉)の中に旨味成分が少ないのです。魚によって時間は異なりますが、死後しばらくしてから旨味成分が生まれます。つまり、「魚は新鮮なほど美味い」のではないのですね。

獲れたての魚は、確かに食感がコリコリ・プリプリしていて良いのですが、ただそれだけ。グルメ番組などで、獲れたての魚をその場でさばいて食す構図がありますが、旨味が少ないものを食べて何が嬉しいのか、私にはよくわからんです。

金目鯛の繊細な旨味を味わえ!

話が脱線しましたが、何が言いたいかというと……。

この金目鯛炙り寿司、駅弁という性格上、寿司屋で食べるような「新鮮な生魚を使った鮨」ではありません。金目鯛の切り身は少しフニャッとした感じで、食感を楽しめるものではないです。

しかし、だからと言って味が劣るわけではない! それが言いたいのです。

実際、口の中に入れてモグモグしていると、金目鯛の旨味がじわっと出てきて、それが美味しいのです。

鮪や鰹のようなパンチ力のある赤身と違って、金目鯛のような白身は繊細な味を楽しむもの。食感が良すぎると、逆にそちらの方に気を取られ、繊細な旨味を味わう余裕がなくなるかもしれません。むしろ、この駅弁くらいの食感でちょうど良いのではないでしょうか。

また、金目鯛の旨味とともに、炙られた皮の香ばしさも味わってほしい。

こうした理由から、ワサビをのせて食べるならば、控えめを推奨します。店で食べる寿司の感覚でワサビをのせると、ワサビの味や香りが勝ちすぎてしまうと思うので、食す際は気を付けてください。

【余談】小田原日記

あとは本題とは関係ない完全な余談。

このときは、将棋(私の趣味です)のイベントで小田原を訪れました。戦国時代は北条氏のお膝元であったことにちなんで、「北条五代祭り将棋大会」が開かれるのです。

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ところで北条氏といえば、初代~三代の早雲宗瑞・氏綱・氏康が優秀で、四代目の氏政は凡将だったとの見方が一般的。ところが『関八州古戦録』によれば、かの上杉謙信は、氏政のことを「武田信玄と並ぶ器の持ち主」と評価していたそうです。北条氏政は、従来の過小評価が見直されている武将ですね。

将棋の翌日は乗り鉄と観光。小田原駅から箱根登山鉄道に乗ったのですが、この鉄道は急勾配で有名です。ウチの鉄道会社には、ここまでアップダウンが激しい場所はないので、こんなところを走っていく列車にものすごく違和感がありました。

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あとは小田原城を見て、有名なかまぼこメーカー・鈴廣で一本1,600円の高級かまぼこを買いました。一本3,000円超え(!)という恐ろしいかまぼこもありましたが、それはさすがに手が出せず。かまぼこにボコボコにされた気分で帰りました(笑)

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本記事の写真提供 ヤーコンさん

本記事内の小田原駅と箱根登山鉄道の写真は、『ボクの息子はもう子鉄じゃないかもしれない。』を運営するはてなブロガー・ヤーコンさんにいただきました。ありがとうございました(^^)

『ボクの息子はもう子鉄じゃないかもしれない。』は、鉄道旅やその周辺を紹介するブログで、「子どもが楽しめる視点」を多く取り入れている印象です。また、国連サミットで採択された「SDGs=持続可能な開発目標」と「鉄道」の組み合わせをブログのテーマにしているのも珍しいと思います。

天竜浜名湖鉄道・気賀駅「貴長塩ラーメン」 麺の美味さが際立つ逸品

ラーメン、つけ麺、僕イケメンOK、フゥゥゥー!

初めて食べたときに「何コレ超うめぇ!」と驚いたラーメン。みなさんには、そんな珠玉の一杯(?)の経験があるでしょうか?

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『らあめん清流房』の濃口らあめん。ニンニクを揚げた牛脂のコッテリ感と、鮎の煮干しの風味がマッチして絶妙(『らーめん才遊記』9巻より)

実は私、鉄道グルメでそんなラーメンに出会ったことがあります。舞台は、静岡県を走る第三セクター・天竜浜名湖鉄道の気賀駅に併設された『貴長』というラーメン屋さん。そこの看板メニューである貴長塩ラーメンについて語ります。

静岡県の「天竜浜名湖鉄道」はグルメの宝庫

みなさんは、静岡県の天竜浜名湖鉄道をご存知でしょうか。写真と地図(赤線が路線)をどうぞ。

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実はこの天竜浜名湖鉄道、鉄道グルメの宝庫なのです。典型的な地方ローカル線であり、無人駅が多いのですが、その無人駅の駅舎に飲食店が入居しているケースがいくつもあります。その一つが、気賀駅に併設されたラーメン屋『貴長』です。

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ラーメン専門店ではなく、メニューは他にもいろいろ。食事満足度は高い

同僚に静岡出身の人がいるのですが、その人いわく、「静岡県のラーメンランキングでは必ず上位に顔を出す店」だそうです。看板メニューは塩ラーメン。というわけで、それを食すことにします。

看板メニューは緑色(!)のラーメン!

まず特徴的なのは、麺の色。なんと緑色の麺なのです。

この麺には、幼稲の葉を粉末にしたものが練り込まれているとのこと。あ、緑といっても、お茶のような緑色とは少し違い、青がかった翡翠色(?)に近い感じです。

※注意 この記事を書くにあたって調べたところ、いまも麺の色は緑ではありますが、現在は「あおさ」を練り込んでいるそうです。私が食したときとは違いますので、ご注意ください。

塩ラーメンということで、澄んだスープ。具はチャーシューと味玉。それから、糸唐辛子が少しだけ添えられています。

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緑色の麺と澄んだ塩スープ、チャーシューや味玉の茶色。ここに糸唐辛子の赤色が加わると、見た目がグッと良くなりますね。

麺が美味い! 個人的にはナンバーワンの塩ラーメン

さて、いざ実食。

麺が……麺が美味しい!

ラーメンというと、「スープが主役」の感が強いですよね。しかし、このラーメンは間違いなく麺が主役になっています!

麺を噛むと、爽やかな香りが口の中に広がります。これが練り込んである幼稲の葉の香りなのでしょうか。

実りの秋、稲が黄金色に輝く田んぼに立つと、そこを風が吹き抜けていった。そのときに感じる草の良いにおいが麺に宿っている。そんな味です(←どんな味だ)。

アレですね。うどんや蕎麦だと、「かけ」「もり」「かまあげ」など、麺の美味さそのものを味わう食べ方がありますが、そういうのと同じ感覚で「麺がウマい!」と思わせてくれるのです。スープが美味いラーメンは数あれど、麺が美味いラーメンには、なかなか出会えないのではないでしょうか。

そして、纏った塩スープがいい塩梅で、麺の味を引き立ててくれます。なるほど、この麺には塩スープが合いますね。味噌や鶏白湯では麺の持ち味が殺されそうだ。

麺とスープの味、どちらかが突出していることなく旨味のバランスも整っていて、一体感があります。

いや、別に私はラーメンマニアじゃないので、全国各地の名店を回ったりはしていません。そんなラーメン経験値が乏しい私ですが、塩ラーメンのジャンルでは、この店より美味しいラーメンには出会ったことはありません。これは是非、みなさんにも食べてもらいたい。

……と書きましたが、先ほど述べたとおり、現在の麺に練り込まれているのは「あおさ」なんですよね。もうあの麺が食べられないと思うと、個人的には残念です。

【余談】静岡日記

あとは、本題とは関係ない余談。

このときは、将棋(私の趣味です)の大会に出るために静岡遠征をしました。全国大会優勝経験もある強豪と対戦したのですが、ラッキーパンチが炸裂して大金星を挙げたのが思い出です。

翌日は、天竜浜名湖鉄道を乗り鉄 + 気賀駅でラーメン。

天竜浜名湖鉄道はローカル線ということもあり、鉄道システム的にも特殊な点が多々ありました。発条転てつ器(スプリングポイント)と呼ばれるポイントが使われていたり、鉄道の安全の仕組みである閉そくのシステムが「電子符号照査式」というものだったり……。

途中の駅には、今はもう使われていない腕木式信号機や車両(国鉄時代の遺物ですね)が残されていて、哀愁を感じました。

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本記事の写真提供 エストッペルさん

本記事内の天竜浜名湖鉄道および貴長塩ラーメンの写真は、駅員経験のあるはてなブロガー・エストッペルさんが運営する『旅と鉄道の美学』から拝借しました。写真使用の許可をいただき、ありがとうございました(^^)

『旅と鉄道の美学』は単なる鉄道旅の紹介にとどまらず、営業規則や切符、鉄道部品などにも触れています。鉄道有段者向けの「味がある」ブログなので、私のブログでは物足りないという人なら、かなり面白く読めるはずです。

米原駅「湖北のおはなし」 丁寧な仕事が光る駅弁

鉄道好きの方なら、一つや二つは「お気に入りの駅弁」があるでしょう。もちろん、私にもあります。その中でも特にお気に入り、米原駅の湖北のおはなしという駅弁を紹介します。

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大昔に撮った写真。汚いのはご勘弁を

米原駅といえば、滋賀県の交通の要衝。東海道新幹線も通っているので、わりと立ち寄りやすい駅だと思います。

「湖北のおはなし」基本情報

湖北のおはなし、製造は地元の弁当業者『井筒屋』(→公式ホームページ)。あ、名前は同じでも、百貨店の井筒屋とは無関係です。米原駅ホームで立ち食い蕎麦店もやっていましたが、撤退してしまったようで……。

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米原駅ホームの井筒屋売店 & 立ち食い店。私もここで駅弁を買ったことがある

湖北のおはなしは井筒屋さんのロングセラー商品で、私は学生時代からのファン。今まで食べた駅弁の中で、一番好きですね。社会人になっても、米原駅を通る機会があれば買っています。

さて、前振りはこれくらいにして、中身の紹介にいきます。湖北のおはなしは、いわゆる「和風幕の内系」弁当です。

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再掲図。容器がプラスチックでないのもイイ!
お品書き ・季節のおこわ(写真は栗おこわ)
・鴨ロースト
・鶏のくわ焼き
・煮物
・玉子焼き
・ねぎぬた
・赤かぶの漬物
・飴(口直し用・左下のサイコロ)

人気の駅弁というと、ご当地の○○牛や、豪華な海鮮を使用したものが多いですよね。フタを開けた瞬間に「ドン☆」「おお!」みたいな感じ。

湖北のおはなしは、そういった豪華さとは無縁です。ハッキリ言って、派手さは全くありません。

私の推しポイント 「丁寧な仕事」を味わうべし!

ではこの駅弁の魅力はどこなのかというと、それは丁寧な仕事。中身すべてに丁寧な仕事が施されている感じが好きなのです。

たとえば、おこわは季節ごとに内容が変わります。春は山菜おこわ、秋は栗おこわ、という具合。季節に応じて中身が変わる駅弁って、なかなかありません。そういうところがイイ!

メインのおかずは鴨ロースト鴨が主役の駅弁って、ちょっと他では見ないですよね。

この鴨ロースト、味が尖りすぎていないのもいいです。主役としての美味しさを確保しつつ、他の脇役をかすませていません。他のおかずとのコミュニケーションがちゃんと取れています(←どういう表現だ 笑)

玉子焼きもいいですねぇ~。出汁巻きみたいで、しっとり感がとてもよい。駅弁のレベルを超えていますよ。

そして、私が特に好きなおかずはねぎぬたこれがウマい。「ねぎぬたが美味いって、なんだそりゃ」と思うかもしれませんが、ウマいものはウマいんじゃあああー。文句がある奴はかかってこいやあぁぁ!

無駄がない! 幕の内の基本だけで高いレベルを保っている

そして強調しておきたいのは、「無駄なおかず」がないこと。

駅弁に限りませんが、スペースが余ったのでそれを埋めるためでしょうか、「これ別にいらないだろ」的なおかずが入っている弁当ってありますよね。
(そのせいで、弁当全体としてのバランスが崩れてしまっているとか……)

湖北のおはなしには、そういう“手抜き要素”が一切ない。幕の内の基本構成を保ったままレベルを高めている──そんな駅弁です。素晴らしい。

唯一の欠点を言うならば、私の住んでいる地域では、スーパーの駅弁祭りで出てこないこと。見つけたら即買いなんですがねえ……。

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新幹線の食堂車を利用したときの記憶

人間というのは不思議なもので、昨日の晩メシのメニューすら忘れる一方で、何十年も前の一コマを鮮明に覚えていたりします。

今日は、私のどうでもいい思い出話に付き合ってください。新幹線の食堂車に関する記憶です。

幼稚園児のときに新幹線の食堂車を利用した 

かつて、東海道・山陽新幹線には食堂車があったことをご存知ですか? 知っているだけでなく、実際に利用したことのある人は?

私、あります。幼稚園の頃だったかと。

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そのときは父と二人だけで新幹線に乗って、父の実家に行きました。父は長男ではなく、実家を出て遠くに住んでいた(隣県ってレベルじゃない)ので、新幹線を使ったわけ。

おそらくあれは、祖父の葬式だったのでしょう。私が幼稚園児だったときの年代と、祖父の没年が一致しているからです。それに、父の実家に遊びに行くとしたら、母や兄弟が一緒じゃないのは変。葬式と考えるのが自然です。

父と私だけで行ったのは、まだバブちゃんだった弟まで葬式に連れていくのは大変で、母も家に残ったからだと思います。姉が一緒に行かなかったのは謎だ……。風邪でもひいていたのか、子どもを一人だけ連れていくなら長男(私)でよいと判断されたのか。

注文したメニューや座席配置まで鮮明に覚えている

そのあたりの事情はともかく、私は父と新幹線の食堂車でメシを食べました。メニューはハンバーグでした。オレンジジュースも飲みました。

ハンバーグ & オレンジジュースで間違いないです。何十年も前ですが、なぜか記憶が鮮明に残っています。

食堂車には、通路を挟んで両サイドにテーブルが配置されていました。東海道・山陽新幹線は東西に走っているので、北側テーブルと南側テーブルがあるわけです。

私と父が利用したのは、北側のテーブル。テーブルを挟んで向かい合って座ったのですが、父が東京方の椅子、私が博多方の椅子でした。

ハンバーグを食べている途中に、列車が駅に停まりました。私の左手の窓から見えた駅(おそらく新大阪駅)は、すごく広かったです。

そこまで覚えています。

父との二人旅、この食堂車のシーンだけが、切り取ったかのようにキレイに記憶に残っています。その他はまったく覚えていないのに……。列車の中で食事をするという特異体験(?)が、よっぽど印象に残ったのかもしれません。

このような「子どもの頃の鮮明すぎる記憶」、みなさんにも一つや二つあるのではないでしょうか?

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【昔話】ダイヤ乱れで特急が運休 車内販売の駅弁はどうなる?

ダイヤがぐちゃぐちゃに乱れると、駅弁の差し入れをゲットできる

何を言っているのか意味不明だと思いますが(笑) 今回は、国鉄出身者から聞いた昔話を紹介しましょう。テーマは車内販売・駅弁です。

近年ほぼ廃止の車内販売 かつては普通に行われていた

近年は衰退の一途をたどっていますが、かつては普通に行われていた車内販売。ワゴンに駅弁や飲み物、お土産なんかが乗せられ、販売員が「お弁当・お飲み物はいかがですか?」と言いながら客席まで回ってくるアレですね。

新幹線では現在も残っていますが、在来線では絶滅状態で、私のようなオッサン世代以上じゃないと、経験がないと思います。

列車の速度向上による目的地への速達化、コンビニや駅ナカの発達。これらによって車内販売の価値は相対的に下がり、採算が取れにくくなり、やがて合理化の名のもとに廃止されていきました。

ダイヤが大乱れすると特急が運休 車販用の駅弁は?

裏を返すと、昔は「駅の売店に置かれる駅弁」だけでなく、「列車に積み込まれる駅弁」がそれなりにあったわけです。

この「列車に積み込まれる駅弁」ですが、もし積み込まれるはずだった列車が運休になったら、どうなってしまうのか?

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私の好きな駅弁『チキン弁当』 本文とは関係ないけど、記事を彩るために貼っときます

たとえば、人身事故や自然災害等でダイヤがぐちゃぐちゃに乱れた場合、列車を運休にすることがあります。通常、駅弁などの車内販売が行われるのは特急列車です。特急列車は「重要な使命を持った列車」なので、ダイヤが乱れても、なるべく運休にせず走らせます。

といっても限度があり、特急列車を運休にせざるを得ない場面は、どうしてもあります。こうした場合、特急列車に積まれるはずだった駅弁の運命はいかに?

捨てるくらいならタダであげてしまえ 鉄道の現場に差し入れ

駅弁という商品は、基本的に“寿命”が短いですよね。したがって、行き場を失った駅弁は廃棄になる可能性が高い。

もちろん、駅の売店に回すなどして、なんとか売り捌こうとは努力するはずです。しかし、駅の売店でも、もともと売れると見込んだ数だけ発注していますから、そこに商品を追加されても完売の可能性は低いでしょう。

売れないまま期限切れでゴミになるくらいなら、タダでもいいので誰かにあげた方がいいですね。そこで、鉄道の現場(詰め所や休憩室)に差し入れという形であげてしまうことがあったそうです。

もっとも、食べているヒマはありません。特急列車が運休になるのは、ダイヤが相当に乱れている証拠ですから、仕事が忙しくてメシどころじゃない。結局、ダイヤが平常に戻るまでは、差し入れの駅弁は放置されたままです。

ダイヤが乱れた場合にメシ抜きなのは、現代でも普通の話です。私は指令員をしていますが、メシの途中に「戻ってきて!」と呼び返され、机に食べかけの弁当が広げられたまま、なんて経験は数え切れません。
(もっとも、トラブル時にメシ抜きは鉄道マンに限った話ではないでしょう)

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年越しのカップそば 12/31泊まりの鉄道マン必須アイテム

あけましておめでとうございます(^^)
仕事を終えて帰ってきた現役鉄道マンKYSです。私、2019年に続いて2020年も大晦日は泊まり勤務でした。

他の鉄道会社だと、「年末年始は家族持ちに優先して休みが割り振られ、独身者が仕事」みたいなところもあるようですね。しかし、少なくともウチの会社では全員平等。入社してから現在まで、どの職種も年末年始の休みは公平(というか通常通り)でした。

というわけで、家族持ちの私にも普通に仕事が回ってきます。まあ今年に限って言えば、コロナのせいで帰省できないので、休みの割り振りはどうでもいいですが……。

さて、大晦日といえば年越しそば。12月31日泊まり勤務の鉄道マンには、夕食・夜食時にカップそばをすする人がたくさんいます。具体的には、ど○兵衛緑のた○きですね。

f:id:KYS:20210101040849p:plain

ど○兵衛&緑のた○きのイメージ図……ってオイ!

私も夜食ですすりました。買ってきた海老天をトッピング!

f:id:KYS:20201231191033p:plain

職場にて撮影。ちなみに海老天は1本250円也

フゥゥゥゥゥーーー!!
テンション爆上げ!!
いただきます!!

ズルズルッ ズルッ
ハムッ ハフハフ
ズズズッ
プハーうめぇ

後のせサクサクかき揚げパクッ
ザクうまっ
衣につゆが染み込んだ海老天バクッ
プリプリうまっ

味変で七味投入!
パッパッ
ズズズッ ゴクゴク
うめっ

プッハアァァァーーー!!
ごちそうさまでした!!

これが12月31日泊まり勤務の醍醐味です。(注:私は日清や東洋水産の回し者ではありません)

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