「安全」を考える
鉄道の安全のキモは、いかに列車同士がぶつからないようにするか。これを実現させる方法論はいろいろありますが、大別すると、「信号設備」と「人の手」のどちらを使うか? です。
鉄道現場で最も使われる言葉、それが「安全」です。それでは「安全」という言葉の意味、あなたはキチンと定義・説明できますか?
2022(令和4)年に起きた、知床遊覧船の沈没事故。船舶はその性質上、高い安全レベルが求められますが、どう再発防止を図っていくのか?
2022(令和4)年に起きた、知床遊覧船の沈没事故。事故の報告書を読んだ私は、「教育体制の不備」との印象を強く受けました。
地震や停電で列車が駅間に立ち往生。線路に降りて最寄駅まで歩いていくしかないのですが、その際には、どんな課題があるのか?
対象物を指差して声出し確認する指差喚呼。こうした「基本動作」は、イレギュラーに遭遇したときにミスを起こさないためのもの、というのが私の考えです。
安全対策の強い味方・ホームドアですが、すべての駅に設置するのは困難。そこで近年、「センサーや画像認識技術を使った安全対策」が発展してきました。
2023(令和5)年1月に発生した、JR西日本での立ち往生事件。規定やマニュアルから「はみ出す」のを恐れて、適切な救済措置を決断できなかったように感じます。
2023(令和5)年1月24日、雪の影響で多数の列車が駅間立ち往生してしまったJR西日本。この事件について考察します。
2022(令和4)年11月17日、京成電鉄で脱線事故が発生。原因は赤信号の見落としか? との推測もありますが、どうも違う気が。
おおさか東線に入るはずの列車が、違う線に進入した! 2022(令和4)8月、JR西日本で起きた事件ですが、安全上は問題ないです。作業という意味では大チョンボですが……
走行中の列車のドアが開いた! ときどき、こういう危険な事象が起こります。いったい原因は何なのか?
線路脇に当たり前のように置かれている信号機。しかし、信号機は将来的に消えていく運命にあります。連載第1回。
信号機制御のために必要な「軌道回路」をご存じですか? 現在の主流ですが、将来は廃れていくはずです。連載第2回。
近年、情報通信技術が進歩しています。これを活用して列車の運行制御を行えるようになりました。連載第3回。
信号機は「運転士に情報を伝える役割」があります。技術の進歩により、その役割を他に譲ったとき、信号機は線路から消えていく……。連載第4回。
2022(令和4)年5月27日、南海電鉄で脱線事故が発生。「ポイントが正しく切り替わっていないところに誤進入した」ようです。
JR旅客会社の2021年度決算が出始めました。コロナ禍の影響で売上や利益が厳しいのに加え、「修繕費」も減らされ始めています。
ときどき、乗務員が交代場所を間違えるミスが発生します。「そんなの、ささいなミスでしょ?」と思うかもしれませんが、決してそうではありません。
線路に身体を出していた駅員が、通過列車にはねられて亡くなりました。線路に落ちていたモノを確認していたのかもしれません。
鉄道会社はコロナ禍で大ダメージを受け、コスト削減を余儀なくされています。JR西日本では「支社再編」が決まりましたが、どんな影響が?
車内で非常事態が起き、車外に脱出しなければならない。そんな場合に備えて、「ドアコック」の使い方は知っておいてほしい。
体調不良や便意により、運転士が列車を走行させたまま運転席を離れる事件が連続して起きています。大切なのは「列車を停める勇気」でしょう。
2021年5月、東海道新幹線の運転士が、トイレを我慢できずに運転席から離れる事件がありました。どんな処分が下されるのでしょうか?
2021年5月、JR越後線で列車の立ち往生が発生、4時間以上にわたって乗客が閉じ込められました。原因は何か? 事件の本質は?
最近、撮り鉄のマナーの悪さがクローズアップされています。この件について、ひとつ物申したい。
「就職活動では、コミュニケーション能力が大切」と言われます。では、コミュニケーション能力の定義ってなに? と聞かれたら、あなたは答えられますか?
2005(平成17)年の福知山線脱線事故をきっかけに知れ渡った「日勤教育」。実は私、これを受けた経験が……
踏切内に人が取り残されている! ホームから人が落ちた! こういうとき、即座に線路に入って救助に行くのはNGです。
安全と利益、鉄道会社にとって大切なのはどちらでしょうか? いやいや、大切なのは、安全と利益を「両立」させて「循環」させることではないでしょうか。